「ヘッダー」とは?WEBから設備まで各分野での意味を詳しく解説

言葉

ヘッダーは「文書上部の文字列、電子メール情報、ロゴ画像」という意味です。

ヘッダーはパソコンやスマホを触っていると、たまに聞くことがあります。

しかし、意味は少し難しくありませんか。

そこで今回は、ヘッダーの意味や使い方などを分かりやすくご紹介します。

☆「ヘッダー」をざっくり言うと……

英語表記ヘッダー(header)
意味文章上部の文字列、電子メール情報、ロゴ画像
語源英語の“header”
類義語見出しなど
対義語フッターなど

「ヘッダー」の意味

ヘッダー

文書上部の文字列、電子メール情報、ロゴ画像

ヘッダーは「文書上部の文字列、電子メール情報、ロゴ画像」が主な意味です。

文書上部の文字列とは、本文を書き始める上の余白部分に記述する文字のことで、ページ番号などを書きます。

電子メール情報とは、差出人の情報やメールの件名のことです。

ロゴ画像とは、サイトのトップページのタイトル部分の下や上に掲示する画像のことです。

 

これら以外にも、ヘッダーには下記のように多くの意味があります。

  • 文書での意味
  • メールでの意味
  • ウェブやサービスでの意味
  • 建築分野での意味
  • 鉄道分野での意味

それぞれの意味について詳しく見ていきましょう。

文書での意味

例:文書でのヘッダー(筆者作)

文書を書く際、上の部分に数行ほどの余白を空けて文書を書き始めます。

この上部分に日付や文書名などを記述しますが、この部分をヘッダーと言います。

また、ヘッダーは文書作成ソフトでも使用します。

 

たとえば、Microsoftが開発するライティングソフトWordや、表計算ソフトのExcelがあります。

どちらも文書ドキュメントの上の日付や見出しを書く部分をヘッダーと呼びます。

メールでの意味

例:メールでのヘッダー(筆者作)

メールヘッダーとは、メールの詳細情報が記載されている部分です。

画像では、差出人や送信元など書かれた赤い枠の部分がヘッダーです。

ヘッダーのおかげで、誰がどこからどういった経路でメールが送信されているのか把握可能です。

 

ちなみに、わたしたちが普段の生活でメールのやり取りをする時に見るヘッダーはごくわずかな情報です。

差出人や受け取った時間などは確認可能ですが、経由したサーバーなどの情報は簡単に確認できません。

また、このメールヘッダーを解析することで、スパムメールかどうかの判別やメール管理の改善などに役立てることができます。

ウェブやサービスでの意味

ヘッダーは以下のようなウェブサービスの用語として使います。

    1. Twitter
  •  Facebook
  •  YouTube

これらのサービスでは、ヘッダーは「ロゴ画像」「タイトル部分」という意味です。

Twitterではプロフィール画面に表示される大きな画像で、顔写真などのプロフィール画像とはまた異なり「ヘッダー画像」とも言います。

例:ツイッターのヘッダー画像

FacebookやYouTubeでも同様で、プロフィール画面に表示されるプロフィール画像とは異なる別の大きな画像のことです。

Facebookはパソコンとスマホでヘッダーのサイズが変わりますが、828×466にするとどちらにも対応可能です。

ちなみにヘッダーサイズはTwitterでは1500×500、YouTubeでは2560×1440のサイズがベストとされています。

適切な大きさ
Facebook828×466
Twitter1500×500
YouTube2560×1440

そして、通常のウェブサイトでは、サイトの上部に配置する領域のことを指します。

ウェブサイトはHTMLというプログラムを書いて作りますが、HTML内には、プログラムを小分けするためのいくつかのタグがあります。

その中でもサイト上部に設置するタグがヘッダーにあたります。

このヘッダーの中にHTML文書を記述します。

建築分野での意味

例:建築でのヘッダー(出典:https://www.furukawa.co.jp/kanro/products/sayakann.htm)

