「補正」の意味とは?読み方は?使い方から英語や類語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「補正(ほせい)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「補正」をざっくり言うと……

読み方補正(ほせい)
意味足りないところを補い、誤りを正すこと
類義語訂正、修正、改訂、補足など
英語訳compensation(補償)、correction(補正)、revision(改訂)など
「主人公補正」について主人公やその周囲のキャラクターに適用される、さまざまな物語上の「恩恵」のこと

「補正」の意味をスッキリ理解!

補正(ほせい):足りないところを補い、誤りを正すこと

「補正」の意味を詳しく

「補正」とは、足りないところを補って、誤りを正すこと、誤差を除いて適正な値を求めることなどを表す言葉です。

物事のミスなどに対し、その誤りを正す際に「~を補正する」と使うことが一般的です。また、実験や観測、近似計算などで、結果に含まれるさまざまな誤差を除いて、真に近い値を求めることを指して、「補正する」と使う場合もあります。

「補正」の使い方

  1. そのことは大体事実と符合していますが、少し補正が必要です。
  2. 国会で補正予算案が話し合われた。
  3. 人の印象は、関わる時間が長くなるほど補正されていく。

①の例文は、「そのことは事実とほとんど一致しているが、一部付け足しが必要だ」という意味の例文です。ここでの「補正」は「足りないところを補う」という意味で使われており、もっとも多い使い方であるため覚えておくといいでしょう。

②の例文は「補正予算案」という言葉の修飾語として、「補正」が使われています。国や地方自治体など、補正予算が組まれることがあるため、その意味についてもこの機会に確認しておきましょう。

補正予算案とは
補正予算とは、当初予算成立後に発生した事由によって、当初予算通りの執行が困難になった時に、本予算の内容を変更するように組まれた予算のことです。

予見することが難しい事態への対応として予備費の計上が認められていますが、予備費でも対応できないような事態が生じる場合には、追加予算を編成することになります。

③の例文は、「人と関わる時間が長いほど、その人についての情報が付け足されていく」という意味です。「補正」の直接の意味としては、誤りを直し、足りないところを補うという意味ですが、③の例文のように「付け足す」という意味でも使われるため、注意しましょう。

「補正」の類義語

「補正」には以下のような類義語があります。

  • 訂正:間違いを改め、正すこと
  • 修正:不十分な箇所を直し正すこと
  • 是正:悪い点を改め、正すこと
  • 補足:付け足し補うこと

「訂正」と「修正」は、よく混同されて使われますが、使い分けのポイントはその対象に「確実な間違いがあるかどうか」という点です。

「訂正」は「間違っている箇所を正す」場合に使うのに対し、「修正」は主に「不十分・不適切な箇所」に対して使う点が大きく異なっています。

「補正」の英語訳

「補正」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • compensation
    (補償)
  • correction
    (補正)
  • revision
    (改訂)
「補正」の英語訳は、類義語の「改訂」や「修正」などの英語訳に使われることがあります。

「主人公補正」について

最近では、アニメや漫画などの主人公に対して、主人公補正という言葉もよく使われるため、この機会にご紹介したいと思います。

主人公補正とは、主人公やその周囲のキャラクターに適用される、さまざまな物語上の「恩恵」のことです。多くの場合、「物語の作者が、作劇の都合上、主人公を優遇する展開」のことを指します。

「主人公補正」の具体例
  • 生まれつき美形
  • 死なない
  • 事件や事故に巻き込まれるもケガを負わない

まとめ

以上、この記事では「補正」について解説しました。

読み方補正(ほせい)
意味足りないところを補い、誤りを正すこと
類義語訂正、修正、改訂、補足など
英語訳compensation(補償)、correction(補正)、revision(改訂)など
「主人公補正」について主人公やその周囲のキャラクターに適用される、さまざまな物語上の「恩恵」のこと

「補正」は公の場などでよく使われることばであるため、この機会に意味と使い方をしっかり確認しておきましょう。