「平仄(ひょうそく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「平仄(ひょうそく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「平仄(ひょうそく)」の意味をスッキリ理解!

平仄(ひょうそく):つじつま

「平仄(ひょうそく)」は読み方の難しい熟語です。「平」を「ひょう」と読むこと、「仄」を「灰」と間違えず「そく」と読むことを意識して理解しましょう。

「平仄(ひょうそく)」の意味を詳しく

「平仄(ひょうそく)」とは、つじつまのことです。

また、もとの意味として中国語の発音法である「平声(ひょうしょう)」と「仄声(そくせい)」のことを指すこともあります。ですが、現代では、つじつまの意味で使われることの多い熟語です。

物事の整合性という意味では「平仄」はポジティブな印象を受けますが、話を都合よく改変するというネガティブな意味で使われることもあるので注意しましょう。

「平仄(ひょうそく)」の使い方

  1. 過去の発言と平仄を合わせて主張をする。
  2. 彼の発言と実際の態度は平仄が合わない。
  3. 漢詩において、平仄は重要なルールである。
  4. 平仄を整えることで、リズムの良い漢詩を作る。

①の例文では、過去の発言とのつじつまを合わせるという意味で「平仄」が使われています。良い意味でも悪い意味でも使います。

②の例文では、主張と行動に一貫性のない人のことが書かれています。人からの信頼を得るためには、言動と行動が一致している必要があります。

③の例文では、漢詩における発音ルールとしての「平仄」について書かれています。

④の例文では、漢詩を作る際に平仄の配置を整えリズムを形成することについて書かれています。

「平仄(ひょうそく)」の語源

平仄の語源は、昔の中国語の発音方法である中古音(ちゅうこおん)のルールにあります。

中古音には「平声」「上声」「去声」「入声」の四種類の発音があります。これらの発音は以下のように「平声(ひょうせい)」と「仄声(そくせい)」の二つに分かれます。

分類四声読み方発音の特徴
平声(平らかな音)平声へいせい、ひょうせい、ひょうしょう平らで抑揚のない音
仄声(傾いた音)上声じょうせい、じょうしょう発音の終わりがしり上がりになる音
去声きょせい、きょしょう発音の終わりが低く弱まる音
入声にゅうせい、にっしょう短く詰まるような音

平と仄の組み合わせにより、言葉のリズムが変わります。漢詩を書くときは、平声と仄声を交互に配置することにより心地よいリズムを作りました。これが「平仄を合わせる」の元々の意味です。そこから転じて、論理的な矛盾をなくすことを指すようになりました。

「平仄(ひょうそく)」の類義語

「平仄(ひょうそく)」には以下のような類義語があります。

  • 辻褄(つじつま):物事の道理
  • 帳尻(ちょうじり):収支の最終的計算の結果

いずれも物事の論理的な筋道を表す言葉です。「平仄」と同じく「辻褄を合わせる」「帳尻を合わせる」というように使われます。

「平仄(ひょうそく)」の英語訳

「平仄(ひょうそく)」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • tone
    (音調)
  • consistency
    (一貫性)

“tone” は中国語中古音の「音調」という本来の意味での英語訳です。一方、“consistency” は物事の論理的な「一貫性」という意味での英語訳です。

まとめ

以上、この記事では「平仄(ひょうそく)」について解説しました。

読み方平仄(ひょうそく)
意味つじつま
語源「平声」と「仄声」の頭文字
類義語辻褄(つじつま)、帳尻など
英語訳tone(音調)、consistency(一貫性)

「平仄」は聞き慣れない言葉ですが、語源がわかれば使いやすい言葉です。伝わりやすさを重視する日常会話ではあまり使う機会はありませんが、あえて改まった印象を与えたいときなどに使うと有効的です。