ことわざ「人の褌で相撲をとる」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「人の褌(ふんどし)で相撲(すもう)をとる」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「人の褌で相撲をとる」の意味をスッキリ理解!

人の褌(ふんどし)で相撲(すもう)をとる:人の私物を使って、自分が利益を得ること

「人の褌で相撲をとる」の意味を詳しく


「人の褌で相撲をとる」は、人の私物を使って、自分が利益を得ることを意味することわざです。また、他人の働きや努力に便乗し、楽して結果を出すという意味もあります。

つまり、物に限られず、他人を利用して自分が得をすることを表します。

 

同じ意味で、「他人の褌で相撲を取る」と言う場合もあります。また、「相撲」は「角力」と表記することもできます。

「人からの支援を受ける」という意味で使用することはありません。

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「人の褌で相撲をとる」の例文

  • 確かにこの本の著者の名前は君だ。しかし、内容は2年前に死んだ鈴木が書いていた文章そのものじゃないか。そんな人の褌で相撲をとるような真似をして、恥ずかしくないのか。
  • 本当に社会問題をビジネスで解決したいというのなら、人の褌で相撲をとるようなことをしてはいけない。自分で考え抜け。
  • 人から善意でもらった品を、勝手に売り払うのは、人の褌で相撲をとるようなものだ。けしからん。
以上の例文のように、他人の行動に対する批判に用います。

「人の褌で相撲をとる」の由来

褌とは、男性が腰に着用する、帯状の布のことです。日本の伝統的な下着として知られています。

一方、相撲で腰に巻く布は、一般的には「まわし」と呼ばれます。これは、相撲競技のための褌です。つまり、褌の一種であるといえます。

「人の褌で相撲をとる」は、相撲をとる時に、他人の褌を着けることを表しています。自分で調達しようとせずに、他人のものに頼り、利用することから、現在のような意味になりました。

褌からパンツへ

江戸時代までは、褌は一般的な下着として広く流通していました。また、商人や職人は、褌のみで仕事をすることもありました。

しかし、明治時代になると「お尻を丸出しにして歩くのは、恥ずかしい」という西洋的な価値観が徐々に広まりました。

また、日本が戦争に負けると、人々の服装は、西洋的なものへと変化していきました。下着も徐々に褌からパンツへと移り変わっていきました。

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「人の褌で相撲をとる」の類義語

「人の褌で相撲をとる」には以下のような類義語があります。

  • 舅(しゅうと)の物で相婿(あいむこ)もてなす
  • 他人の念仏で極楽参り
  • 他人の賽銭(さいせん)で鰐口(わにぐち)叩く
  • 人の家で饗応(きょうおう)する
  • 人の牛蒡(ごぼう)で法事する
  • 人の太刀(たち)で功名する
  • 人の提灯(ちょうちん)で明かりをとる
  • 人の物で義理をする
  • 貰い物で義理すます

「舅の物で相婿もてなす」の「舅」とは、結婚相手の父のことです。また、「相婿」とは、姉妹の夫同士のことです。

「舅によってもてなされた酒や料理を、婿同士が勧め合う」様子がことわざになったものです。

 

「他人の念仏で極楽参り」の「念仏」とは、簡単に言うと「仏を心に思い浮かべたり、口で唱えたりすること」です。仏教のいくつかの宗派には、仏を信じてひたすら念仏を唱えれば、死後に苦しみのない理想郷へ行ける、という思想があります。

「他人の念仏で極楽参り」の「極楽」は、理想郷のことを指します。つまり、「他人が必死に唱えた念仏を利用して、自分が理想郷へ行く」ということを表したことわざです。

 

「他人の賽銭で鰐口叩く」の「鰐口」は、神社や寺につるされている、円形の金属のことです。訪れた人は、賽銭を入れた後に縄で叩いて、音を鳴らします。

また、「人の家で饗応する」の「饗応」とは、酒や料理を出してもてなすことです。

「人の褌で相撲をとる」の英語訳

「人の褌で相撲をとる」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • One beats the bush, and another catches the birds.
    (一人が茂みをたたき、もう一人が鳥を捕まえる。)
  • To plough with another’s calf.
    (他人の子牛で耕す。)
  • benefit oneself at someone else’s expense
    (他人の労力を利用し、自分の利益にする)
  • make a profit by using other people’s abilities
    (他人の能力を利用し、自分の利益にする)

“plough” は、「耕す、耕作する」という意味です。 “plow” と書く場合もあります。

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まとめ

以上、この記事では「人の褌で相撲をとる」について解説しました。

読み方 人の褌(まわし)で相撲(すもう)をとる
意味 人の私物を使って、自分が利益を得ること
由来 相撲で他人の褌を使い、楽をすること
類義語 舅の物で相婿もてなす、他人の念仏で極楽参り、他人の賽銭で鰐口叩く
英語訳 One beats the bush, and another catches the birds.(一人が茂みをたたき、もう一人が鳥を捕まえる。)

生きる上で、他人の良い行動・作品を参考にするのは非常に重要です。

しかし、度が過ぎると、「人の褌で相撲をとる」ことになってしまします。他人を利用するのは、ほどほどにしておきましょう。

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