「下手の考え休むに似たり」の意味とは?使い方から英語まで例文付きで

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「下手の考え休むに似たり」です。

言葉の意味・例文・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「下手の考え休むに似たり」をざっくり言うと……

意味よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは何の役にも立たず、時間の無駄だということ
由来囲碁や将棋で下手な人が長い間考えていることをからかって言うこと
類義語下手な思案は休むに同じなど
英語訳Mickle fails that fools think.(馬鹿が考えていることは、たいてい役に立たない)

「下手の考え休むに似たり」の意味をスッキリ理解!

下手の考え休むに似たり:よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは時間の無駄だということ

「下手の考え休むに似たり」の意味を詳しく

「下手の考え休むに似たり」は、よい考えも浮かばないのに長い時間ずっと考えているのは、休んでいるのと同じで時間の浪費でしかないという意味のことわざです。

このことわざにおける「下手」は、未熟で知恵が足りない、という意味合いで使われています。

未熟で知恵が足りないのだからいくら考えても無駄という、やや皮肉のこもった言い方であるため、使う際には注意が必要です。

 

囲碁や将棋などで、明らかに実力が違う場合はいくら考えても勝ち目がなく無駄である、という意味でも使われます。

また、実力がなかったり、その分野に詳しくなかったりするのなら自分一人で考えず誰かに聞くべきだ、という戒めとして使われることもあります。

なお、「下手な考え休むに似たり」というのは誤りですので、注意しましょう。

「下手の考え休むに似たり」の例文

  • どうにもならないことで悩んでいたって時間の無駄さ。下手の考え休むに似たりだよ。
  • 下手の考え休むに似たりだから、今はあれこれ考えるよりも経験を積んでいくべきだ。

「下手の考え休むに似たり」の由来

このことわざはもともと、囲碁や将棋で下手な人がいつまでも考えていることをからかう言葉です。

自分ではいい手をじっくり考えているつもりでも、上手い人から見るとたいした手にはなっていない、ということから言われるようになりました。

「下手の考え休むに似たり」の類義語

「下手の考え休むに似たり」には以下のような類義語があります。

  • 下手の考え休むに如かず

下手の考え休むに如かず」とは、「下手の考え休むに似たり」の意味をさらに強くしたものです。

如かず(しかず)には「及ばない」という意味があります。そのため「下手の考え休むに如かず」は、簡単に言うと「休んでいる方がまし」という意味です。

「休んでいるよりはまし」という意味と間違えやすいため注意しましょう。

「下手の考え休むに似たり」の英語訳

「下手の考え休むに似たり」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Mickle fails that fools think.
    (馬鹿が考えていることは、たいてい役に立たない)

まとめ

以上、この記事では「下手の考え休むに似たり」について解説しました。

意味よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは何の役にも立たず、時間の無駄だということ
由来囲碁や将棋で下手な人が長い間考えていることをからかって言うこと
類義語下手な思案は休むに同じなど
英語訳Mickle fails that fools think.(馬鹿が考えていることは、たいてい役に立たない)

自分の頭で考えることは大切なことですが、答えが出ないときにいつまでも考えていては時間の無駄になりかねません。

自分の知識や実力を高めたり、誰かに相談したり調べてみたりすることで、いかに効率よく答えを出すかということも必要だということです。