故事成語「一日千秋」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「一日千秋(いちじつせんしゅう)」です。

言葉の意味、使い方、由来、類義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

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「一日千秋」の意味をスッキリ理解!

一日千秋(いちじつせんしゅう):何かを待ち焦がれる気持ちが非常に強いこと

「一日千秋」の意味を詳しく

「一日千秋」とは、人を恋しく思う気持ちや何かを待ち望む気持ちが非常に強いことを指す言葉です。一日過ぎる間に何度も季節が巡っているかのように感じられるという意味が漢字に込められています。

とはいえ、なぜ季節を表す言葉として秋が使われているのでしょうか。これは、昔は秋を基点にして季節のサイクルを考えていたことが由来ではないかと考えられています。

 

人々の生活を支える上では衣食住の 3要素が極めて大事な働きをしているわけですが、その中の食の部分を考えるにあたって、秋は重要な季節でした。

秋は農作物の収穫が行われる大切な時期でした。そのため、生活のサイクルを考える上での基点となるタイミングという意味合いで秋という言葉が用いられていたようです。したがって、「千秋」は千回も季節が巡るほどに長い時間が過ぎる様を表しているのです。

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「一日千秋」の使い方

  1. 一日千秋の思いで彼が還ってくるのを待ち続けている。
  2. いつも忙しくしている君と旅行に行けるこの日を一日千秋の思いで待っていたよ。

「一日千秋」の由来

「一日千秋」の出典は、中国における最古の詩編『詩経(しきょう)』であると言われています。そこには、草摘みをしに行くことを口実にして、思いを寄せる男性に会いに行こうとする女性たちの恋心が描かれています。

女性たちは何度も草摘みに行きますが、好きな男性に会うことは出来ません。そこで、女性たちは以下のような気持ちを抱きます。

  • 一日見(あ)わざれば三月(さんげつ)のごとし
    (一に会わないだけで、三か月も会わなかったように感じる。)
  • 一日見わざれば三秋(さんしゅう)のごとし
    (一日会わなかっただけで、秋を三度重ねたような気持ちになる。)
  • 一日見わざれば三歳(さんさい)のごとし
    (一日会わなかっただけで、三年も会わなかったように感じる。)

いずれも、一瞬さえも長く感じてしまうほどに待ち焦がれている様を表現しています。その様子を表す故事成語として「一日千秋」が誕生したのですが、当初は「一日三秋」が使われていたようです。「一日千秋」は、待ち焦がれる気持ちを強調する目的で後に作られた言葉のようです。

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「一日千秋」の類義語

一日千秋には以下のような類義語があります。

  • 一日三秋:一日千秋に同じ

「一日千秋」の英語訳

一日千秋を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • (waiting) impatiently
    待ちきれない気持ち(で待っている)
  • (spending) many a weary day
    待ちくたびれるような日々(を何日も過ごしている)
  • look forward eagerly to
    首を長くして待つ

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まとめ

以上、この記事では「一日千秋」について解説しました。

読み方 一日千秋(いちじつせんしゅう)
意味 何かを待ち焦がれる気持ちが非常に強いこと
由来 『詩経』に描かれている女性の恋心
類義語 一日三秋
英語訳 (waiting) impatiently,(spending) mny a weary day, look forward eagerly to

待ち焦がれることや待ちくたびれることがあった時に、「一日千秋」という言葉を知っておくと気持ちを表現するのに使える言葉の引き出しが増えます。意味や使い方等を覚えておきましょうね。

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