「アイデンティティー」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「アイデンティティー」です。

「アイデンティティー」の言葉の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

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「アイデンティティー」とは?

アイデンティティー(identity):外部の変化に関わらず、自分が変わらないこと

「アイデンティティー」の意味を詳しく

「アイデンティティー」とは、「外部の変化に関わらず、自分が変わらないこと」です。「主体性」「自己同一性」とも言われます。

また、「アイデンティティ」と表記される場合もあります。

 

より身近な表現で「アイデンティティー」の意味を説明すると、「自分がどのような人かという定義のこと」といえます。

例えば、ある人の「アイデンティティー」といった場合、「私は根っからの関西人である」という出身に関することから、「私は気が弱い」という性格まで、自分を定義することであれば幅広くあります。

このように、「アイデンティティー」とは、自分自身に対する認識のことなのです。また「自分の中で同じこと」は、「他者とは違うこと」と言い換えることもできます。「他の人たちと比べて私は○○である」という形でも「アイデンティティー」を表現することができます。

集団的な「アイデンティティー」とは?

「アイデンティティー」の概念は、集団に対しても適用されます。集団的な「アイデンティティー」とは「私たちは~である」という、ある集団の自己認識のことです。「仲間意識」ともいえるでしょう。代表的な例を2つ挙げます。

 

一つ目に「ナショナルアイデンティティー」です。これは「我々は○○国民である」という認識のことを指しています。例えば、「私は日本人だ」と思う人は、日本人という「ナショナルアイデンティティ」を持っているといえます。

「ナショナルアイデンティティ」は、主に「民族」という枠組みで形作られました。似たような外見で、同じ言葉を話すことが、その国の「アイデンティティー」となったのです。また、同じ言語や文化を共有していることも重要です。よく日本人の「国民性」ということがありますよね。

つまり、「外国の人や文化と違って、その国独自の特徴」のことを「ナショナルアイデンティティ」ということができるのです。

 

二つ目に「コーポレートアイデンティティー」という概念があります。これは「企業のイメージを統一させ、社会に広めていく活動」のことです。「アイデンティティー」が本来持っている意味と違い、企業の独自性を広める「活動」のことを「コーポレートアイデンティティ」としています。

「ロゴ」や「企業理念」などが代表例です。有名企業のロゴを見れば、すぐにどこの企業か分かりますよね。このように「コーポレートアイデンティティ」は、企業の認知度を上げていく活動のことともいえます。

また近年は、企業の「ブランディング」という位置付けで、ロゴなどから想起される企業のイメージを良いものにしようとする傾向が多いです。例えば飲食企業であれば、色使いを工夫するなどして、ロゴを見た印象から「安全」「おいしい」というイメージを持てるようにしています。

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「アイデンティティー」の使い方

  1. 若者は自分のアイデンティティーを探しながら大人になる。
  2. 十代の時に読んだこの本は、私のアイデンティティーの確立に大きな影響を与えた。
  3. 野球一筋の彼は、ケガで野球を続けれらなくなりアイデンティティーが崩壊した。

このように、「アイデンティティー」という言葉は、「探す」「確立する」「獲得する」「保つ」「崩壊する」などの動詞と共に用いられることが多いです

①と②の例文では、「アイデンティティ」を「その人独自の価値観」と言い換えることができます

③の例文にあるように、「アイデンティティー」は失われることもあります。特に若い頃には、自分が何者であるか分からなくなることがありますよね。これを「アイデンティティーの喪失(そうしつ)」や「アイデンティティークライシス」といいます。

「アイデンティティー」の語源

アイデンティティーの語源は英単語の “identity” です。さらに元をたどると、ラテン語で「同じ」を意味する “idem” が語源となります。

英語の “identity” には、日本語の「アイデンティティー」と同じ意味に加えて、2つの異なる意味があります。まず「正体」という意味です。“I know the identity of bomber.” といえば「私は爆破犯の正体を知っている」という意味になります。

次に “identity” には「身分証明」という意味もあります。日本語でも「IDカード」といいますよね。これは、“Identity card” の訳語なのです。

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「アイデンティティー」の類義語

アイデンティティーには以下のような類義語があります。

  • 自己同一性:ある物事が時や場所を越えてそれ自身に同じであること
  • 主体性:自分の意志で行動しようとする態度
  • 自己認識:自分の存在への理解

まとめ

以上、この記事では「アイデンティティー」について解説しました。

英語表記 アイデンティティー(identity)
意味 外部の変化に関わらず、自分が変わらないこと
語源 英語の “identity” から
類義語 自己同一性、主体性、自己認識

現代はグローバリゼーションの進行やインターネットの普及で、多様な意見が自由に発信されるようになり、個人のアイデンティティーはますます複雑化しています。

いろいろな人の意見を聞いていると、自分を見失いそうになることもあるかもしれません。こんな時代だからこそ、「自分にとって本当に大事なものは何なのか」を意識して、自分なりのアイデンティティーを確立していきたいものですね。

いざ「アイデンティティー」という言葉を使う場面が来た時のために、しっかりと意味と使い方を理解しておきましょう。

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