「一張羅(いっちょうら)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「一張羅(いっちょうら)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「一張羅」の意味をスッキリ理解!

一張羅(いっちょうら):持っている衣服の中でもっともよいもの

「一張羅」の意味を詳しく

「一張羅」とは、持っている衣服の中でもっともよいもののことです。「一丁羅」とも書きますが、「一張羅」が一般的です。

「一張羅」は主に、晴れ着やここぞというときにしか着ないドレスなどを指します。また、現代においてはあまりない状況ではありますが、持っている服が一着しかない場合、唯一持っている服のことを「一張羅」と言う場合もあります。

「一張羅」の使い方

  1. 今日はめったに着ない一張羅でパーティーに出席しているため、緊張している。
  2. こんな大きな賞をもらったのだから、表彰式にはちゃんと一張羅で行かなくてはいけないよ。
  3. その人はなるべく物を持たない主義であるため、一張羅で生活しているという。

上記の例文のように、「一張羅」は、そのときの服装がどんなものであるかを説明する場面で使われます。

①の例文では、「一張羅」という高価な服を着るほど、パーティーがその人にとって大事なものであることがわかります。このように、「一張羅を着ている」という説明で、間接的にその場が大事な場面であるということを伝えることができます。

②の例文でも同様に、「一張羅」を着る必要があるほど、もらった賞が大きなものであったことがわかります。

一方、③の例文では、「一張羅」が「いい服」という意味ではなく、「それしか持っていない服」という意味になります。めったに着ない「一張羅」か、いつも着ている「一張羅」かによってどちらの意味か判断することができます。

「一張羅」の類義語

一張羅には以下のような類義語があります。

  • 晴れ着:人生の重要な節目に着る晴れやかな衣装
  • よそゆき:外出する際の服装や持ち物
  • 街着(まちぎ):街まで行くときや買い物に出かけるときの服装

「晴れ着」は、正月・盆などの行事の日や成人・結婚などの人生の節目といった晴れの日に着る衣装のことです。

「晴れ着」の代表として、成人式の日に多くの女性が着る振袖が挙げられます。

「めったに着ない」という点で「一張羅」と共通しますが、「晴れ着」の方がよりおめでたい日であるという印象を与えます。

 

「よそゆき」「街着」はどちらも外出するときの服装のことです。「一張羅」よりは着る頻度が高くなりますが、普段着よりも洒落込んだ服装であるという点で区別されます。

「街着」は「よそゆき」の一種です。「よそゆき」の中でも特に、街に出るときの服装、買い物に行くときの格好であるというニュアンスが強くなります。

「一張羅」の対義語

一張羅には以下のような対義語があります。

  • 普段着:いつも着ている服

「一張羅」が特別な場面にしか着ない服を指すのに対し、「普段着」は日常的に着ている服を表します。

特に高価なわけでもなければ、特別気合が入っているわけでもないような、ごく普通の楽な服装です。

「一張羅」の英語訳

一張羅を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • best clothes
    (一番の服装)
  • Sunday best
    (晴れ着)

“best clothes” は、「一番よい服」という意味の英語表現です。やや直訳的ですが、英語でも晴れ着を着ている場面ではこのような表現になります。

“Sunday best” は、「晴れ着」の少しこなれた表現になります。 “Sunday wear” とも表現できます。

まとめ

以上、この記事では「一張羅」について解説しました。

読み方一張羅(いっちょうら)
意味持っている衣服の中でもっともよいもの
類義語晴れ着、よそゆき、街着
対義語普段着
英語訳best clothes(一番の服装)

「一張羅」は、普段はあまり着る機会がありませんが、ここぞという場面で輝くものです。「晴れ着」「よそゆき」などの、服装の違いを表す言葉と一緒に覚えましょう。