「頒布(はんぷ) 」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「頒布(はんぷ)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「頒布」の意味をスッキリ理解!

頒布(はんぷ):広く分けて配り、行きわたらせること

「頒布」の意味を詳しく

「頒布」とは、品物や資料といったものを、一般に広く配ることを言います。

また、「頒布」は、「はんぷ」と読みます。しばしば「りょうふ」という誤った読みをされる単語です。「頒布」の「頒」の字は、「領」の字に似ていますが、異なる漢字であるため、混同しないように注意しましょう。

「頒布」の使い方

  1. 事前予約者に限り、非売品グッズを頒布する予定だ。

  2. 高品質の食材を会員に定期販売する頒布会方式の事業を立ち上げた。

  3. 正月に七難を払うとされる護符が頒布され、参拝者自ら買い求める。

「頒布」は、「頒布する」あるいは「頒布される」という形で使われることが一般的です。

「広く配る」という意味の「頒布」は、「無料で配る」という意味で使用することも可能ですが、例文②と③のように「有料」の場合に用いることが多い単語です。

また、有料の場合には、例文②のように「頒布会」という言葉が使われることも多いです。「頒布会」とは、会費を払った特定の人(=会員)に対する販売形式のひとつで、一定サイクルで商品が送付される形式のことです。

「頒布」の語源

「頒布」を構成する漢字の意味は、それぞれ以下の通りです。

  • :分け与える
  • :広く行き渡らせる

それぞれの漢字の意味からも、広く分けて配り、行きわたらせることという意味が推測できます。

「頒布」の類義語

「頒布」には以下のような類義語があります。

  1. 配布:広く配ってゆきわたらせること
  2. 配付:銘々に配り与える(渡す)こと
  3. 配信:情報や作品などの要求者に通信の(デジタル)回線を通じて配ること

①の「配布」と「頒布」は、ほとんど同じ意味の言葉ですが、一点だけ違いがあります。その違いとは、上でも触れたように、「頒布」は代金を受け取る場合も含むという点です。これに対し「配布」は、あくまで「無料」で配ることが前提となっています。

②の「配付」の「付」という漢字には、「さずける。わたす。あたえる。」という意味があります。そのため、「特定の人に限定し、それ以外の人には配らない」という意味が含まれます。

実際に「配付」されるものは、会議・会合などの資料、会員名簿、書籍・テキストなどが多いようです。また、「配付」手段も、特定の人に限定しているため、受け手を確認し順番に配るといった方法が取られます。

③の「配信」と「頒布」は以下の点でことなります。

  • 頒布:品物と情報の両方を含む
  • 配信:情報に限定される

それぞれの類義語の例文は以下の通りです。

  1. デパートの店内では、いたるところで香水のサンプルが配布されていた。

  2. 参加者の出席が確認され、関連資料の配付が速やかに行われた。

  3. 今朝の最新ニュースが電子版にて配信された。

「頒布」の対義語

「頒布」には以下のような対義語があります。

  • 回収:一度ばらまかれたものや、手もとを離れたものを、とりもどすこと

「頒布」の英語訳

「頒布」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • distribution

    (頒布)

例文は以下の通りです。

  •  The town city hall distributed brochures about pensions to residents.
    (市役所は年金に関する小冊子を住民に頒布した。)

まとめ

以上、この記事では「頒布」について解説しました。

読み方頒布(はんぷ)
意味広く分けて配り、行きわたらせること
語源「分け与える」「広く行き渡らせる」という意味の漢字から
類義語配布、配付、配信など
対義語回収など
英語訳distribution(頒布)

類義語との言葉のニュアンスが微妙に違うため、意識して覚えましょう。