「不老不死」の意味とは？読み方は？使い方から英語や類語まで解説

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「不老不死(ふろうふし)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「不老不死」をざっくり言うと……

「不老不死」の意味をスッキリ理解！

「不老不死」の意味を詳しく

「不老不死」とは、老いることも死ぬこともないことです。

生き物は必ず老化し、いつかは死んでしまうので、不老不死が現実的な現象とは言えません。

そのため、基本的には理想や希望の状態を表したり、物語のフィクションとして不老不死の人物を登場させたりするときに用いられます。

「不老不死」の使い方

「不老不死」の由来

「不老不死」とは古代の中国で生まれた生命観の一つです。

具体的な由来は、『史記(しき)』という歴史書にあります。

紀元前221年に、中国には秦(しん)という国がありました。この国の王であった始皇帝(しこうてい)は、史上初の中国統一を成し遂げました。彼は死を恐れ、「老いることがなく、死ぬこともない状態」を手に入れようと考えたのです。文中ではこの状態が「不老不死」と表現されています。

当時、仙人(せんにん)は「不老不死」であるとされていました。そこで、始皇帝は、仙人になるための修行している徐福(じょふく)という人物に命令を下しました。

それは、「東海の仙島に薬を取りに行け」と言うものでした。

しかし、徐福は命令通りに薬を手に入れることができず亡命したため、始皇帝は「不老不死」になることができませんでした。

「不老不死」の類義語

「不老不死」には以下のような類義語があります。

「不老不死」の英語訳

「不老不死」を英語に訳すと、次のような表現になります。

まとめ

以上、この記事では「不老不死」について解説しました。

「不老不死」の主人公が登場する伝説や物語は、世界中にあります。

たとえば、メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩(じょじし)』やインドの『リグ・ヴェーダ』があります。日本の『竹取物語』などでも、不老不死について描かれています。また、ギリシャ神話や北欧神話でも、不老不死である神々が登場する作品があるのです。