今回ご紹介する言葉は、ことわざの「人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)」です。
言葉の意味・例文・由来・英語訳についてわかりやすく解説します。
☆「人の噂も七十五日」をざっくり言うと……
読み方 | 人の噂も七十五日(しちじゅうごにち) |
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意味 | 人があれこれ噂をしても、やがて自然に忘れ去られるということ |
由来 | 季節の変わり目が約75日ごとに来るため |
英語訳 | A wonder lasts but nine days.(不思議なことも9日間だけ) |
このページの目次
「人の噂も七十五日」の意味をスッキリ理解!
「人の噂も七十五日」の意味を詳しく
「人の噂も七十五日」とは、世間の人の噂というものは七十五日も経つと忘れられて、やがて無くなってしまうものだということです。
転じて、たとえ大きなミスをして笑い者にされたり、悪い噂を流されたりしても、我慢して時が経つのを待とう、ということも意味します。
このことわざの背景には、「人の気持ちの移ろいやすさ」があります。つまり、人が興味を持ち、噂をしていることは、それほど長くは続かない、ということです。
「人の噂も七十五日」の例文
- 人の噂も七十五日で、世間はすっかりそのことを話題にしなくなった。
- 失敗なんて気にしないで。人の噂も七十五日。みんなすぐに忘れるよ。
「人の噂も七十五日」の由来
なぜ「七十五日」が使われることが多いのかというと、一つは「しちじゅうごにち」の語呂がいいことです。
ことわざにおいては、言いやすいものが長く言い伝えられる傾向にあります。
また、その他の理由として、農作物の種まきから収穫までが約75日であること、春夏秋冬一つずつの季節が約75日であることが挙げられます。
1年の365日を四季の4で割ると約75日になります。
人の噂も季節が変わるころには忘れられてしまうだろう、という意味もあるのです。
「人の噂も七十五日」の英語訳
「人の噂も七十五日」を英語に訳すと、次のような表現になります。
- A wonder lasts but nine days.
(不思議なことも9日間だけ)
たとえ驚くような出来事、不思議な出来事を耳にしても、その驚きも九日ほどしか続かない、という意味です。
まとめ
以上、この記事では「人の噂も七十五日」について解説しました。
読み方 | 人の噂も七十五日(しちじゅうごにち) |
---|---|
意味 | 人があれこれ噂をしても、やがて自然に忘れ去られるということ |
由来 | 季節の変わり目が約75日ごとに来るため |
英語訳 | A wonder lasts but nine days.(不思議なことも9日間だけ) |
誰しも少なからず噂話をすることはあると思いますが、いざ自分がされるとなると、気になってしまいますよね。
しかし、人はそれほど人のことには関心がないとも言いますので、あまり気にしなくてもすぐに忘れてしまうのかもしれません。