四字熟語「一枚看板(いちまいかんばん)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「一枚看板(いちまいかんばん)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳について分かりやすく解説します。

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「一枚看板」の意味をスッキリ理解!

一枚看板(いちまいかんばん):集団の中心人物のこと。または、ただ1つの魅力のこと。

「一枚看板」の意味を詳しく


「一枚看板」とは、「集団の中心人物のこと。または、ただ1つの魅力のこと」を意味する四字熟語です。

いわば取り柄(とりえ)のことを意味します。

本来は、歌舞伎(かぶき)で使われる、芝居(しばい)の題名や役者の名前などを書いた大きな飾り看板のことを「一枚看板」と言います。

そこから転じて、四字熟語になりました。

 

上で述べた2つの意味のほかにも、「他に着替えるものがない、たった1つの衣服」という意味もあります。

その昔、武士たちに支給された衣服は「かんばん」と呼ばれました。

そこから転じて「一枚看板」が、「たった1つの衣服」「ひとに見せられる唯一の衣服」という意味を持つようになりました。

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「一枚看板」の使い方

  1. グループの一枚看板となって活躍する。
  2. 私たちの劇団の一枚看板はBくんだ。
  3. この商品は当社にとっての一枚看板です。ぜひお試しください。
  4. 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)を一枚看板で押し通すような節約生活を送る。
①と②は、「一枚看板」を「集団の中心人物のこと」という意味で使っています。そして③は、「ただ1つの魅力のこと」という意味で用いています。

一方で④は、「一枚看板」を「他に着替えるものがない、たった1つの衣服」という意味で使っています。

「一枚看板」の由来

「一枚看板」は、もともと上方(じょうほう)歌舞伎で、劇場の前に立てた、大きな飾り看板のことを指します。

上方歌舞伎とは、江戸時代において、江戸の歌舞伎に対して、京都や大阪などを中心として発展した関西の歌舞伎のことです。

主役の役者の名前を、他の役者とは区別するために、一枚の看板に大きく書きました。ちなみに、江戸歌舞伎では「大名題(おおなだい)」と呼ばれます。

このような上方歌舞伎の大きな飾り看板が、四字熟語「一枚看板」の由来となっています。

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「一枚看板」の類義語

「一枚看板」には以下のような類義語があります。

  • 中心人物:ある物事の中心となる重要な人物のこと
  • 花形役者(はながたやくしゃ):役者の中で、特に華やかで周りからもてはやされる人物のこと
  • 千両役者(せんりょうやくしゃ):たいへん演技が優れた役者のこと。または非常に才能がある人物のこと
  • 名題役者(なだいやくしゃ):名題看板にのせられる資格のある上級な役者のこと

「一枚看板」の対義語

「一枚看板」には以下のような対義語があります。

  • 大根役者(だいこんやくしゃ):演技力のない役者、芸のまずい役者のこと
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「一枚看板」の英語訳

「一枚看板」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The leading actor[actress]
    (主役の俳優[女優])
  • The one and only
    (唯一のもの)
  • The headliner
    (目玉になるアーティスト)

まとめ

以上、この記事では「一枚看板」について解説しました。

読み方一枚看板(いちまいかんばん)
意味集団の中心人物のこと。または、ただ1つの魅力のこと。
由来江戸時代の上方歌舞伎で使われた大きな飾り看板から
類義語中心人物、花形役者、千両役者など
対義語大根役者
英語訳The leading actor[actress](主役の俳優[女優])

「一枚看板」には、大きく分けて3つの意味があります。しっかり使い分けられるようにしましょう。

何かの「一枚看板」があることはよいことですが、それだけに頼りきってしまうのは、不安定になりやすく心配です。

「一枚看板」に頼り過ぎず、他にも自慢(じまん)できるようなものを用意しておくと、安心でしょう。

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