目からウロコ!保安官と警察の違い

違いのギモン

保安官と聞くと、「砂ほこりに包まれた荒野を馬に乗ってかけ抜ける、六芒星(ろくぼうせい)のバッジを光らせた射撃の名手」を思い浮かべる人もいるでしょう。

西部劇では町を守る正義のヒーローとして保安官が登場しますが、そこにパトカーに乗った警察は出てきません。

その差は何なのでしょうか。今回は保安官と警察の違いについて見ていきます。

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結論:保安官に指揮されるのが警察

アメリカでは、現場で実際に業務を行うのが警察で、彼らを管理するのが保安官だとされています。

日本で言うと、実務を行う警察官と彼らを管理する警察庁の職員といったところです。

「保安官」をもっと詳しく

50の州と特別区からなるアメリカは、その広大な土地を統制するために「保安官」・「警察」・「FBI」などさまざまな治安組織を置いています。

保安官は、議員と同じように選挙で選ばれた治安維持にたずさわる役人で、 sheriff(シェリフ)と訳されます。おもな仕事内容として次のものがあげられます。

  • 治安維持
  • 拘置所の運営
  • 裁判関連事務
一般の警察業務から司法にいたるまで、幅広い業務をになっていることがわかります。

というのも、西部開拓時代に治安維持の目的で置かれた保安官の仕事内容は細かく分けられておらず、捜査から裁判までを一手に引き受けていたからです。その後、警察組織が整備されて実業務(捜査、逮捕、交通など)は警察が行うようになりました。

 

アメリカは連邦制(各自治体の権限が強い制度)を採用しているため、保安官の在り方は自治体によって大きく異なります。

知事が保安官を兼任している州もあれば、現場ではたらく警察を管理する組織として保安官が置かれている州もあれば、保安官が廃止されて警察だけが治安維持をしている州もあるのです。全体として、保安官という役職は減っている傾向にあります。

西部開拓とは、イギリス人がアメリカ大陸にやってきて、先住民であるインディアンの土地を奪った侵略行為のことを言います。

西部開拓時代は、西部開拓が行われていた1860年代から1890年までのことを指します。

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「警察」をもっと詳しく

日本とアメリカの警察はほぼ同じです。試験で採用された社会の安全や秩序を守る行政機関で、police(ポリス)と訳されます。

刑事事件の捜査を行ったり、テロやゲリラに対する警備を行ったり、交番での活動を行ったりとその活動範囲は多岐にわたります。

 

アメリカの警察と日本の警察の違いをあげるとすれば、所属行動範囲です。

日本の警察の所属は国家です。国家公安委員会という1つの機関の下に警察庁があり、地方の機関に分かれます。都道府県警察については「東京都の警察」、「大阪府の警察」という風に自治体ごとに分かれているように見えますが、東京都や大阪府が独自の警察を持っているわけではありません。

本社に対する支社をイメージするとよいかもしれません。そのため都道府県をまたいだ業務が可能で、東京都の警察が千葉県の捜査に関わることができます。

 

一方でアメリカの場合は州の権限が非常に強く、自治体ごとに警察を持つことができます。よって所属は自治体単位となるため自治体をまたいだ業務は行えず、A州の警察はB州の業務には関われません。

本社を持たない個人経営をイメージするとよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では、「保安官」と「警察」の違いについて解説しました。

業務英訳採用
保安官管理sheriff(シェルフ)選挙
警察実務police(ポリス)試験

以上のものが違いとしてあげられますが、保安官という役職があっても形だけであったり、警察と分業していたり、そもそも保安官という役職自体が無かったりと、州によってさまざまです。

さらに、日本には保安官がいないのに加えて保安官と警察の業務には重なる部分もあるため、完ぺきに違いを理解することは難しいです。しかしある程度の概要が把握できれば、刑事ものが多いアメリカ映画をより楽しく観ることができるかもしれません。

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