「愚者一得」の意味とは?使い方から類語や英語まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「愚者一得(ぐしゃいっとく)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

☆「愚者一得」をざっくり言うと……

読み方愚者一得(ぐしゃいっとく)
意味愚かな者でも、時には素晴らしい案や意見を出すということ
由来『史記』の「淮陰侯伝」
類義語千慮一得など
対義語千慮一失、智者一失など
英語訳Even fools sometimes may give good counsel.(愚か者でも時には良い意見を出す)

「愚者一得」の意味をスッキリ理解!

愚者一得(ぐしゃいっとく):愚かな者でも、時には素晴らしい案や意見を出すということ

「愚者一得」の意味を詳しく


「愚者」とは「愚(おろ)か者」という意味です。一方、「一得」は「ある利益」「得なこと」を意味します。

これらの2つの熟語が組み合わさった「愚者一得」は、「愚か者が、ある場合には得になる」という意味になります。

 

また、「愚者一得」は謙遜するときに用いられることもあります。

自分を「愚者」とした上で、「あまり良い意見ではないかもしれない」と謙遜して、相手に意見を聞いてもらいたい場合に使います。

「愚者一得」の使い方

  1. 愚者一得ということもあるので、未熟ですが、私の意見を述べさせていただきます。
  2. 普段あまり良い意見を出さないA子だが、いざという時に名案を出した。まさに愚者一得だ。
  3. 私はA社の製品について詳しくないが、愚者一得という言葉もあることだし、意見を出してみよう。

「愚者一得」の由来

中国の前漢という時代に、司馬遷(しばせん)という人物が『史記』という歴史書を書きました。「愚者一得」は、このなかの「淮陰侯伝(わいいんこうでん)」という章に由来をもっています。

そのなかに、「知者も千慮(せんりょ)に必ず一失あり、愚者(ぐしゃ)も千慮に必ず一得(いっとく)あり」という文があります。

 

この文から、「愚かな者でも、時には素晴らしい案や意見を出す」という意味の「愚者一得」がうまれました。

「愚者一得」の類義語

愚者一得には以下のような類義語がありまます。

  • 千慮一得(せんりょいっとく):どんなに愚かな者でも、あらゆる考えの中には、一つは良いものがあるということ

「愚者一得」の対義語

愚者一得には以下のような対義語があります。

  • 千慮一失(せんりょいっしつ):どんなに立派な知識人にも、失敗や間違いが一つはあるということ
  • 智者一失(ちしゃいっしつ):どんなに賢い者でも、一つは失敗や誤りはあるということ

「愚者一得」の英語訳

愚者一得を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Even fools sometimes may give good counsel.
    (愚か者でも時には良い意見を出す)

まとめ

以上、この記事では「愚者一得」について解説しました。

読み方愚者一得(ぐしゃいっとく)
意味愚かな者でも、時には素晴らしい案や意見を出すということ
由来『史記』の「淮陰侯伝」
類義語千慮一得など
対義語千慮一失、智者一失など
英語訳Even fools sometimes may give good counsel.(愚か者でも時には良い意見を出す)

個人間の能力の差はあれど、人は人です。

たとえ「愚か者」と呼ばれている人であっても、ある分野においては誰にも負けない才能を発揮する可能性があります。

最初から見くびって、ある人の意見を聞く前に切り捨てる行為こそが、愚か者のすることでしょう。

また、「愚者一得」は、自分の意見を述べる際の謙遜の表現としても用いられるので、ビジネスシーンでも使える四字熟語といえます。