許されるのはどっち?「居眠り」と「うたた寝」の違い

違いのギモン

食後の時間や疲れているとき、ふとした瞬間に眠りに落ちてしまうことがありますね。そのような行為を表す言葉には、「居眠り」と「うたた寝」があります。

それでは、両者にはどのような相違点があるのでしょうか。また、どのように区別すれば良いのでしょうか。

そこで、この記事では、「居眠り」と「うたた寝」の違いについて解説します。

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結論:眠る姿勢と周囲の状況が異なる

「居眠り」と「うたた寝」の違いは以下の通りです。

  • 居眠り眠ってはいけない状況で、座ったまま眠ること。意図の有無は場合により異なる。
  • うたた寝眠っても良い状況で、楽な姿勢をとっているとき、意図せず眠ること。

「居眠り」の定義と用例

「居眠り」の定義

下記の2つの条件を満たしている行為を「居眠り」といいます。

  • 腰掛けている状態で眠る
  • 眠ってはいけない状況で眠る

以下、詳しく解説します。

①腰掛けている状態で眠る

「居眠り」は、「居る」という言葉と「眠る」という言葉から構成されていますね。

「居る」には、 “座っている” という意味があります。この言葉に「眠る」という言葉が加わっていることから、「居眠り」とは座りながら眠ることを指すことがわかります。

これが、「居眠り」の1つ目の特徴です。

具体的には、椅子や座席に腰掛けた状態が「居眠り」の姿勢です。

②眠ってはいけない状態で眠る

「居眠り」の2つ目の特徴は、眠ってはいけない状況で眠ってしまうということです。

ですから、「居眠り」をすると、他人から怒られたり、自分自身の心に罪悪感が残ったりするのです。

 

このように「居眠り」は、座ったまま、眠ってはいけない状況で眠ってしまうことを指すのです。

なお、「居眠り」は、意図せず起きてしまう場合と、意図して起きる場合があります。この点については、以下の用例で詳しく解説します。

「居眠り」の用例

意図しない「居眠り」

「授業中、先生が大事な説明をしているのにもかかわらず、眠気に耐えきれず居眠りをしてしまった。」という文を考えてみましょう。

授業中の出来事ですから、教室の椅子に腰掛けながら眠っていることがわかりますね。ですから、 “腰掛けた状態で眠る” という「居眠り」の1つ目の条件を満たしています。

 

また、この行為の主体となる人物は、先生の話す重要事項をしっかりと聞いていなければならないのにもかかわらず、眠ってしまいました。

ですから、目が覚めたあと、この人物は先生から怒られる可能性がありますね。また、先生からの説明は重要なものですから、この人物は、話を聞かずに眠ってしまったことを後悔するでしょう。

したがって、 “眠ってはいけない状況で眠ってしまう” という「居眠り」の2つ目の条件も満たしていることがわかります。

これらのことから、この文は「居眠り」の正しい用例といえますね。

 

それでは、この「居眠り」の意図の有無について考えてみましょう。

「眠気に耐えきれず眠ってしまった」とありますね。ですから、これは意図せずに起きた「居眠り」といえます。

意図的な「居眠り」

「目的の駅に着くまであと40分もあるので、電車の座席で休息を兼ねて居眠りしていたら、寝過ごしてしまった。」という文について考えてみましょう。

電車の座席に座っているので、 “腰掛けて眠る” という「居眠り」の1つ目の条件に当てはまっています。

2つ目の条件である “眠ってはいけない状況” はどうでしょうか。

電車の中で眠るのは自由です。しかし、結果的に寝過ごしてしまっていますね。

この人物は目覚めたあと、目的の駅まで戻らないといけないのですから、「眠らなければよかった」と後悔したり、罪悪感を感じたりするでしょう。ですから、「居眠り」の2つ目の条件も満たしているといえます。

 

これらのことから、この文は「居眠り」の正しい用例ということがわかります。

それでは、この「居眠り」の意図の有無について考えてみましょう。

この文には「休息を兼ねて居眠りしていたら」という記述がありますね。ですから、この人物は目的の駅に着くまでの40分間で、意思をもって眠りについたことがわかります。

 

このように、「居眠り」は本人の意思とは関係なく起きる場合と、意思のもとで起きる場合があるのです。

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「うたた寝」の定義と用例

「うたた寝」の定義

下記の3つの条件に当てはまる行為を「うたた寝」といいます。

  • 楽な姿勢で眠る
  • 眠っても良い状況で眠る
  • 意図せずに眠ってしまう
以下、詳しく解説します。

①楽な姿勢で眠る

「うたた寝」は、漢字で「転寝」と書きます。また、「転」という文字には、 “寝転がる” という意味があります。

この由来からわかるように、「うたた寝」は、横になっている状態や、何かにもたれかかった状態など、楽な姿勢で眠ることを指します。これが、「うたた寝」の1つ目の特徴です。

②眠っても良い状況で眠る

「うたた寝」の2つ目の特徴は、眠ったとしても問題がない状況で眠るという点です。

このため、「うたた寝」から目覚めたとき、眠ってしまったことを怒られることはありません。また、自分の心のなかにも罪悪感が残らず、気持ち良く目覚めることができます。

③意図せずに眠ってしまう

「うたた寝」の3つ目の特徴は、眠るつもりはなかったのにも関わらず、いつの間にか眠りについてしまうということです。

つまり、「うたた寝」の睡眠は、あくまでも意図しないものなのです。

 

このように、「うたた寝」とは、眠っても構わない状況であるときに、横になった状態で、意図せずに眠ってしまうことなのです。

「うたた寝」の用例

「休日、自宅のソファに寝転んでリラックスしていたら、いつの間にか眠ってしまった。」という文について考えてみましょう。

この人物は、横になった状態で眠っていますね。つまり本人にとって楽な姿勢をとっています。

このことから、「うたた寝」の1つ目の条件を満たしていることがわかります。

また、休日に自分の家でリラックスしているのですから、特に非難すべき要素はありませんね。ですから、 “眠っても良い状況である” という「うたた寝」の2つ目の状況にも当てはまっています。

さらに、この文では「いつの間にか眠ってしまった」という記述がありますから、 “意図せずに眠ってしまう” という「うたた寝」の3つ目の条件も満たしていますね。

したがって、この例文は「うたた寝」の正しい用例であるといえます。

まとめ

以上、この記事では、「居眠り」と「うたた寝」の違いについて解説しました。あらためて、両者の相違点をおさらいしましょう。

  • 居眠り:眠ってはいけない状況で、座ったまま眠ること。意図の有無は場合により異なる。
  • うたた寝:眠っても良い状況で、楽な姿勢をとっているとき、意図せず眠ること。
両者が同じ行為のように思っていた方も、これで区別を整理することができたのではないでしょうか。

「居眠り」はしないように気をつけて、「うたた寝」で気持ち良く休息することが大切ですね。

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