「金枝玉葉」の意味とは?読み方は?使い方まで例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「金枝玉葉(きんしぎょくよう)」です。

言葉の意味、使い方、由来などについてわかりやすく解説します。

☆「金枝玉葉」をざっくり言うと……

読み方金枝玉葉(きんしぎょくよう)
意味樹の枝葉や雲が美しく広がっていること。また、天皇の一族のこと。
由来中国の晋時代、崔豹の「古今注」より
類義語瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)、金枝花萼(きんしかがく)

「金枝玉葉」とは?

金枝玉葉(きんしぎょくよう)樹の枝葉や雲が美しく広がっていること。また、天皇の一族のこと。

「金枝玉葉」の意味を詳しく


「金枝玉葉」とは、花を咲かせる樹の枝や葉が、黄金や珠玉(しゅぎょく)のように美しく茂っている様子を表す四字熟語です。美しい雲が広がっていることを示す際に用いられることもあります。

「金」「玉」は美しいことや高貴であることを示し、「枝」「葉」は生い茂ること、繁栄することを示しています。

高貴なものが繁栄している様子から、「金枝玉葉」は天子や天皇の一族や、子孫の例えとしても使われます。

天子とは、中国の王を指す言葉で、日本で言う天皇にあたります。元々は「金枝玉葉」は中国でできた四字熟語です。そのため、中国の書物の中で「金枝玉葉」と書かれている場合は天子を指し、日本で使われる場合は天皇を指します。

「金枝玉葉」の使い方

「金枝玉葉」は、文中では以下のように使われます。

  1. 金枝玉葉の美しい雲が山の上に広がり、山頂を覆っている。
  2. 椿の木が金枝玉葉と生い茂り、見事な花を咲かせている。
  3. 金枝玉葉は、結婚などのプライベートなこともマスコミに報道されてしまう。

皇族のことをオブラートに包む表現として用いられることもあります。

「金枝玉葉」の由来

中国の晋時代、崔豹(さいひょう)によって書かれた「古今注(こきんちゅう)」という本の『輿服(よふく)』という項が出典です。

中国の、昔の制度や文化について書かれた本です。日本でも江戸時代に翻訳されています。翻訳された「古今注」は、現在も国会図書館で保存されており、ネット上で閲覧することができます。

「金枝玉葉」の類義語

「金枝玉葉」には、以下のような類義語があります。

  • 瓊枝玉葉(けいしぎょくよう):天皇の一族や子孫の例え。また、高貴な家の子供のこと。
  • 金枝花萼(きんしかがく):天皇の一族や子孫の例え。

「瓊(けい)」とは美しい玉、「萼(がく)」とは花の一番外側にある、花びらを支える部位のことです。

この二つも、意味や使い方は「金枝玉葉」とほぼ同じです。言葉の響きや漢字の違いしかないので、好きなものを使って大丈夫です。

まとめ

以上、この記事では「金枝玉葉」について解説しました。

読み方金枝玉葉(きんしぎょくよう)
意味樹の枝葉や雲が美しく広がっていること。また、天皇の一族のこと。
由来中国の晋時代、崔豹の「古今注」より
類義語瓊枝玉葉(けいしぎょくよう)、金枝花萼(きんしかがく)

木や雲が美しい時の表現として使うと、格式高い雰囲気を出すことができます。ぜひ活用してみてください。