「ハードボイルド」とは?意味と使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ハードボイルド」です。

「ハードボイルド」の意味・使い方・語源・類義語についてわかりやすく解説します。

「ハードボイルド」の意味をスッキリ理解!

ハードボイルド(hardboiled):感情を交えず、客観的な文体で描写する文学の手法。そのような小説や映画。感情や状況に流されない非情な人物。

「ハードボイルド」の意味を詳しく

「ハードボイルド」とは、「感情を交えず客観的な文体で描写する文学の手法や、そのような小説や映画」「感情や状況に流されない非情な人物」を指します。

「ハードボイルド」は1920年代ごろに登場した、写実主義的な文学手法です。アーネスト・ヘミングウェイという作家が、暴力的・反道徳的な内容を、感情を交えず客観的に描写したことが始まりだと言われています。

その後、レイモンド・チャンドラーらが非情で行動的な探偵を主人公としたミステリーを書きました。このような主人公が登場する小説や映画は「ハードボイルド小説(映画)」と言いわれます。

 

さらに、その主人公のような「感情や状況に流されない非情な人物」を「ハードボイルド」と言うようになりました。

この意味を表す場合は、「ハードボイルドだ」「ハードボイルドな男」というように使います。

「ハードボイルド」の使い方

  1. 俺の理想は、親父のように町のみんなから頼られるハードボイルドな男になることだ。
  2. 君の文体はハードボイルドチックに見えるが、この手法を採用した意味はあるのかい?
  3. 一時期、ハードボイルド小説に熱中してレイモンド・チャンドラーの著作はほぼ全て読破した。
  4. 彼女はハードボイルドな性格をしており、女子高では周りの女子たちにたいそう好かれていたようだ。

上の例文のように、「ハードボイルド」は人の性格や小説のジャンルとして使われます。

 

①の「ハードボイルド」は「感情や状況に流されない非情な人物」という意味で使われています。非情といっても単に冷たいだけではなく、「非情だからこそ約束を守り頼りがいのある」というような前向きな意味で使われることが多いでしょう。

②は「感情を交えず、客観的な文体で描写する文学の手法」という意味で「ハードボイルド」が使われています。

③の「ハードボイルド小説」は「非情で行動的な探偵を主人公とする小説」を指すジャンルです。

④の「ハードボイルド」は「感情や状況に流されない非情な人物」を指します。サバサバした性格と近い意味です。

「ハードボイルド」の語源

ハードボイルドの語源は英語の “hard-boiled” です。

“hard”は「固い」「厳しい」という意味を持ちます。また、“boiled” は「ゆでられた」という意味です。

“hard-boiled” は「ゆで卵が固くゆでられた状態」を意味します。固ゆでのゆで卵は白身や黄身が固まり、流れることがありません。この様子から、感情や状況に流されない文体や人物を“hard-boiled” と例えられました。

日本でも同じ意味で「ハードボイルド」が使われています。

「ハードボイルド」の類義語

「ハードボイルド」には以下のような類義語があります。

  • リアリスト:現実に即して物事を考える人、写実主義者
  • ドライ:乾いた、物事を割り切ったさま、情に流されない人

まとめ

以上、この記事では「ハードボイルド」について解説しました。

英語表記ハードボイルド(hardboiled)
意味感情を交えず、客観的な文体で描写する文学の手法。そのような小説や映画。感情や状況に流されない非情な人物。
語源英語の “hard-boiled”
類義語リアリスト、ドライ

「ハードボイルド」は小説や映画などでよく耳にしますが、正確な意味を知っている人は少ないでしょう。

近年はかっこいい大人の男性などに、軽率にハードボイルドと使われることも多いですが、本来の意味を理解しましょう。