「比翼」の意味とは?使い方から英語や類語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「比翼(ひよく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

☆「比翼」をざっくり言うと……

読み方比翼(ひよく)
意味二羽の鳥がお互いに翼を並べること、布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方
語源中国の「比翼の鳥」
類義語おしどり夫婦、人形仕立て

「比翼」の意味をスッキリ理解!

比翼(ひよく):二羽の鳥がお互いに翼を並べること、布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方

「比翼」の意味を詳しく

比翼は以下に示した意味を持ちます。使われる場面によって意味が大きく異なります。

  • 二羽の鳥がお互いに翼を並べること
  • 布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方
  • 両想いの男女がそれぞれの家紋を組み合わせた紋
それぞれの意味を詳しく解説します。

「二羽の鳥がお互いに翼を並べること」の意味を詳しく解説

「比翼」は「比翼の鳥」の略称です。

この意味は「比翼」の漢字が表す通りの意味です。「比」という漢字には、「くらべる」という意味の他に「並べる」という意味があります。有名な熟語では、「比肩」で「肩を並べる」を表しています。

つまり、「比翼」で「二羽の鳥がお互いに翼を並べること」を指します。

さらに、「比翼」は「二羽の鳥がお互いに翼を並べること」から、「仲のよい様子」を表します。特に夫婦仲に対して使われます。

「布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方」の意味を詳しく解説

アパレルの分野で「比翼」が使われる場合はこの意味になります。正確には洋裁と和裁で意味が変わります。

  • 洋裁:布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方
  • 和裁:襟(えり)や袖口(そでぐち)などを二重にし、重ね着をしているように見せる仕立て方
このような仕立て方を「比翼仕立て」と言います。この意味の「比翼」は「比翼仕立て」の略称です。洋裁であれば、ジャケットやコートなどに用いられます。

「比翼仕立て」の由来は、まるで鳥が翼を閉じ、羽を休めているように見えるからです。

「両想いの男女がそれぞれの家紋を組み合わせた紋」の意味を詳しく解説

家紋は平安時代から明治時代頃まで広く使われてきた文化です。

その中で、相思相愛の男女が、お互いの家紋を組み合わせたり二つ並べたりする風習がありました。これを「比翼」または「比翼紋」と言います。

「比翼」の使い方

  1. 新しい部下とも、比翼の鳥で仕事が出来ていると思うよ。
  2. ウインターコートは比翼仕立てになっている方が生地の良さが引き立つね。
  3. もしかしてこの家紋は、比翼紋が定着したものかもしれない。

上記の例文のように、「比翼」は人の関係を表す場合や、アパレルの分野、家紋に対して使われる場合が多いでしょう。

①の「比翼」は「仲のよい様子」という意味で使用されています。人と人の関係を表しているときは、この意味を指します。

②は「布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方」という意味で「比翼」が使われています。

③の「比翼」は「両想いの男女がそれぞれの家紋を組み合わせた紋」を意味します。

「比翼」の語源

中国で生まれた言葉で、「比翼の鳥」が由来です。

「比翼の鳥」は、オスとメスのそれぞれが目と翼をひとつずつ持ち、二羽が一体となって飛ぶ空想上の生き物です。古くから夫婦仲がよいことにたとえられていました。

「比翼」の類義語

「比翼」には以下のような類義語があります。

  • おしどり夫婦:仲むつまじい夫婦のたとえ
  • 人形仕立て:襟(えり)や袖口(そでぐち)などを二重にし、重ね着をしているように見せる仕立て方

「比翼」は多くの意味があるため、全ての意味を含む類義語はありませんが、それぞれの意味に対応した類義語を紹介しました。

まとめ

以上、この記事では「比翼」について解説しました。

読み方比翼(ひよく)
意味二羽の鳥がお互いに翼を並べること、布を二重にしてボタンやファスナーを隠す仕立て方
語源中国の「比翼の鳥」
類義語おしどり夫婦、人形仕立て

「比翼」には様々な意味がありました。あまり目にしない言葉かもしれませんが、場面に応じて使い分けましょう。

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シェスカ
公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。