「放言」の意味とは?使い方から類語までわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「放言(ほうげん)」です。
言葉の意味・使い方・類義語・英語訳について分かりやすく解説します。

☆「放言」をざっくり言うと……

読み方放言(ほうげん)
意味周囲のことや発言の影響を考えずに、無責任な発言をすること
類義語失言、暴言
英語訳irresponsible remark(無責任な発言、放言)など

「放言」の意味をスッキリ理解!

放言(ほうげん):周囲のことや発言の影響を考えずに、無責任な発言をすること

「放言」の意味を詳しく


「放言」とは、「周囲のことや発言の影響を考えずに、無責任な発言をすること」「好き勝手に言うこと」です。また、その発言の内容を指すこともあります。

思ったことを無責任に発言すると、周囲からの顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまうものです。つまり、「放言」は、良い発言ではありません。

なお、「放言」は、「放語(ほうご)」と言うこともあります。

「放言」を用いた四字熟語

「放言」を用いた四字熟語を3つご紹介します。「放言」と一緒に覚えておきましょう。

跌蕩放言(てっとうほうげん)

「跌蕩放言」とは、「周りに気を使わず、好き勝手に喋り散らすこと」とです。

「跌蕩」は、小さなことにこだわらずに、好き放題することを表しています。

漫語放言(まんごほうげん)

「漫語放言」とは、「深く考えずに適当なことを言いたい放題に言うこと」です。

「漫語」は、大して考えずに出た発言のことです。

放言高論(ほうげんこうろん)

「放言高論」とは、「思ったことをそのまま言って、議論すること」です。

「高論」は、声高に論ずることや、素晴らしい議論という意味です。

「放言」の使い方

放言の使い方として、以下のような例文が挙げられます。

  1. 有名な評論家の放言に、人々の非難が殺到している。
  2. 彼は、平気で放言するところがある。
  3. 放言して憚(はばか)らない。
「放言」は、❷❸のように「放言する」と活用します。また、❸の「放言して憚らない」とは、ためらうことなく堂々と放言することです。

なお、「放言を吐く」という言い方はしません。注意しましょう。

「放言」の類義語

放言には以下のような類義語があります。

  • 失言(しつげん):言うべきではないことを、うっかりと言ってしまうこと
  • 暴言(ぼうげん):乱暴で礼儀のない発言のこと

「放言」の英語訳

放言を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • irresponsible remark
    (無責任な発言、放言)
  • indiscreet remark
    (軽率な発言、放言)
  • careless comment
    (不注意な発言、放言)
“make irresponsible remark” で、「無責任な発言をする」と訳すことができます。

まとめ

以上、この記事では「放言」について解説しました。

読み方放言(ほうげん)
意味周囲のことや発言の影響を考えずに、無責任な発言をすること
類義語失言、暴言
英語訳irresponsible remark(無責任な発言、放言)など

「放言」は、周囲の人に不快感を与えてしまう発言です。本質的には正しいことを言っていても、言い方が快いものでなかったり、余計な一言がついてしまうと、その発言の印象は悪くなってしまいます。自分の発言には責任を持ちましょう。

また、「放言」という言葉の意味をきちんと押さえ、正しく使いこなせるようにしましょう。

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香菜
「読者を不快にさせない記事」をモットーに執筆・編集しています。有名美容ライターの元でアシスタントを経験し、その後出版社に就職。現在は著名人への取材やエンタメ記事の執筆も行っています。