ヘッダーは配管の部品で、水などの液体、もしくは水蒸気などを運ぶときに混同しないように分配するために使う部品のことです。

また、住宅では、トイレやキッチンなどで水を使います。

水の供給源がひとつで、供給したい先が複数ある場合にもヘッダーを使って分岐させます。

同じようにガスでも、複数の場所に供給するためにガス用ヘッダーを使用します。

 

ヘッダー配管という用語がある

ヘッダー配管(出典:http://blog.livedoor.jp/jinyui2012k/archives/19979631.html)

ヘッダー配管は正式にはさや管ヘッダー工法と言いますが、給水などの方式でヘッダーから配管を途中でさらに分岐させることなく、ヘッダーから直接配管することです。

ヘッダー配管にすると、水の使用料を少なくできるメリットがあります。

一方できちんとした配管計画を練らなければならないというデメリットがあります。

 

鉄道分野での意味

例:列車でのヘッダー(出典:http://blog.livedoor.jp/yoshinoyamanosherpa/archives/49128805.html)

鉄道分野では、ウインドウヘッダーという使い方をしますが、使用頻度は高くありません。

列車の窓の上部分に取り付ける補強板のことですが、現在ではあまり使われていません。

昔の列車は木造だったため窓部分を強化するためにウインドウヘッダーが使われていました。

「ヘッダー」の使い方

ヘッダーは以下のような表現で使います。

  • ヘッダー部分
  • ヘッダー画像
  • (メールの)ヘッダー情報
  • ヘッダーを設置

ヘッダーは幅広い場面で使用して、それぞれ意味が異なるので注意が必要です。

実際の例文を見ていきましょう。

  1. ヘッダー部分にページ数を挿入する。
  2. 彼のヘッダー画像はカッコいいと思う。
  3. 送られてきたメールのヘッダー情報を参照する。
  4. 給水用にヘッダーを設置する。

①は文書に関する例文で、②はウェブサービスに関する例文です。

③はメールに関して、④は建築についてです。

「ヘッダー」の語源

ヘッダーの語源は英語の“header”です。

“header”には以下のような意味があります。

headerの意味
  1. ページ先頭につける見出し
  2. 配管の母管
  3. 頭の部分をくっ付ける道具
  4. サッカーのヘディング
  5. 頭部を切り離す道具
  6. レンガの小口
  7. 頭から突っ込むこと
  8. 試み、賭け

これらの中の「ページ先頭につける見出し」「配管の母管」という意味がカタカナ語と共通しています。

「ヘッダー」の類義語

ヘッダーには以下のような類義語があります。

  • 見出し
    一目見て文章の内容が分かる短文

見出しは「一目見て文章の内容が分かる短文」です。

新聞や雑誌などでよく使い、通常は文章が始まる前の部分に書きます。

強盗事件の発生を伝える文章や記事に見出しをつけるならば、「〇〇駅で強盗事件発生」というように要点に絞って短くまとめます。

「ヘッダー」の対義語

 

ヘッダーには以下のような対義語があります。

  • フッター
    書類の下部分にある余白、HTMLのタグのひとつ

フッターには、「書類の下部分にある余白」「HTMLのタグのひとつ」というふたつの意味があります。

フッターの意味①:書類の下部分にある余白

まず、書類の上下左右にある、上部分の余白のことをヘッダーと言いますが、これに対して下の部分の余白のことをフッターと言います。

フッターにはページ番号などを記述するのが一般的です。

フッターの意味②:HTMLのタグのひとつ

HTMLでは、<footer>というタグをフッターと言います。

通常、HTMLはヘッダーから書いて、次にメインとなる<body>、そして、最後にフッターを記述するという構成になっています。

つまり、HTMLのコンテンツよりも下にある部分のことを指しています。

どちらの意味もヘッダーとは真逆です。

「ヘッダー」のまとめ

以上、この記事では「ヘッダー」について解説しました。

英語表記ヘッダー(header)
意味文章上部の文字列、電子メール情報、ロゴ画像
語源英語の“header”
類義語見出しなど
対義語フッターなど

ヘッダーはウェブ関係のお仕事をしていれば必ず聞く単語です。

ぜひ、この記事を参考にして使い方を覚えましょう。