「畢竟(ひっきょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「畢竟(ひっきょう)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「畢竟」の意味をスッキリ理解!

畢竟(ひっきょう):結局、(仏教用語として)究極

「畢竟」の意味を詳しく

「畢竟」には以下の2つの意味があります。

  • 結局
  • 究極、至極、最終(仏教用語)
以下、それぞれについて詳しく解説します。

「畢竟」は「必竟」と表記される場合があります。しかし、「必竟」は「畢竟」の誤表記だとする説もあるため、「畢竟」と書くのが無難です。

「結局」という意味について詳しく解説

一般的に、「畢竟」は「結局」を意味します。「最終的な結論」を表す際に使われます。

話し言葉ではほとんど使われませんが、文学としての文章に登場します。文頭で使われる場合が多いです。

「畢竟」の「畢」と「竟」は、ともに「終える」を意味する漢字です。同じ意味の漢字が組み合わさって「畢竟」という熟語になっています。

仏教用語としての「畢竟」を詳しく解説

「畢竟」は、仏教用語で「究極、至極、最終」という意味を持ちます。

日本では、親鸞(しんらん)が『浄土和讃(じょうどわさん)』の「畢竟依(え)を帰命(きみょう)せよ」という文の中で説いています。

「依」は心の依(よ)り所、「帰命」は自己存在の全体で依るという意味です。

つまり、「畢竟依(え)を帰命せよ」とは、「本当に依るべき究極の依り所を根拠として生きなさい」という教えです。

 

人は家族や恋人、お金や仕事など様々な依り所を持って生きています。それらの依り所があるからこそ、目標ができ生活に張りがでます。

しかし、その依り所は自分の力ではどうしようもないことにより、揺らいでしまう可能性があります。依り所がなくなると、悩んだり元気をなくしたりします。それが高じると、生きる気力を失ってしまいます。

これを避けるために、親鸞は「本当に依るべき究極の依り所を根拠として生きなさい」と説いています。「究極の依り所」は親鸞が出会ったとされる阿弥陀如来を指します。

したがって、「阿弥陀如来を信仰しなさい」と言い換えられます。

「畢竟」の使い方

  1. 一年前に別れた彼氏と復縁したが、畢竟また別れることになった。
  2. こないだ会議で決めたことだが、畢竟先生の意見でひっくり返されてしまった。
  3. 畢竟するに、カレーはどのような作り方をしてもある程度は美味しく作れるということだ。
  4. ある修行中の僧は、「畢竟して何の用ぞ」と問いかけられ、すぐに答えを見つけられなかった。

上記の例文のように、「畢竟」は随筆や仏教においてよく使われます。

 

①の「畢竟」は、「結局、最終的に」を意味します。

②は「結局、最終的に」という意味で「畢竟」が使用されています。

③の「畢竟」は、「畢竟するに」で「結論付けるに、要するに」という意味を表します。「畢竟ずるに」という表記がされる場合もあります。

④は「究極、至極、最終」という意味で「畢竟」が用いられています。仏教用語として使われています。「畢竟して何の用ぞ」は「究極に求めるべきものは何か」という意味です。

「畢竟」の語源

「畢竟」の語源は、サンスクリット語の “atyanta” です。

サンスクリット語は古代インドで使われた言語です。 “atyanta” はヒンドゥー教や仏教の礼拝用の言語として使われていた言葉です。

“atyanta” が漢字に訳されて「畢竟」となりました。

「畢竟」の類義語

「畢竟」には以下のような類義語があります。

  • 要するに:今まで述べてきたことをまとめれば
  • とどのつまり:いきつくところ、結局

「畢竟」の英語訳

「畢竟」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • After all
    (結局、つまるところ)
  • in the end
    (最終的に)
  • finally
    (最終的に)
  • at last
    (ついに)
  • in conclusion
    (結論として)
  • eventually
    (遅れながらも結局)

まとめ

以上、この記事では「畢竟」について解説しました。

読み方畢竟(ひっきょう)
意味結局、(仏教用語として)究極
語源サンスクリット語の “atyanta”
類義語要するに、とどのつまり
英語訳After all(結局、つまるところ)、in the end(最終的に)

「畢竟」は耳慣れない言葉ですが、随筆や小説ではよく使われている言葉です。また、仏教用語としても使われるため、意味の区別をつけられるようになりましょう。

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シェスカ
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公的文章に詳しい大学院生。 学術論文や特許の執筆を得意としています。 スッキリではその知識を活かし、専門用語の解説を担当しています。