四字熟語「一攫千金(いっかくせんきん)の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一攫千金(いっかくせんきん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。

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一攫千金」の意味をスッキリ理解!

一攫千金(いっかくせんきん):少ない労力で、たくさんのお金を手に入れること

一攫千金」の意味を詳しく

「一攫千金」は、一つの仕事で大きな富を得ることです。つまり一度の労力で大きなお金を得ようとすることが「一攫千金」の意味です。「一」は回数を表していて、一回という意味です。そして、「攫」は獲得するという意味です。「千金」は千ほどある金を表しています。

したがって、「一獲千金」は、「一回でたくさんのお金を得ること」を表しています。

 

例えば、宝くじを買って大金を手に入れようとする行為が「一攫千金」です。宝くじを買うことは誰でも簡単にできます。さらに、何も必要な努力をすることなく、お金を出資することさえできれば簡単に誰でもできます。

このように、簡単な行為を行うことで大量のお金を手に入れようとすることが「一攫千金」なのです。

少ない労力で高い報酬を得ることを投資用語で、「ローリスク・ハイリターン」と言いますが、「一攫千金」には、極力働かずして大金を得ることといった、皮肉のようなニュアンスが入っています。

しかし、宝くじの広告などで、「一攫千金」がキャッチフレーズで使われている場合は特に皮肉のニュアンスは入っていません。「少ないお金が数億円になったらいいな」という、人々の夢を表現して注目を集めようとしているのです。

 

「一攫千金」が使われている場面では、こうしたギャンブルなど楽をして儲けようとする行為を意味しているわけではありません。例えば、起業を行うときです。小さなビジネスからはじめて、将来には大きなお金を手にすることも「一攫千金」です。

楽をして儲けようとすることよりも、大金を手にする夢のニュアンスがやや強い意味です。今、世界中のトップブランドに成長して、製品の品質にとても評判の高いユニクロも「一攫千金」を達成した一例です。最初は山口県の小さな田舎の衣料品会社でした。

店舗もたった一店舗しかなく、決して日本で競争力を持つ会社ではありませんでした。しかしながら、ユニクロの商品改良の努力や、新しいチラシを毎週休むことなく消費者に届けるといった地道な努力を積み重ねた結果、世界に代表するような大きな会社になったのです。

このように、小さな元手で巨額の資産を手に入れることができたので、「一攫千金」を達成できた会社なのです。

 

このように、「一攫千金」には、一度に大量のお金を手にすることといった意味がありますが、ニュアンスは2通りあります。一方が、楽をして儲けようとするニュアンスで、もう一方が、少ない元手で大きなお金を手にするニュアンスです。

この2通りのニュアンスは、使う場面に応じて覚えておくと役に立ちます。

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一攫千金」の使い方

  1. 一攫千金を狙って、カジノで大量の賭けに出た。
  2. 一攫千金を稼ごうと、東京に出て出稼ぎ労働者になる。
  3. 起業した会社が成功して、一攫千金を手に入れた。

①は、宝くじで用いた「一攫千金」の使い方と同じです。カジノは賭け事ですので、上手くいくと簡単に大金を稼ぐことができます。当然、少ないお金を元手として賭けをすると、手に入れることのできるお金の量も少ないままです。

しかし、大量のお金を元手として賭けると、手に入れることのできるお金も多くなるのです。賭けるお金が大きくなればなるほど、負けてしまった時のお金も大きくなるリスクはあります。しかし、多くのお金を賭ければ、大金を手にすることができる可能性があるので、簡単にできます。

労力を伴わないで、大金を一度にカジノで手に入れることができるという意味で、「一攫千金」が使われています。

 

②は、都会で大金を稼ぐことの意味で、「一攫千金」が使われています。地方の都市や町より、東京の方が収入として得られるお金は多く、仕事もたくさんあります。そのため、地方から東京に上京して就職をするという人が出てくるのです。

この現象は、実際に日本でも過去に起こりました。戦後である1960年代に、地方から夜行汽車に乗って、とてもたくさんの人が上京しました。高度経済成長期の若者の就職を表した例文ですね。

 

③は、先ほどご紹介したユニクロの例が当てはまりますね。会社を設立する人のことを創設者と言いますが、創設者が抱く理想な未来予想図は、自分の会社を大きくすることであることが大半です。

事業を辞めないでいることはもちろんですが、会社を大きくして、多くの人からやっていることを認められ、大きな大金を手に入れたいと考える人もいます。そういった人たちが目標に設定するのが、「上場(じょうじょう)」です。

簡単に言うと「上場」すると、みんなが知っているほど大きな会社になったという証拠にもなります。つまり、上場すると「一攫千金」を手に入れたと言ってもいいくらいの資産が手に入るわけです。

この例文の裏には、こうした背景があるのです。

一攫千金」の由来

「一攫千金」という言葉が初めて使われたのは、紀元前の230年頃だと言われています。当時、中国には秦の始皇帝がいました。この始皇帝の世話をしていたのが、呂不韋(りょふい)と呼ばれる人物です。

呂不韋は大変優れた人物で、その人柄や能力に関心を持った人たちが、呂不韋の家に集まって召使いも含めると1万人以上の人が集まっていました。その人たちを呂不韋は利用して、自分の功績をまとめるように指示しました。

そうしてできあがったものが、『呂布春秋』(りょふしゅんじゅう)です。百科事典のように、大変分厚く、呂不韋の功績がびっしりと書かれており、呂不韋本人もこの完璧な出来栄えに大変自信を持っていました。

 

そこで、呂不韋はこの呂布春秋に一文字でも編集を加えて、追加や削除することができたら大金を与えると言うようになります。これが「一攫千金」の起源です。

たった一文字でも現状を変更しさえすれば、普通の人が一生働いても手に入れることのできない巨額の富を手に入れることができたのでした。それが現代では、「一攫千金」の部分だけ切り取られて使われるようになったのです。

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一攫千金」の英語訳

「一攫千金」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • getting rich quick
    (すぐにお金持ちになる)

日本語の「一攫千金」が、少ない労力でお金を手に入れることなので、すぐにお金持ちになるという意味が共通していますね。

海外で企業やビジネスを始めようとしている人は、ぜひともこの表現を使って現地の人の心を掴んでみてはいかがですか。

まとめ

以上、この記事では「一攫千金(いっかくせんきん)」について解説しました。

読み方 一攫千金(いっかくせんきん)
意味 少ない労力で、大きなお金を手に入れること
由来 秦の始皇帝の世話人が、伝書を編集した人に大金を与えると言ったことから
英語訳 getting rich quick(すぐにお金持ちになる)

「一攫千金」は、日常生活で使用されることも多いので、比較的馴染みが深い人が多いのではないでしょうか。それでも何となく使っているという人もいますよね。しかしながら、日本人なら使い方も意味もしっかり理解しておくことも大切です。

この記事で、使い方と意味をしっかりと学習して、深い知識を持った人になりましょう。

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