心理学用語「情報バイアス」とは?意味と具体例を解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「情報バイアス(じょうほうばいあす)」です。

言葉の意味、具体例、英語訳についてわかりやすく解説します。

 

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「情報バイアス」の意味をスッキリ理解!

情報バイアス(じょうほうばいあす)主に医療研究において、対象者から必要な情報を得るときに生まれる情報の偏り

 

「情報バイアス」の意味を詳しく

「情報バイアス」とは、主に医療研究において、対象者から必要な情報を得るときに生まれる情報の偏りのことです。

医療の研究や治療を行うときに、さまざまな原因によって被験者や患者から得る情報に偏りが出ることがあります。この偏りのことを「情報バイアス」と言います。

「情報バイアス」の要因は以下のようにいくつかあるので、種類ごとに見ていきましょう。

  • 質問者バイアス
  • 思い出しバイアス
  • 家族バイアス
  • 報告バイアス

質問者バイアス

「質問者バイアス」とは、質問者の先入観によって被験者の回答が偏ってしまうことです。

たとえば、Aという疾患の原因について調べたいときに、「Aの疾患は、Bという習慣が原因である可能性が高い」という先入観が質問者側にあるとします。

その場合、質問者は被験者に対して、「Bという習慣があるか」というポイントを重点的に聞きます。そうすることで、Aという疾患の原因を分析する際に、Bという習慣との関連が多くあるように見えてしまうのです。

思い出しバイアス

「思い出しバイアス」とは、過去の事象の思い出しやすさの違いによって回答に差が出てしまうことです。

一般的に、持病がある人やその家族は、健康に関わる過去の事例をよく覚えており、持病がない人たちよりもそれらを思い出しやすい傾向があります。

たとえば、子供がアレルギーを持っている子供の親の場合、普通の場合よりも食べ物に気を使います。そのため、数日前の食事の内容を思い出す可能性が高いのです。

また、何か重い疾患がある患者はいつ風邪薬を飲んだかなどの細かい事柄を覚えていることが多いです。しかし、その他の人はこれらの行為を思い出せないことが多いため、回答に差が生じてしまうのです。

家族バイアス

「家族バイアス」とは、疾患がある人が家族の疾患にも気づきやすいために生まれる偏りのことです。

特定の疾患を持っている人は、当然ながらその疾患の症状について詳しいです。

そのため、疾患を持っている本人が家族など近い人の同じ症状などに気づきやすく、それらの人々の罹患率(りかんりつ)が相対的に高くなるのです。

ちなみに罹患率とは、ある病気にかかっている人、疾患を持っている人の割合のことです。

報告バイアス

「報告バイアス」とは、回答者が意図的に回答を変えてしまうことで生まれる偏りのことです。

飲酒の量や飲酒歴、喫煙歴などは過少申告される傾向があります。

これは、分析の邪魔をしようと思って嘘をついているというわけではありません。

「大量の喫煙、飲酒はよくないことだ」という意識があるため、医師に正直に申告するのをためらってしまうのです。

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「情報バイアス」の具体例

「情報バイアス」によって病気の原因の分析に偏りや間違いが出ることがあります。

たとえば、ある病気にかかっている人の家族が同じ病気にかかっている事例が多いとします。

普通に考えると、「その病気が遺伝的なものなのか」と考えてしまうところです。しかし、このデータは疾患がある人は家族の疾患にも気づきやすいという「家族バイアス」によって歪んでいる可能性があるのです。

「情報バイアス」の英語訳

「情報バイアス」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • information bias
    (情報バイアス)
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まとめ

以上、この記事では「情報バイアス」について解説しました。

読み方情報バイアス(じょうほうばいあす)
意味主に医療研究において、対象者から必要な情報を得るときに生まれる情報の偏り
英語訳information bias(情報バイアス)

「情報バイアス」は医療の分野の言葉ですが、その他のアンケートやインタビューについても当てはめて考えることができます。意味や具体例をしっかりと理解しておきましょう。

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