四字熟語「極楽浄土(ごくらくじょうど)」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、四字熟語の「極楽浄土(ごくらくじょうど)」です。

言葉の意味・使い方・由来・類義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「極楽浄土」の意味をスッキリ理解!

極楽浄土(ごくらくじょうど):浄土宗の理想郷で、この世でよい行いをした者が死後に行くことのできる、苦しみのない幸福な世界

「極楽浄土」の意味を詳しく


「極楽浄土」とは、浄土宗の理想郷で、「この世でよい行いをした者が死後に行くことのできる、苦しみのない幸福な世界のこと」です。

「極楽浄土」は、仏教の用語です。また、仏教の中でも、浄土宗という宗派の考えです。浄土宗は、法然(ほうねん)によって、1175年に開かれました。

 

法然は「南無阿弥陀(なむあみだぶつ)」を唱えることで、この世を去った後に極楽浄土へ生まれることができるとしました。

「極楽」は「幸福のあるところ」を意味します。「浄土」は「仏さまの世界、国」という意味です。

これらの二字熟語を組み合わせ、四字熟語「極楽浄土」にすると、「幸福に満ちた仏さまの世界」になります。

 

それでは、「極楽浄土」はどのような世界なのでしょうか。

極楽浄土の詳しい様子については、浄土三部経(じょうどさんぶきょう)といわれる、『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』『仏説観無量寿経(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)』『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』 の三つのお経に書かれています。

極楽浄土の風景

極楽浄土の土地や樹木(じゅもく)は、金、銀、宝石、水晶、赤い真珠(しんじゅ)などで出来ています。

そして、どこからともなく美しい音楽が聞こえてきます。

 

また、極楽浄土には至る所に宝の睡蓮(すいれん)が咲いています。一つ一つの宝の睡蓮は、三十六億の光を放ちます。その一つ一つの光から紫金(しきん)の仏さまが現れ、大宇宙の人々に法を説きに行きます。

そして地球に来られたのが、お釈迦(しゃか)様です。

お釈迦様は、仏教を開いた人物として知られています。

極楽浄土の暮らし

極楽浄土での人々は、人間を想像を超えた姿をしています。それは「自然虚無(じねんきょむ)の身」というものです。姿形に、差異はありません。皆、同じ清らかな姿をしています。

その姿は、人間界の美男美女をはるかに超えた美しさであり、天人や天女でさえも届かぬ美しさです。

また、極楽浄土では、差別も争いもありません。人々は、どこからともなく流れてくる美しい音楽に合わせて、神の徳を褒め称えます。そして、仏の教えを聞き、この上ない喜びを無限に感じます。

 

極楽浄土で食事をする際は、面倒な準備をする必要はありません。

食事をしたくなると、自然と美しい食器に盛られた食事が現れます。しかし、人々は実際にそれらを口にはせず、漂っているかぐわしい香りを味わうだけで、空腹は満たされます。

面倒な片付けも必要なく、それらはひとりでに消えます。

極楽浄土に行くには

極楽浄土に行くためには、二つの方法があります。

一つ目は、三つの条件をこなす方法です。その条件は以下の通りです。

  1. 1日に数万回念仏を称(とな)える
  2. 臨終(死ぬ時)に心を乱さない
  3. 臨終に阿弥陀如来(あみだにょらい)にお迎えに来て頂く
しかし、これらの条件は非常に厳しいものです。

1日に数万回の念仏を称えるという時点でも過酷です。その上、臨終時に平静を保つこと、阿弥陀如来にお迎えに来て頂くことは不確かであり、命が尽きる時まで「本当に極楽浄土に行けるのか」という不安は消えません。

 

もう一つの方法は、仏教の教えを信仰し、六道輪廻(ろくどうりんね)の根本原因を断ち切るというものです。

六道とは、地獄、餓鬼(がき)、畜生(ちくしょう)、修羅(しゅら)、人間、天上のことを指します。これらは迷いの世界とされています。

 

