「行住坐臥」の意味とは?使い方から英語や類義語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「行住坐臥(ぎょうじゅうざが)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「行住坐臥」をざっくり言うと……

読み方行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
意味日頃の立ち居振る舞いのこと。普段。常々。
類義語常住坐臥、挙止進退、坐作進退、起居動静、坐臥行歩、立居振舞、朝朝暮暮、四六時中、日常坐臥など
英語訳daily life(毎日の生活), daily routine(毎日のルーティーン), at all times(いつも、常に)

「行住坐臥」の意味をスッキリ理解!

行住坐臥(ぎょうじゅうざが):日頃の立ち居振る舞いのこと。普段。常々。

「行住坐臥」の意味を詳しく

「行住坐臥」は、「行」「往」「坐」「臥」という4つの語句から構成されています。

「行」は、身体を動かしたり、歩いたりすることを意味します。「往」は、一定の場所にとどまることを意味します。「坐」は、椅子や畳に座ることを意味します。「臥」は、横になって寝ることを意味します。

仏教では、この4つを四威儀(しいぎ)と呼び、人間の日常生活上の基本的な行動を表します。四威儀については、仏教の経典である『心地観経(しんじかんぎょう)』にも書かれています。

 

つまり、「行住坐臥」は、日常の立ち居振る舞いを表す仏教用語です。

また、そこから転じて、副詞的にも用いられるようになり、「普段」「常々」という意味でも使われます。

「行住坐臥」の使い方

  1. 私たちの先生は、行住坐臥を丁寧に行うので、保護者から信頼されている。
  2. どんなに忙しくても、自分の行住坐臥について振り返る必要がある。
  3. 彼は研究にとても熱心で、卒業論文の内容について、行住坐臥考えている。
  4. 彼女は、遠くに住んでいる兄のことを行住坐臥考えている。

「行住坐臥」は、1番と2番の文においては「日常動作」という意味で用いられています。3番と4番の文においては「いつも」という意味で用いられています。

「行住坐臥」の類義語

行住坐臥には以下のような類義語があります。

  • 常住坐臥(じょうじゅうざが):日常の立ち振る舞いのこと。
  • 挙止進退(きょししんたい):立ち振る舞いや身の振り方のこと。
  • 坐作進退(ざさしんたい):立ち振る舞いのこと。
  • 起居動静(きこどうじょう):普段の生活での立ち居振る舞いのこと。
  • 坐臥行歩(ざがこうほ):立ち振る舞いのこと。
  • 立居振舞(たちいふるまい):立ったり座ったりする動作に伴う、体のこなしかた。
  • 朝朝暮暮(ちょうちょうぼぼ):毎朝毎晩。
  • 四六時中(しろくじちゅう):一日中。いつも。
  • 日常坐臥(にちじょうざが):普段。日常。

このように、「行住坐臥」は非常に類義語の多い四字熟語です。

「行住坐臥」の英語訳

行住坐臥を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • daily life
    (毎日の生活)
  • daily routine
    (毎日のルーティーン)
  • at all times
    (いつも、常に)

まとめ

以上、この記事では「行住坐臥」について解説しました。

読み方行住坐臥(ぎょうじゅうざが)
意味日頃の立ち居振る舞いのこと。普段。常々。
類義語常住坐臥、挙止進退、坐作進退、起居動静、坐臥行歩、立居振舞、朝朝暮暮、四六時中、日常坐臥など
英語訳daily life(毎日の生活), daily routine(毎日のルーティーン), at all times(いつも、常に)

もともと「行住坐臥」は仏教用語であり、仏への信心を表すものでした。仏教の影響力が弱まってきた現代では、マナーや礼儀が日常の立ち振る舞いを規定しています。

自らの日常的な行動について、落ち着いて反省する習慣をつけましょう。