「始める」「初める」の違いとは?類義語や英語訳について解説

違いのギモン

「始める」と「初める」は「開始か最初か」という点が異なります。

普段気にせず使っているものの、いざとなると違いを答えられない人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「始める」「初める」の違いについて解説します。

「始める」と「初める」の違い

「始める」は開始、「初める」は最初。

「始める」は新しく物事をスタートすること、「初める」は最初に何かをすることを指します。

「始める」の意味

「始める」には、以下の2つの意味があります。

  1. 新しく物事を進めること
  2. やめていた状態から物事を行うこと

「始める」の使い方

「始める」を使った例文には以下のようなものが挙げられます。

  1. 新しくヨガを習い始める
  2. 生産ラインは毎朝7時から稼働を始める

①は、「新しく物事を進めること」の意味で使われています。

②は、「やめていた状態から物事を行うこと」の意味で使われています。

動詞の後につけて、「~し始める」の形でその動作を進めることを表したりもします。

「創(はじ)める」との違い

「創める」は、「物事を行っていない状態から行う状態にする」という意味です。

「始める」の②の意味「やめていた状態から物事を行うこと」と似ていますが、両者は異なります。

「始める」が下地がある前提でいったん動作を停止している状態から再スタートするニュアンスがあるのに対して、「創める」には何もないまっさらな状態から新たにスタートするというニュアンスがあります。

「初める」の意味

「初める」は「そめる」と読み、以下の2つの意味があります。

  1. 物事を進めること
  2. 初めて何かを行うこと

ちなみに、「初めて」になると「はじめて」という読み方になります。

「初める」の使い方

「初める」を使った例文には以下のようなものがあります。

  1. 桜の花が咲き初める
  2. 正月に書き初めを行う。
  3. 稽古初め
  4. 仕事初め

①は、「物事を進めること」の意味で使われています。

②は、「初めて何かを行うこと」の意味で使われています。

「始める」と「初める」の類義語

以下では、「始める」と「初める」の類義語をご紹介します。

「始める」の類義語

  • 始動
  • 始業
  • 開始
  • スタート

公用文や論文などに使われる「~をはじめとする」という言い回しには、「始める」が使われます。

「初める」の類義語

  • 初期
  • 当初
  • 初回
  • 初頭
  • 最初

「始める」と「初める」の英語訳

以下では、「始める」と「初める」の英語訳をご紹介します。

「始める」の英語訳

「始める」の英語訳には、”start” や ”begin” が挙げられます。

  • I will start learning English.
    (英語を勉強し始めるつもりだ)
  • Let’s begin our work.
    (仕事を始めよう)

「初める」の英語訳

「初める」の英語訳には、”first” が挙げられます。

  • No one believed me at first
    (最初は誰も私の言うことを信じなかった)

「始めて」と「初めて」の違い

「初める」という言葉を日常会話で使う人はあまりいないでしょう。

「初める」よりも「初めて」と副詞で使うことが多いからです。

以下では、「始めて」と「初めて」の違いについて解説します。

「始めて」は開始を表す動詞

「始めて」は、動詞「始める」の連用形である「始め」に接続助詞「て」が付いた形です。

「始める」は「食べる」「飲む」「落とす」などと同じように動作や状態を表します。

  1. 彼らはコンクールの練習を始めて、指揮者と伴奏者が決まった。
  2. 私は一人暮らしを始めて、初めて母親のありがたみを感じた。

「初めて」は経験に使う副詞

「初めて」の品詞は副詞です。

副詞とは、名詞以外(動詞など)を就職する品詞です。

「早く行く」の「早く」や、「非常に良い」の「非常に」が副詞です。

「初めて」は、経験について使います。

  1. 初めて海外旅行に行く。
  2. 沖縄料理を初めて食べた。

「始める」と「初める」の違いのまとめ

以上、この記事では、「始める」と「初める」の違いについて解説しました。

始める初める
意味新しく物事を進めること
やめていた状態から物事を行うこと
物事を進めること
初めて何かを行うこと
類義語始動
始業 など
初期
当初 など
英語訳start
begin
first
「始めて」と「初めて」の違い開始を表す動詞first

類義語や英語訳を含めて、違いをしっかり理解しましょう、

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