心理学用語「馴化」とは?意味と具体例をわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、心理学用語の「馴化(じゅんか)」です。

言葉の意味、条件、具体例、由来、英語訳、類義語についてわかりやすく解説します。

 

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「馴化」の意味をスッキリ理解!

馴化(じゅんか)同じ刺激を長時間与えられることで、その刺激に対して鈍感になること

 

「馴化」の意味を詳しく

「馴化」とは、同じ刺激を長時間与えられることで、その刺激に対して鈍感になることです。

わかりやすい言葉で言うと「刺激に慣れること」というニュアンスの言葉です。

「馴化」は中立的な刺激に対して、より生じやすいとされています。中立的な刺激とは、「報酬をもたらすわけでも有害なわけでもない」という刺激のことです。

 

馴化に関連がある言葉には以下のふたつがあります。

  • 脱馴化
  • 般化

それぞれ見ていきましょう。

「脱馴化」の意味

ある刺激に馴化している状態から、与える刺激に変化を加えるとその刺激に敏感に反応する傾向があります。これを「脱馴化(だつじゅんか)」と言います。

「馴化」している状態では、刺激の差異に通常よりも敏感になるのです。

「般化」の意味

ある刺激に一度「馴化」すると、似たような刺激に対しても「馴化」が適応されることがあります。

これを「般化」と呼びます。

このときには、刺激が似ていれば似ているほど「馴化」が起こりやすいとされています。

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「馴化」が起こりやすい条件

「馴化」には起こりやすい条件がいくつかあります。

  1. 強い刺激よりも、弱い刺激の方が馴化しやすい
  2. 複雑な刺激よりも、単純な刺激の方が馴化しやすい
  3. 短い間隔で与えられる刺激の方が馴化しやすい

当然、あまりに強い刺激には「馴化」は起きにくいです。刃物で切り付けられるという刺激は何度繰り返されても痛く感じると思いますよね。

さらに、➋についても「単純な刺激の方が認識しやすく、慣れやすい」というイメージは理解できると思います。

それと同様に「馴化」も単純な刺激だけの方が起こりやすいのです。

また、➌のように、刺激と刺激の間隔が長いときよりも短いときの方が馴化が起こりやすいです。

「馴化」の具体例

「馴化」の具体例として、花火の音が挙げられます。

花火が打ちあがるときの大きな音は、最初は非常に大きく感じます。しかし、何十発も花火の音を聞いているうちに花火の音は気にならなくなってしまいます。

「最初の一発目の音にはびっくりしていたのに、気づいたら花火に夢中になり、音が気にならなくなっていた」という経験をしたことがある人も多いと思います。

 

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「馴化」の由来

「馴化」の「順」という漢字は訓読みで「馴れる(なれる)」と読みます。「化」には「変化する」という意味があります。

つまり、「馴化」は「慣れて変化する」という意味の熟語です。

「馴化」の英語訳

「馴化」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • habituation
    (馴化)
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「馴化」の類義語

「馴化」には「適応」や「順応」といった似たような熟語があります。それぞれの違いを解説します。

広い意味では、これらは同義で用いられる場合もありますが、生物学用語として厳密に考えると違います。

 

「適応」は「かなり長い時間をかけて形態などが変化し、固定されること」です。

「順応」は「長くとも数週間以内で、生理機能を環境にうまく合わせること」を指します。

また、「順応」は体が環境条件に適合していく過程を指すもので、さらに細かく区分があります。

「疲労によって応答率が低下する」などの感覚的順応、「社会的・文化的環境への適応」といった社会的順応があります。

 

これらは次の順に短いとされています。

  1. 順応
  2. 馴化
  3. 適応

しかし、これらの言葉は意味が重なっている部分もあるため、あいまいな使われ方をする場合も多いです。

まとめ

以上、この記事では「馴化」について解説しました。

読み方馴化(じゅんか)
意味同じ刺激を長時間与えられることで、その刺激に対して鈍感になること
条件・弱い刺激であること
・単純な刺激であること
・短い間隔で与えられる刺激であること
由来慣れて変化するという意味の漢字から
英語訳habituation(馴化)
類義語適応
順応

「馴化」は身近な事例に当てはあると理解しやすいですね。

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