輪廻とは、人間が死んだ際に、動物などを含む様々な生物に何度も生まれ変わるという教えのことです。生命が無限に転生(てんせい)する様子のことを言います。六道輪廻とは、上に述べた六道の世界の中を繰り返し転生することです。

六道輪廻から抜け出さない限り、人間は苦しみの世界から脱することはできません。六道輪廻から抜け出すことを「解脱(げだつ)」といいます。

解脱をすることで、極楽浄土に行くことが可能になります。

六道輪廻から解脱するには

六道輪廻から解脱する方法は、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 殺生をしない
  2. 欲を持たない
  3. 怒りを持たない
  4. ねたまない
  5. うらまない
  6. 煩悩(ぼんのう)を全てなくす
これらの条件は、私たち人間にとってあまりにも難しいものです。

「煩悩」は仏教用語で、「人間の心を乱すありとあらゆる欲望や邪心(じゃしん)」という意味です。私たち人間は、無意識のうちに煩悩を持ってしまいます。そのため、全ての煩悩を断ち切ることは非常に厳しいことでしょう。

仮に真剣に「極楽浄土」を目指そうとするならば、仏教を信仰し、そのための修行を日々怠ってはいけないのです。

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「極楽浄土」の使い方

  1. 念仏を唱え、善行をし、極楽浄土を目指そう。
  2. この素晴らしいバカンスは、日常のあらゆるしがらみから解放され、まるで極楽浄土にいるようだ。
  3. 私の故郷のお気に入りは、まるで極楽浄土のようなこの景色だ。

「極楽浄土」の由来

サンスクリット語「スカーヴァティー(幸福なところ)」が「極楽」の由来です。

なぜ、サンスクリット語かというと、仏教の起源はインドにあるからです。サンスクリット語とは古代インドの標準語のことです。

「極楽浄土」という言葉の由来は、浄土宗の浄土三部経の一つ、『仏説阿弥陀経』です。三つのお経の中でもこの『仏説阿弥陀経』に、極楽浄土の様子が詳しく書かれています。

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「極楽浄土」の類義語

極楽浄土には以下のような類義語があります。

  • 安楽浄土(あんらくじょうど):現世にある煩悩(ぼんのう)などから解放され、楽しく安心して暮らせる世界
  • 西方浄土(さいほうじょうど):極楽浄土のことで、西の方にあると言われる清らかな世界
  • 十万億土(じゅうまんおくど):極楽浄土のことで、死後に行けると言われる遥か遠くにある世界
  • 寂光浄土(じゃっこうじょうど):あらゆる煩悩から解放され、真理の光が満ちている仏の住む清らかな世界
  • 九品浄土(くほんじょうど):極楽浄土にいく者にも9種類の差異があるということ

「極楽浄土」の英語訳

極楽浄土を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • Paradise
    (楽園)
  • The land of perfect bliss
    (この上なく幸福な地)
  • Pure land
    (清らかな地)
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まとめ

以上、この記事では「極楽浄土」について解説しました。

読み方 極楽浄土(ごくらくじょうど)
意味 浄土宗の理想郷で、この世でよい行いをした者が死後に行くことのできる、苦しみのない幸福な世界
由来 サンスクリット語「スカーヴァティー(幸福なところ)」
類義語 安楽浄土、西方浄土、十万億土など
英語訳 Paradise(楽園)、The land of perfect bliss(この上なく幸福な地)

この世でも、極楽浄土にいるような気分になれる瞬間はあります。それは美しい場所にいる時であったり、気持ちのよいマッサージをされている時であったり、もしくは好きなアーティストのコンサートを観ている時であったりと、様々です。

極楽浄土のような瞬間は、日常のあらゆるところに潜んでおり、自分で作ることもできます。

日常のストレスから解放され、極楽浄土のような気分を味わえる機会を作ることこそが、人生を謳歌(おうか)する秘訣かもしれません。

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