英語で「望む」ことを表す言葉として “hope” と “wish” がありますよね。
この2つは似ているので、つい違いを意識せずに使ってしまうと思いますが、使い分けをすることで、より自分の言いたいニュアンスに近づけることができます。
この記事では、 “hope” と “wish” の違いについて解説します。
結論:その出来事が現実になりそうか考えてみる
“hope” は現実になる可能性があることに対して使いますが、“wish” は、現実に起こる可能性がとても低いことに対して使います。
“hope” の意味と使い方
“hope” はその出来事が起きる可能性が十分にあることに対して使い、現在と未来のことを言うときに使います。 “hope” の後に続くのは基本的には現在形ですが、未来形でも間違いではありません。
“hope” の例文と解説
・I hope it will be sunny tomorrow.
(明日晴れるといいんだけど。)
→晴れるという可能性に期待しています。
・I hope you get a good job.
(良い仕事が見つかるといいね。)
→良い仕事に就ける可能性が十分にあることを表しています。
“wish” の意味と使い方
“wish” は現実には起こりそうにないことに対して使います。
事実に反した願望を言いたいときには、仮定法を使いますが、 “wish” を使うときも同じように仮定法を使って文を作ります。 “wish” は未来、現在、過去について使えますが、どの時間軸の話をするかによって文の型が少し変わってくるので、下にまとめました。
- 未来について: “wish” + “would” または “could” +「動詞の原型」
- 現在について: “wish” + 「動詞の過去形」または「過去進行形」
- 過去について: “wish” + “had” +「過去分詞」または “wish” + “could have” +「過去分詞」
“wish” を使った例文と解説
“wish” の意味と文の型について分かったところで、いくつか例文と解説を作ってみました。
・I wish you could come with us.
(私たちと一緒に来れると良いんだけどね。)
→誰かを誘って一緒にどこかへ行く予定でしたが、実際はその人が来れなくなったことを表しています。
・I wish you were here.
(あなたがここにいてくれたらなあ。)
→相手にここにいてほしいという願望を表していますが、実際は相手はここにはいないという意味になります。
・I wish I had studied harder.
(もっと勉強しておけばよかったなあ。)
→実際は勉強を一生懸命しなかったという後悔が表れています。
補足: “was” は正しいのか
仮定法を使うときの be動詞は、 “were” を使うと学校では習いましたよね。では、 “was” を使うのは間違っているのかというと、そうではなく、どちらも正解です。
会話では “was” を使うことが多いですが、文法上は “were” が正しいので、書き言葉のときは “were” を使うことが望ましいです。
まとめ
以上、この記事では、 “wish” と “hope” の違いについて解説しました。
- “hope” :現実に起きる可能性が十分ある
- “wish” :現実に起きる可能性がほとんどない
今回紹介した2つの単語は、日常的に使う単語なので、違いと使い方はぜひとも覚えておきたいですね。