ギターとベースには弦の本数など、9つの違いがあります。
また、バンドでの役割も異なるので、今から楽器を始める人にとっても理解しておくと役立ちます。
今回はそんなギターとベースの違いについてご紹介します。
☆「ギター」「ベース」の違いをざっくり言うと……
ギター | ベース | |
---|---|---|
弦の本数 | 6本 | 4本 |
音域 | 中高音域 | 低音域 |
本体サイズ | 65cm程度 | 85cm程度 |
弾き方 | ピックまたは指 | ピック、指、スラップ |
バンドでの役割 | メロディや伴奏を担当 | リズムや音圧を向上 |
種類 | エレクトリックギター アコースティックギター | エレクトリックベース アコースティックベース ウッドベース アップライトベース |
弦の太さ | 細い | 太い |
ネックの長さ | 短い | 長い |
価格帯 | 安い傾向にある | ギターより高い |
このページの目次
【結論】「ギター」と「ベース」の9つの違い
ギターとベースには以下のような9つの違いがあります。
ギター | ベース | |
---|---|---|
弦の本数 | 6本 | 4本 |
音域 | 中高音域 | 低音域 |
本体サイズ | 65cm程度 | 85cm程度 |
弾き方 | ピックまたは指 | ピック、指、スラップ |
バンドでの役割 | メロディや伴奏を担当 | リズムや音圧を向上 |
種類 | エレクトリックギター アコースティックギター | エレクトリックベース アコースティックベース ウッドベース アップライトベース |
弦の太さ | 細い | 太い |
ネックの長さ | 短い | 長い |
価格帯 | 安い傾向にある | ギターより高い |
これから、それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。
【1】弦の本数の違い
ギターは基本的に6本の弦があります。
一方のベースは4本の弦が張られています。
例外に注意
7本や12本など弦の数の多いギターも存在します。
ベースも5弦のベースがあります。
しかし、基本的にはギターは6本、ベースは4本だと覚えておけば大丈夫です。
【2】音域の違い
ギターを鳴らして出せる音よりも、ベースを鳴らして出す音の方が低いです。
音楽的には、1オクターブほど音が違います。
具体的には、ギターが出せる一番低い音が「ミ」だとしたら、ベースではそれよりももうひとつ音が低い「ミ」を出せます。
【3】本体サイズの違い
ギターは大体のサイズが65cm程度です。
一方でベースは85cmほどでギターより大きめです。
弦が長くて太い方が低い音が出るため、このような仕様になっています。
【4】弾き方の違い
ギターはピックと呼ばれる小さなチップを使用して演奏するか、そのまま指で演奏します。
一方で、ベースもピックか指で演奏をしますが、スラップという弾き方もします。
スラップ奏法
スラップ奏法とは、指で弦を引っ張って離すことや、叩くことによって弦の音を出す演奏技術です。
こちらはスラップ奏法の動画です。
スラップ奏法は特にベースでよく使用します。
【5】バンドでの役割の違い
ギターはバンド内でメロディや旋律を弾くこともあり、かなり目立ちます。
曲によってはギターソロがある場合も多いです。
一方で、ベースはメロディを弾かずに曲全体の音圧を高めたり、リズムを作ったりするのが役割です。
音圧とは音の密度のことで、音圧が高いとバンドの演奏により一層迫力を感じます。
また、数は少ないですが曲によってはベースソロも存在します。
【6】種類の違い
ギターと比べてベースの方が種類が多いです。
ギターの種類
ギターは以下のようなものがあります。
- エレクトリックギター
- アコースティックギター
エレトリックギター(エレキギター)は電気を使って演奏します。
これに対して、アコースティックギター(アコギ)は電気を使いません。
ベースの種類
ベースは以下のようなものがあります。
- エレクトリックベース
- アコースティックベース
- ウッドベース
- アップライトベース
エレクトリックベースは電気を使い、アコースティックベースは電気を使いません。
ウッドベースはコントラバスとも呼ばれ、オーケストラやジャズでよく使います。
アップライトベースは、ウッドベースを細くした形をしており、床に立てて演奏します。
【7】弦の太さの違い
ギターの弦は細めで、ベースの弦は太いです。
これは出す音に違いがあるからです。
基本的に弦が太いほど低い音が出て、細いほど高い音が出ます。
ベースの方が音が低いので弦も太くなっているのです。
【8】ネックの長さの違い
ギターのネックは短く、ベースのネックは長いです。
これは、ギターの弦が細くて短いのに対して、ベースの弦は太くて長いからという理由があります。
【9】価格帯の違い
ベースに比べてギターの方が安い傾向があります。
これはベースよりもギターをやってみたいという人の方が多いので、安価なギターの初心者セットが多く販売されるためです。
難易度に違いはある?
ギターとベースは種類の異なる楽器ですが、難易度は同じです。
その理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- どちらも弦の押さえ方を覚える必要がある
- それぞれの弦の音の高さを覚えなければならい
ただし、ベースは押さえ方がシンプルなので、初心者にとって上達が早いです。
それに比べてギターはバリエーションが多く大変です。
しかし、ベースはミスをするとバンド全体が崩れやすい特徴があるので、その点の難易度は高いです。
どちらが向いている?
性格的にギターとベースのどちらに向いているかは、特徴があると言われているのでご紹介します。
ギターに向いている人
- 目立ちたい人
- 指先が器用に動かせる人
- 社交的な人
- 作曲にも興味がある人
特に目立ちたがり屋の方がギターに向いています。
ベースに向いている人
- 職人気質な人
- 影からみんなを支えたい人
- 人と変わっていることがしたい人
- バンド全体の音をよく聴ける人
ギターと違って、影からみんなを支えたいという人がベースに向いています。
ギターとベースの違いのまとめ
以上、この記事では、ギターとベースの9つの違いについて解説しました。
ギター | ベース | |
---|---|---|
弦の本数 | 6本 | 4本 |
音域 | 中高音域 | 低音域 |
本体サイズ | 65cm程度 | 85cm程度 |
弾き方 | ピックまたは指 | ピック、指、スラップ |
バンドでの役割 | メロディや伴奏を担当 | リズムや音圧を向上 |
種類 | エレクトリックギター アコースティックギター | エレクトリックベース アコースティックベース ウッドベース アップライトベース |
弦の太さ | 細い | 太い |
ネックの長さ | 短い | 長い |
価格帯 | 安い傾向にある | ギターより高い |
ギターとベースは同じ弦楽器でもこんなにも違いがあります。
比較してみれば、自分に向いているのはどちらかも分かります。
ぜひ、参考にしてみてください。