「一目置く」の意味とは?読み方は?類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「一目置く(いちもくおく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「一目置く」の意味をスッキリ理解!

一目置く(いちもくおく)自分より優れていることを認めて敬意を払うこと

「一目置く」の意味を詳しく

「一目置く」は、相手の能力を認めて敬意を払うことを意味します。

また、相手が優れていることを認めて、一歩譲って遠慮することをいいます。

相手を尊敬する気持ちをさらに強調する場合は、「一目も二目も置く」と表現することがあります。

「一目」を「ひとめ」と読むのは誤りですので、注意しましょう。

「一目置く」の使い方

  1. 彼はとにかく仕事が速く正確で、みんなから一目置かれている。
  2. 彼女は勉強もスポーツもでき、クラスのみんなから一目置かれる存在だ。
  3. 彼の洞察力は素晴らしく、上司の私ですら彼には一目置いている。

「一目置く」は例文➀・➁のように「一目置かれている」という受け身の形で使うことも多いです。

この場合、「尊敬されている」というニュアンスになります。

そして、「一目置く」は➂の例文のように目上の人が目下の人に敬意を払っている時に用いられることが多いです。

同格の人に用いることもあります。

目下が目上に使うと失礼

「一目置く」は目下の人が目上の人に対して使うと、失礼にあたるので注意が必要です。

「一目置く」には「認める」「一歩譲る」という意味があります。しかし、そもそも目下の人は目上の人に敬意を払う立場にあります。

そのため、目上の人に対して「認める」「一歩譲る」と言うことは、上から目線で物を言っているように捉えられてしまいます。

たとえば、「私は入社したてのころから、部長のことを一目置いていました」などと言うのは失礼に当たります。

「一目置く」の由来

「一目置く」は、囲碁(いご)の作法が語源となっています。

囲碁の世界において「一目」は、「盤上の1つの交点」や「一個の碁石(ごいし)」のことを指します。

つまり、「一目置く」は、「一個の碁石を置く」という意味です。

 

囲碁では、どちらかにハンデをつけて戦う場合、弱い人が先手で黒い石を置き、強い人が後手で白い石を置きます。

これは、囲碁では先手の方が有利であるためです。

そのため、「一目置いて」囲碁を始めるということは、自分が相手よりも弱いことを認めるということになるのです。

このことから、「一目置く」ということわざは「自分よりも優れている相手に敬意を払う」という意味を表すようになりました。

「一目置く」の類義語

「一目置く」には以下のような類義語があります。

  • 兄事(けいじ)する:兄に対するように、敬意を持って仕える
  • 称賛(しょうさん)する:褒め称える
  • 尊敬(そんけい)する:その人のことを認めて敬う
  • 畏敬(いけい)の念(ねん):偉大な人などをおそれ敬う
  • 傾倒(けいとう)する:人や物事に心を奪われ夢中になる
  • 敬服(けいふく)する:感心して尊敬する
  • 敬意(けいい)を表(ひょう)する:相手を敬っていることを表明する
  • 評価(ひょうか)する:物事に高い価値をつける
  • 高く買う:価値があるものとみなして評価する
  • 認める:能力があると判断する

「一目置く」の対義語

「一目置く」には以下のような対義語があります。

  • 軽蔑(けいべつ)する:劣ったものとみなして馬鹿にすること
  • 見下(みくだ)す:相手を馬鹿にして見る
  • 下に見る:相手を自分より劣ったものとみなす
  • 馬鹿にする:相手を軽く見てあなどる
  • 見くびる:相手を過小評価する
  • ないがしろにする:軽んじてまともに取り扱わない

「一目置く」の英語訳

「一目置く」には以下のような英語訳があります。

  • admit somebody’s superiority
    (誰かの優越性を認める)
  • acknowledge somebody’s superiority
    (誰かの優越性を認める)

まとめ

以上、この記事では「一目置く」について解説しました。

読み方一目(いちもく)置く
意味自分より優れていることを認めて敬意を払うこと
由来囲碁で弱い方が勝負を始める前に石を一つ置くことから
類義語兄事する、称賛する、尊敬する、など
対義語軽蔑する、見下す、下に見る、など
英語訳admit somebody’s superiorityなど

相手に敬意を示す「一目置く」ということわざは、誰かに言われたら素直に喜ぶべき言葉です。

誰かに言ってもらった時に意味が理解できるように、しっかり覚えておきましょう。