ことわざ「仏の顔も三度」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「仏の顔も三度」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「仏の顔も三度」の意味をスッキリ理解!

仏の顔も三度:どんなに優しい人でも、何度も失礼なことをされたら怒るということ

「仏の顔も三度」の意味を詳しく

「仏の顔も三度」はどんなに優しい人でも、何度も失礼なことをされたら怒るということを表します。一般的に「仏の顔も三度」よりも、「仏の顔も三度まで」の方が頻繁に使われます。

相手がどのような人かを見て、行動を変えるのは良いことではありません。「仏の顔も三度」は、誰に対しても、失礼な態度を繰り返してはいけないという教えだといえます。

「仏の顔も三度」は「仏の顔も三度撫(な)ずれば腹立つ」の略です。「撫ずれば」の元の形は「撫ずる」です。「撫でる」ことを表します。

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「仏の顔も三度」の使い方

  1. 友達は滅多なことでは怒らない。しかし、仏の顔も三度というように、遅刻を繰り返していたら、ついに友達は怒ってしまった。
  2. 彼はいつも優しいので、毎回たくさんの頼みごとをしてしまう。多くのことを頼まれるのに嫌気がさしたのか、ついに怒られた。仏の顔も三度とはこのことだ。

①・②の例文はいずれも、「普段は優しい人でも、毎回失礼なことをされたら怒る」という意味で「仏の顔も三度」を使っています。

「仏の顔も三度」の由来

「仏の顔も三度」は「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」を略したものです。

「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」は「2回目までなら許すが、3回目には怒る」ことを表します。しかし、「仏の顔も三度(まで)」と略して使うと、「3回目までは許すが、4回目以降は怒る」という意味に変化します。

ここで、なぜ3回までと決められているのか、疑問に思うかもしれません。3回である理由は、お釈迦様に関係があります。

なぜ三度なのか

お釈迦様は、釈迦(シャーキャ)国という小さな国で、王子として生まれました。釈迦国は現在のインドの辺りにあったとされています。

釈迦国の隣には、コーサラ国という大きな国がありました。ある日、コーサラ国が釈迦国に、王妃にするための身分の高い女性を要求します。

釈迦国は以前から、コーサラ国の物言いが乱暴なことを不満に思っていました。そこで、釈迦国はわざと身分の低い女性を送ったのです。

 

やがて、コーサラ国の王とその女性の間に子供が生まれました。そして、成長した王子は釈迦国に勉強のため訪れます。しかし、釈迦国で歓迎されなかったことから、王子は自分の母親が、実は身分が低かったことに気づきます。

王子は釈迦国を恨み、自分が王になったときには、釈迦国を滅ぼすことを心に決めました。時が経ち、王子が王になると、決めた通りに3度釈迦国へ出兵します。コーサラ国が釈迦国へ兵を送るたびに、お釈迦様は説得しました。そして、兵を撤退させることに成功します。

しかしながら、4回目に兵が送られてきたときには、お釈迦様はこれを因果応報(※1)だとしました。そのため、説得するのを止めてしまったのです。結果的に、釈迦国はコーサラ国に滅ぼされてしまいました。

 

お釈迦はこの時、3回目までは何か手を打つが、4回目以降はどうにもならないと考えました。このことから、「仏の顔も三度」は「3回目までは許すが、4回目は怒る」という意味になりました。

そこから最終的に、「いくら優しい人でも、何度も失礼なことをされたら怒る」という意味になりました。

  • 因果応報(※1):良い行動をすれば、良いことが返ってくる。悪いことも同様。
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「仏の顔も三度」の類義語

「仏の顔も三度」には以下のような類義語があります。

  • 堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒(お)が切れる:我慢できる範囲を超えたことで、怒りが爆発すること
  • 兎(うさぎ)も七日なぶれば噛み付く:大人しい人でも、許容範囲を超えたら怒り出すこと
  • 地蔵の顔も三度:「仏の顔も三度」と同じ意味
  • 仏の顔も日に三度「仏の顔も三度」と同じ意味
  • 無理は三度:「仏の顔も三度」と同じ意味

「仏の顔も三度」の英語訳

「仏の顔も三度」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Three strikes and you’re out.
    (三振したらアウト。)
  • To try the patience of a saint
    (聖人の忍耐を試す)
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まとめ

以上、この記事では「仏の顔も三度」について解説しました。

意味 どんなに優しい人でも、何度も失礼なことをされたら怒るということ
由来 「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」が由来
類義語 堪忍袋の緒が切れる、兎も七日なぶれば噛み付く、地蔵の顔も三度など
英語訳 Three strikes and you’re out.(三振したらアウト。)

いくら優しい人だからといって、粗末に扱っていればいつか不満が爆発してしまいます。

何かしてもらったら感謝をする、または何か困っていることがあったら助けてあげるなど、相手を思いやる気持ちを忘れないようにしたいですね。

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