「必死(ひっし)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「必死(ひっし)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「必死」の意味をスッキリ理解!

必死(ひっし):必ず死ぬこと、死ぬ覚悟で全力を尽くすこと

「必死」の意味を詳しく


「必死」とは、「必ず死ぬこと」です。また、ここから転じて「死ぬ覚悟で全力を尽くすこと」や、そのような様子を表します。

1つ目の意味は、読んで字のごとく「必ず」「死ぬ」ことです。字面からしても分かりやすいですね。

2つ目の意味は、1つ目の意味が転じて「死ぬような覚悟で全力を尽くすこと」を表します。それほどに鬼気迫る気持ちで一生懸命に物事に取り組むことを言います。たとえば、何かに一生懸命に取り組んでいる場面などで使われています。

 

一般的には2つ目の意味で多く使われています。「必死」はかなり強い印象を与える言葉ですが、日常的にもよく使われ、実際には軽い意味でもよく使われています。

 

将棋における「必死」
将棋には、「必死」という用語があります。

この場合「必死」は、どのような手を打っても、次の手で相手からの「詰み」を防ぐことができず、どうしようもなくなってしまった状態のことを言います。また、その差し手を指すこともあります。

将棋における「詰み」とは、何をしても王将を取られてしまうことです。したがって、どんな手を打っても「必ず死ぬ(負ける)」という意味で使われています。

相手を必死に追い込むような差し手を打つことを、「必死をかける」と言います。なお、「必至」とも書くことがあるので覚えておきましょう。

「必死」の使い方

「必死」は以下のように使われます。

  1. どうしても犬を飼いたい私は、母を説得する方法を必死になって考えた。
  2. 兄に借りたCDをなくしてしまい、必死になって探した。
  3. 志望校に合格するために、必死の努力をしてきた。
  4. 必死の思いで部活動に取り組み、遂にレギュラーを勝ち取った。

①の例文では、母を説得する方法を一生懸命に考えている様子を「必死」と言っています。

②の例文からは、兄に借りたCDなくしてしまい、焦って探している様子が分かります。

③の例文は、「必死の努力」と表現することによって、かなりの努力をしてきたことを表しています。

④の例文では、「必死の思い」と言うことによって、「どうしてもレギュラーになりたい」という強い気持ちで部活に取り組んでいたことを表現しています。

「必死」の類義語

「必死」には以下のような類義語があります。

  • 決死(けっし):死をも覚悟して物事を行うこと
  • 命懸け(いのちがけ)け:死ぬ覚悟で物事を行うこと
  • 死に物狂い(しにものぐるい):死ぬことも恐れないで一生懸命に取り組むこと
  • 捨て身(すてみ):命を捨てる覚悟で物事を行うこと

「必至」との違い

「必死」の同音異義語に「必至(ひっし)」があります。

  • 必至:必ずその事柄がやってくること、そうなることが避けられないこと
  • 「必至」の意味は、「必ず」「至(いた)る」ことです。したがって、「必ずその事柄がやってくること」「そうなることが避けられないこと」を表しています。言い換えるならば、「必然」に近いニュアンスです。

    たとえば、作業に追われ、徹夜が避けられないことを「今日は徹夜必至だ。」などと言います。

     

    漢字も似ていますが、「必死」とは意味や使われる場面は異なります。違いをおさえておきましょう。

    「必死」の英語訳

    「必死」を英語に訳すと、次のような表現になります。

    • desperately
      (必死になって、死に物狂いで)
      I desperately think of a solution to a problem.” (私は必死になって問題の解決方法を考えた。)
    • frantically
      (必死になって、非常に)
      I study frantically for an entrance exam.” (受験に向けて必死に勉強する。)
    • like crazy
      (必死に、ものすごく、猛烈に)
      I ran like crazy to take a train.” (電車に乗るために、必死に走った。)

    like crazy” は、 “like hell” “like stink” などと言い換えることができます。

    まとめ

    以上、この記事では「必死」について解説しました。

    読み方必死(ひっし)
    意味必ず死ぬこと、死ぬ覚悟で全力を尽くすこと
    類義語決死、命懸け、死に物狂いなど
    「必至」との違い必至:必ずその事柄がやってくること、そうなることが避けられないこと
    英語訳desperately(必死になって、死に物狂いで)など

    「必死」は日常でもよく使われる言葉ですが、そのような言葉でも改めて意味を確認することはとても大切です。「必至」との違いもきちんと覚えておきましょう。

    「必死」の意味をきちんとおさえ、正しく使いこなせるようにしましょう。