今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「捧腹絶倒(ほうふくぜっとう)」です。
言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「捧腹絶倒」をざっくり言うと……
読み方 | 捧腹絶倒(ほうふくぜっとう) |
---|---|
意味 | 倒れそうになるほど大笑いすること |
由来 | 『史記』の「日者列伝」より |
類義語 | 呵々大笑、破顔大笑、捧腹大笑 |
英語訳 | convulsions of laughter(腹がよじれるほど笑う)など |
このページの目次
「捧腹絶倒」の意味をスッキリ理解!
「捧腹絶倒」の意味を詳しく
「捧腹絶倒」は、「捧腹」と「絶倒」の2つの熟語から成り立っています。
まず、「捧腹」は「両手で腹をかかえる」ということを指します。
また、「絶倒」には2つの意味があります。1つ目の意味は、「大笑いすること」です。2つ目の意味は、「息が苦しくなって倒れそうになること」です。
つまり、「捧腹絶倒」とは「倒れそうになるほど、腹を抱えて大笑いすること」なのです。
なお、「捧腹絶倒」は、「抱腹絶倒」と書く場合もあります。どちらで表記しても意味は同じです。本来は「捧腹絶倒」が正しい表記ですが、現代では「抱腹絶倒」の書くのが主流になっています。
「捧腹絶倒」の使い方
「捧腹絶倒」の例として、以下のような文が挙げられます。
- 昨日、お笑い番組を見て捧腹絶倒した。
- この作品は捧腹絶倒のコメディ映画だ。一見の価値がある。
「捧腹絶倒」の由来
中国最古の歴史書に、『史記(しき)』というものがあります。
『史記』の「日者列伝(にっしゃれつでん)」では、司馬季主(しばきしゅ)という占い師について記録されています。
「日者列伝」に「司馬季主、捧腹して大笑(たいしょう)す。」という一節があります。司馬季主が、腹をかかえて笑い転げる様子を表す文です。この文が「捧腹絶倒」の由来なのです。
「捧腹絶倒」の類義語
「捧腹絶倒」には以下のような類義語があります。
- 呵々大笑(かかたいしょう)
- 破顔大笑(はがんたいしょう)
- 捧腹大笑(ほうふくたいしょう)
3つとも大笑いすることを表しますから、「捧腹絶倒」の類義語といえます。
「捧腹絶倒」の英語訳
「捧腹絶倒」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- convulsions of laughter
(腹がよじれるほどの笑い) - hold one’s sides with laughter
(腹を抱えて笑う) - be convulsed with laughter
(腹の皮がよじれるほど笑う) - roll about with laughter
(笑い転げる)
“convulsions of laughter” は、あらたまった場で使うような丁寧な表現です。
ですから、カジュアルな場面で「捧腹絶倒」を使いたい場合には、 “hold one’s sides with laughter” や “be convulsed with laughter” “roll about with laughter” を使いましょう。
「抱腹絶倒」の中国語訳
「捧腹絶倒」を中国語に訳すと、次のような表現になります。
(笑い転げる)
まとめ
以上、この記事では「捧腹絶倒」について解説しました。
読み方 | 捧腹絶倒(ほうふくぜっとう) |
---|---|
意味 | 倒れそうになるほど大笑いすること |
由来 | 『史記』の「日者列伝」より |
類義語 | 呵々大笑、破顔大笑、捧腹大笑 |
英語訳 | convulsions of laughter(腹がよじれるほど笑う)など |
たくさん笑うと、嫌なことも吹き飛んで元気になります。生活のなかで「捧腹絶倒」する機会が多くあると良いですね。