「逆境(ぎゃっきょう)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「逆境(ぎゃっきょう)」です。

言葉の意味・使い方・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

「逆境」の意味をスッキリ理解!

逆境(ぎゃっきょう):不運な状況にあること

「逆境」の意味を詳しく

「逆境」とは、 物事が思い通りにいかず、苦労の多い不運な状況にあること です。

「逆」は「正」に対し、反対という意味になります。「正」の状況とは、自分の想定していた通りに物事が進んでいる場合にあたります。

つまり、自分の想定とは反対の事態になることが「逆境」の意味になるのです。

ただ思い通りにいかないだけでなく、運も絡んで苦しい状況にあるというニュアンスがあります。

「逆境」の使い方

  1. 彼は怪我での長期離脱という逆境に打ち勝って、今ではチームのエースだ。
  2. 逆境の中にあっても、彼女は決して笑顔を忘れない。
  3. 私は今まさに、逆境に立たされている。

上記の例文のように、「逆境」は「勝つ」「乗り越える」などの言葉や、「立たされる」などの表現とともに使われます。

①の例文では、怪我という苦しい状況にあった「彼」が、それを乗り越えて成長した様子を「逆境に打ち勝って」と表現しています。

「逆境」とは倒すべきもの、乗り越えるものというイメージが強く、この例文のように、最終的によい結果を得た場合によく使われます。

「逆境」から抜け出した場合の表現

逆境を乗り越える、逆境に打ち勝つ、逆境を力に変えるなど

 

②や③の例文は、①の例文のような状態に至る一方手前の状況を表しています。

現時点でまだ苦しい状況を乗り越えられていない場合、「逆境の中」「逆境に立たされる」といった表現になります。

現時点で「逆境」である場合の表現

逆境の真っただ中、逆境に立つ、逆境に立たされる、逆境に立ち向かう、逆境にいる、逆境に沈む、逆境にめげずなど

「逆境」の類義語

逆境には以下のような類義語があります。

  • 苦境:苦しい状況
  • 危地(きち):危険な立場であること

「苦境」は、思い通りにいかず苦しい状況にあるという意味で「逆境」と共通します。

ただし、「逆境」が長い期間の苦しみを表す一方、「苦境」はその場限りの比較的短い期間である傾向があります。

運が悪く「苦境」が長引いてしまうのが「逆境」になります。「苦境」の方が「逆境」よりも苦しい、という使い分けをするわけではないので注意しましょう。

 

「危地」は、ただ苦しい状況であるだけでなく、危険が伴っている場合に使われます。

また、実際に危険のある場所自体のことも「危地」と言います。

危険な状況の比喩に「崖っぷち」などの言葉がありますが、それと同様に生命の危機にある状況に例えているイメージです。

そのため、「危地」は「危険な場所にいる」という意味が、「危険な状況にある」というイメージと重なった言葉になります。

「逆境」の対義語

逆境には以下のような対義語があります。

  • 順境(じゅんきょう):物事が思い通りに進んでいること

「順境」とは、物事が順調に進んでいる状況のことです。

想定した流れに逆らうことなく、そのまま物事が運ぶさまを表す言葉です。

「逆境」の英語訳

逆境を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • adversity
    (逆境)

adversityは、「逆境」「不運」などの意味をもつ英単語です。

不可算名詞として扱うと、「苦しい状況」の意味になります。一方で、可算名詞として扱うと「不幸な出来事」という、具体的な出来事を表します。

一つひとつの出来事は数えることができますが、状況というものは変化し続けるものであるため、数えることができないのです。

「逆境」の意味で使う場合には、不可算名詞として表現するようにしましょう。

まとめ

以上、この記事では「逆境」について解説しました。

読み方逆境(ぎゃっきょう)
意味不運な状況にあること
類義語苦境、危地
対義語順境
英語訳adversity(逆境)

「逆境」は誰にとっても嬉しくない状況ですが、乗り越えることで価値の生まれるものでもあります。よく使う言葉なので、細かいニュアンスも理解しましょう。