「一応(いちおう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「一応(いちおう)」です。

以下では、「一応」の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「一応」の意味をスッキリ理解!

一応(いちおう):十分とは言えないものの、必要最低限の条件は満たしているさま

「一応」の意味を詳しく

「一応」とは、「十分ではないものの、必要最低限の条件は満たしているさま」を表す言葉です。

「一応」は、「完璧とは言えないまでも、だめではない」という状態を指すため、受け取り手によってはポジティブにもネガティブにもとらえることができます。

本来は「一往」と表記し、現在でもこの漢字で書くこともあります。「一度行くこと・はじめて行くこと」「ひととおり」「念のため」などの意味があります。

 

また、「一応」には、「ひとまずのところは・とりあえず」という意味に加えて「念のため」という意味があります。2種類の意味があるため、文脈によってどちらの意味か見極めが必要になります。

次の章で、例文を使って2つの意味のニュアンスと使い分けを解説していきます。

「一応」の使い方

  1. 一応外に出る準備はできた。
  2. 一応ミスがないか書類を確認しておく。

①の「一応」は、「ひとまずのところは」「ひととおりは」などの言葉と同じ意味として使われています。

「大切なことはおさえられているものの十分ではないさま」を表しています。①の例文の場合、最低限外出できる状態ではあるものの、準備が完璧とは言えないというニュアンスになります。

 

②の「一応」は、「念のため」と同じ意味で使われています。ほぼそれでいいと思われるものの、それでも確認をしたいという場合にも「一応」と使います。

ただし、「一応」は「いい加減だ」という意味合いで受け取られることも多く、「一応やっておいた」と言うと、適当に仕事をこなしたように聞こえる場合があります。

その点、「念のため」は、「いっそう注意をうながし確かめる・不測の事態に備えあらかじめ準備する」という意味があり、「一応」よりも丁寧な印象を与えます。

ビジネスシーンや、敬語を使う場面では、できるだけ「一応」の代わりに「念のため」という言葉を使う方がよいでしょう。

「一応」の類義語

「一応」には以下のような類義語があります。

  • とりあえず:急いで、間に合わせの処置として
  • ひととおり:はじめから終わりまでざっと
  • さしあたり:現在のところ、当面
  • 念のため:万が一に備えて
「とりあえず」や「さしあたり」は、副詞的な使い方をします。一方、「ひととおり」や「念のため」は、副詞的にも形容詞的にも使われます。

「一応」の英語訳

「一応」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • somewhat
    (なんとなく、多少)
  • just in case
    (万が一)
  • to some extent
    (いくらか、ある程度)

まとめ

以上、この記事では「一応」について解説しました。

読み方一応(いちおう)
意味十分とは言えないものの、必要最低限の条件は満たしているさま
類義語とりあえず、ひととおり、さしあたり、念のため など
英語訳somewhat(なんとなく、多少)
just in case(万が一)
to some extent(いくらか、ある程度)

「一応」とは、「完璧とは言えないものの、必要最低限の条件は満たしているさま」を表す言葉です。

「一応」には、「とりあえずは」と「念のため」という2種類の意味合いがあり、文脈や状況に合わせてどちらの意味が当てはまるか見極める必要があります。

目上の人に対して使う場合やビジネスシーンでは、「一応」という言葉よりも、「いっそう注意をうながし確かめる・不測の事態に備えあらかじめ準備する」という意味の「念のため」を使った方がよいでしょう。