ことわざ「拍車をかける」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、ことわざの「拍車をかける(はくしゃをかける)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「拍車をかける」の意味をスッキリ理解!

拍車をかける(はくしゃをかける):物事の進行を一気に早めること

「拍車をかける」の意味を詳しく

拍車をかけるとは、物事の進行を一気に早めることを意味することわざです。

拍車とは、乗馬で用いられる、かかとについている金具のことです。金具は歯車の形をしており、馬の腹に強く押しつけ、速く走らせる役割があります。

上の画像で、かかとの部分にある歯車の形をした金具が、拍車と言われるものです。

 

仕事などの作業で、勢いがかかったように進む時、「拍車がかかった」と表します。

また、悪い意味に転じて使うこともあるようです。

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「拍車をかける」の使い方

  1. 彼の仕事は拍車がかかったように、一気にスムーズに進んだ
  2. 父のアルコール依存は、拍車がかかったように進行した。
  3. 先月の給料をもらったことで、ショッピングに拍車がかかった。
  4. 私は作業を早く終わらせるため、拍車をかけた。

「拍車をかける」の由来

拍車とは、乗馬用の靴のかかとにある金具のことで、馬の腹に刺激を与え、速度を加減するものです。

江戸時代まで、日本で拍車は用いられていませんでした。その代わり、鐙(あぶみ)というものが使われていました。

諸説ありますが、鐙は、ヨーロッパではローマ時代、中国では漢代に生み出されたとされています。

 

鐙が日本に伝わったのは5世紀頃で、現在の朝鮮半島にあった国、高句麗(こうくり)や百済(くだら)を通じて乗馬の風習とともに伝わりました。

やがて明治時代には、西洋から「Spur」と呼ばれる馬具が伝来されます。

これは拍車に当たるものでしたが、当時はカタカナ表記で「スポール」もしくは、日本語訳で「刺馬輪」と呼ばれていました。

 

やがて明治中期になると、「拍車」という言葉が使われるようになりました。その拍車を馬の腹に押し当てて、刺激を与える動作を「かける」と表します。

現在では、「拍車」が競馬で用いられることはほとんどありません。なぜなら、2010年の競馬法の規定によって、拍車の使用が例外を除いて禁止されているからです。しかし、馬術競技においては、初級人馬向け競技を除き、拍車の着用は必須となっています。

私たちにとって拍車という言葉は、ことわざ「拍車をかける」で用いることが多いでしょう。

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「拍車をかける」の類義語

「拍車をかける」には以下のような類義語があります。

  • 事を荒立てる:物事をもつれさせ、複雑にすること
  • 火に油を注ぐ:勢いが盛んなものに更に勢いを加え、良くない結果を招くこと
  • 波風を立てる:物事に面倒な事案を持ち込むこと

「拍車をかける」の英語訳

「拍車をかける」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • The problem has spurred the confusion.
    (その問題が混乱に拍車をかけた)

“spur” は日本語の拍車を意味します。

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まとめ

以上、この記事では「拍車をかける」について解説しました。

読み方拍車をかける(はくしゃをかける)
意味物事の進行を一気に早めること
由来馬具である拍車は、馬を刺激して速度を調整することから、物事の勢いを早める喩えに用いられた
類義語事を荒立てる、火に油を注ぐ、波風を立てるなど
英語訳he problem has spurred the confusion.(その問題が混乱に拍車をかけた)

拍車という言葉は、私たちの日常には馴染みがない言葉なので、拍車という言葉の本来の意味を知らずに使っている方も多いでしょう。

物事に拍車をかけて進めるのは良いですが、突っ走り過ぎると肝心なものを見落としている場合があります。

突っ走りすぎず、慎重に拍車をかけて物事を進めることが大切かもしれません。

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