「博引旁証」の意味とは?読み方は?使い方から対義語や類語まで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「博引旁証(はくいんぼうしょう)」です。

言葉の意味、使い方、類義語、対義語、英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「博引旁証」をざっくり言うと……

読み方博引旁証(はくいんぼうしょう)
意味例や証拠を多く挙げながら説明、議論すること
類義語考証該博、博引旁捜
対義語単文孤証
英語訳citing copious references(大量に引用する)

「博引旁証」の意味をスッキリ理解!

博引旁証(はくいんぼうしょう):例や証拠を多く挙げながら説明、議論すること

「博引旁証」の意味を詳しく

「博引旁証」とは、例や証拠を多く挙げながら説明、議論することを表す四字熟語です。

さまざまな古典を引用したり、色々なところから証拠を挙げたりして、説明や議論をすることを表します。

 

書き下すと「博(ひろ)く引用して旁(かたがた)証明する」となります。

「博引」は「広く例を引用すること」という意味があります。「引用」の「引」と、「広い」という意味の「博」です。「博愛」という熟語から「広い、大きい」などの意味が想像できるでしょう。

「旁証」の「旁」は「広く行き渡る」という意味で「証」は「証拠」の意味があります。

「博引旁証」の使い方

  1. 父の話はいつも博引旁証なので、反論の余地さえない。
  2. 君の論文は博引旁証で、裏付けがしっかりしている。
  3. 博引旁証で疑う余地がないと思われていた発表が、でたらめだと発覚した。
  4. 世間からの批判に対して、彼は博引旁証で反論した。

「博引旁証」の類義語

「博引旁証」には以下のような類義語があります。

  • 考証該博(こうしょうがいはく):「博引旁証」と同じ意味
  • 博引旁捜(はくいんぼうそう):「博引旁証」と同じ意味

「博引旁証」の対義語

「博引旁証」には以下のような対義語があります。

  • 単文孤証(たんぶんこしょう):証拠が不十分なことの例え

「単文孤証」のもとの意味は、「たった一つの文章とわずか一つだけの証拠」という意味です。ここから転じて「証拠が十分でないこと」を表す四字熟語になりました。

「博引旁証」の英語訳

「博引旁証」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • citing copious references
    (大量に引用する)

citingは「引用」の意味の動詞citeの現在進行形です。copiousは「大量の」「おびただしいほどの」という意味の形容詞です。referencesは「言及する」「引き合いに出す」という意味を持ちます。

まとめ

以上、この記事では「博引旁証」について解説しました。

読み方博引旁証(はくいんぼうしょう)
意味例や証拠を多く挙げながら説明、議論すること
類義語考証該博、博引旁捜
対義語単文孤証
英語訳citing copious references(大量に引用する)

「博引旁証」な発言や文章は世間で信用されます。何か議論する際や、学校のレポートなどでも博引旁証であるように心がけましょう。