「閾値(しきいち、いきち)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「閾値(しきいち、いきち)」です。

言葉の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。

「閾値」の意味をスッキリ理解!

閾値(しきいち、いきち):動作や意味などが変化する境目となる値、生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値

「閾値」の意味を詳しく

「閾値」は「動作や意味などが変化する境目となる値」を意味します。また、「生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値」という意味を持ちます。

ごく簡単に言い換えると、どちらも「境目となる値」と表現できます。

それぞれについて以下で詳しく解説します。

「動作や意味などが変化する境目となる値」を解説

「動作や意味などが変化する境目となる値」を意味する場合、「閾値」は「しきいち」と読まれます。この意味は主に工学や物理学の分野で用いられます。

ある値以下では何の変化も起きないが、その値を上回ると突然変化が起こる現象があったとき、その”ある値”を指して「閾値」と表現します。

「閾値」が現れる身近な現象について解説します。

「閾値」の身近な例
机の上に乗っているコップを横から軽く押しても動きません。横から押す力を徐々に強くしていくと、突然横に動くかその場でコップがひっくり返ります。

ちょうどコップの動きに変化があったときの押す力を「閾値」と呼びます。

「生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値」を解説

この意味で使用される場合は、「いきち」と読むことが多いです。主に、生物学や心理学で使用されます。

「刺激の強さ」には熱さや痛みなどの肉体的なものと、ストレスなどの精神的なものがあります。

たとえば、頬をつねる力を徐々に強めていくと、ある力に達したときから痛みを感じ始めます。この場合は、痛みを感じ始めた力の値を「閾値」と言います。

「閾値」の使い方

  1. この合金材料が破断する力の閾値は、およそ500 Nだと引っ張り試験によって求められた。
  2. 人間の舌が苦味を感じる閾値を求める研究をしている。
  3. あの学生の生意気な言動は、僕の怒りの閾値を突破してしまったようだ。
  4. この新商品で利益を生み出すには、5000個の売り上げが閾値となっている。

「閾値」は工学、生物学のような学術的な専門用語として用いられるほか、日常生活やビジネスの場でも使うことができます。

 

①の「閾値」は「しきいち」と読み、「動作や意味などが変化する境目となる値」を指しています。今回は500 N(ニュートン)という力の値が、引っ張ったときに金属がちぎれる際の閾値となっています。

②は「生体に興奮を引き起こさせるのに必要な最小の刺激の強さの値」という意味で「閾値」が使われています。生物学に関連した分野であるため、「いきち」と読みます。味も生体に対する刺激の一種です。

③は「動作や意味などが変化する境目となる値」という意味を日常会話に転用しています。「怒りの沸点」などとも言い換えることができます。

④の「閾値」は「動作や意味などが変化する境目となる値」を表しています。この場合は損から利益に転じる境目となる値を意味しています。

「閾値」の語源

「閾値」の「閾」という漢字は「門やふすま、敷居」という意味を含んでいます。「敷居」は「部屋や玄関と外を分ける戸・障子(しょうじ)・ふすまを立てて置くための溝付横木」を表す言葉です。

つまり、「閾」は内と外を分ける境界というニュアンスの強い漢字です。

そして、「閾値」で「境界となる値」を意味するようになりました。

「閾値」の類義語

「閾値」には以下のような類義語があります。

  • ボーダーライン:境界線、どっちつかずのところ
  • 限界値:ある物事が起こるために必要な最も小さな値

まとめ

以上、この記事では「閾値」について解説しました。

読み方閾値(しきいち、いきち)
意味動作や意味などが変化する境目となる値
語源門やふすまを意味する「閾」から
類義語ボーダーライン、限界値

「閾値」は専門用語のとしても使われる堅い雰囲気の言葉ですが、意味を覚えて自分の語彙を増やしましょう。