心理学用語「錯誤相関」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「錯誤相関(さくごそうかん)」です。

言葉の意味・具体例・提唱者・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「錯誤相関」の意味をスッキリ理解!

錯誤相関(さくごそうかん):実際は関係がない物同士の間に、関係があると思い込むこと

「錯誤相関」の意味を詳しく

錯誤相関とは、本当は関連している訳ではない2つの物の間に、間違った関係性を見出してしまう現象のことです。これは、社会心理学の用語の1つとして使われています。

錯誤相関は、ある出来事に強く心を動かされて、それ以外の出来事を無視することによって発生するとされています。

 

人間の特徴として、日常の中で頻繁に起こることに関してはあまり強く記憶に残ることはありません。

しかし、逆にまれにしか発生しない出来事には注意を引き付けられます。その結果、印象に残るようになり、何かあった時に思い出しやすくなります。

そのため、まれにしか起こらない出来事であっても、頻繁に起こることに比べて記憶に強く残ります。その結果、あたかもその出来事が毎回起きるかのように感じるようになります。

 

また、錯誤相関は、少数派に所属している人たちに対してよく発生すると言われています。多数派でないこと自体が特徴として目立ってしまうためです。

そのため、錯誤相関は差別や偏見と言ったものを生み出す原因にもなります。

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「錯誤相関」の具体例

一般的に、「〇〇さんは晴れ女だね。」、「〇〇くんは雨男だね。」というのは、錯誤相関の一例であると考えられています。

これは、何か特別な出来事があった際に、たまたまその天気が多かっただけであることがほとんどです。そのため、何も特別なことが無い日の天気については忘れられています。よって、これは錯誤相関が働いていると考えることが出来ます。

 

また、ジンクスというものも錯誤相関の一例であると言われています。

ジンクスとは、良い悪いにかかわらず、縁起を担ぐ対象となるもののことです。「彼が応援に来ると負けないというジンクスがある」と言う場合、根拠はないものの、彼が応援に来るときに負けはなかったことから、彼は勝ちに結びつく大事な要素だと考えているということです。

つまり、その行動をした際に上手くいった場合のことが強い記憶として残り、ジンクスとなります。そのため、失敗した場合は忘れられていて、あたかも必ず成功するように思うようになります。

錯誤相関の具体例のまとめ

  • 晴れ女、雨男といった考え方
  • ジンクスを信じる
  • 血液型へのイメージ(A型は几帳面である、など)
  • 自分が並んだ列が、他の列と比べて遅く感じる

「錯誤相関」の提唱者

錯誤相関を提唱したのは、Hamilton(ハミルトン)氏とGifford(ギフォード)氏であるとされています。

彼らは、少数派と多数派で、それぞれのグループに所属している人の行動についての記述をまとめました。続いて、その記述を、被験者にランダムに提示するという実験を行いました。

この記述は、社会的に望ましい行動とそうでない行動に分けられています。また、それらの割合はどちらのグループであっても、9:4という同じ割合で提示されます。

そして、すべての記述を提示した後、社会的に望ましくない行動がそれぞれのグループに何回見られたかについて、被験者に尋ねました。

その結果、少数派の方が望ましくない行動についての記述が多かったと判断する人が多い、という実験結果が出ました。

本来、2つのグループ内で望ましい行動についての記述と、そうでない記述の割合に差はありません。しかし、上記のような結果になったのは不思議なことです。

 

少数派と社会的に望ましくない行動に関しては起こる確率が低いもののため、印象に残りやすいと考えられます。この結果から、印象に残りやすい出来事が何かしら人間の知覚に影響を与えると考えられるようになりました。

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「錯誤相関」の英語訳

錯誤相関を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Illusory correlation
    (錯誤相関)

まとめ

以上、この記事では「錯誤相関」について解説しました。

読み方錯誤相関(さくごそうかん)
意味実際は関係がない物同士の間に、関係があると思い込むこと
提唱者Hamilton氏,Gifford氏
英語訳Illusory correlation(錯誤相関)

錯誤相関は、差別や偏見を生み出す原因にもなる恐ろしいものです。物事を思い込みだけで判断するのではなく、冷静に考えてから判断することを心がけましょう。

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