「遺恨」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「遺恨(いこん)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「遺恨」をざっくり言うと……

読み方遺恨(いこん)
意味忘れることのできない深いうらみ
類義語恨み、怨恨
英語訳grudge(恨み)、old score(遺恨)

「遺恨」の意味をスッキリ理解!

遺恨(いこん):忘れることのできない深い恨(うら)み

「遺恨」の意味を詳しく

「遺恨」とは、「忘れることのできない深いうらみ」という意味です。

他人から何か嫌なことをされると、その人に対して怒りや憎しみなどという恨みの気持ちが生まれますよね。そのような恨みの中でも、「遺恨」は特に深いものを指しています。

また、「遺恨」の「遺」という漢字には「後に残る」という意味があります。ここから「遺恨」が表す恨みには、「深い」だけでなく「長く続く」というニュアンスもあるのです。

「意趣遺恨(いしゅいこん)」とは?

「遺恨」は、四字熟語にも用いられています。

意趣遺恨」とは、「晴らさずにはいられないような、忘れることのできない恨み」のことです。「意趣」には「人を恨む気持ち」という意味があります。この四字熟語は、2つの似た意味を持つ熟語で構成されているのです。

また、似た意味の四字熟語に、「不倶戴天(ふぐたいてん)」があります。

「遺恨」の使い方

「遺恨」の使い方の例として、以下のような文が挙げられます。

  1. 戦争が終わった後は、双方に遺恨を残さないようにすることが平和のために重要である。
  2. 彼には入社当時に不当な扱いを受けたことで、上司に対して遺恨があるそうだ。
  3. 激しい意見の対立で生まれた遺恨が、今回の犯罪につながったと推測されている。

上記の例文のように、「遺恨」は「残す」や「ある」という動詞と共に使われることが多いです。

①の例文は、恨みの感情が続くことを「遺恨を残す」で表しています。戦後処理が片方にとって有利な取り決めとなった場合、もう片方の側が「いつか仕返しをする」という「遺恨」を残すことになる可能性がありますよね。

「遺恨」の類義語

遺恨には以下のような類義語があります。

  • 恨み:他からの仕打ちを不満に思って憤り憎む気持ち
  • 怨恨(えんこん):うらむこと。また、深いうらみの心

これらの熟語は、「相手の仕打ちを憎く思ったり、不平・不満を感じたりすること」という意味を表しているという点で「遺恨」と共通しています。ですが、それぞれのニュアンスは異なっています。

「恨み」は、「深くて長く続く恨み」という意味の「遺恨」と比べると、より広い意味を持っています。また「恨み」は、「怒り」や「憎しみ」の気持ちという意味の他に、「不満」や「残念」といった感情を表すのにも用いられます。

次に「怨恨」は、「報復に値する」という意味合いが強いです。例えば、「怨恨による犯行」といえば、「強い恨みを晴らすために行った犯罪」という意味となります。

「遺恨」の英語訳

遺恨を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • grudge
    (恨み)
  • old score
    (遺恨)

英単語の grudge は、名詞として用いると「恨み」という意味があります。ただし、動詞としては「惜しむ」「うらやむ」といった「うらみ」と直接関係のない意味となるため注意してください。「遺恨がある」は、“have a grudge” や “bear a grudge” と表現できます。

score には「得点」などの意味の他に「恨み」という意味もあります。「古い」を意味する old で形容して old score とすることで、「遺恨」の「長く続く」というニュアンスを表すことができます。

この言い回しを用いて「遺恨を晴らす」を英語で表現すると、“pay off old scores” となります。

まとめ

以上、この記事では「遺恨」について解説しました。

読み方遺恨(いこん)
意味忘れることのできない深いうらみ
類義語恨み、怨恨
英語訳grudge(恨み)、old score(遺恨)

多くの人と生活していると小さなことから、いざこざが起きてしまうことがありますよね。ただ、争いが起こってしまうのは避けられなくても、お互いに遺恨を残さないように努力することはできるはずです。