「ご健勝」と「ご清祥」の違いとは?使い分けまでわかりやすく解説

違いのギモン

日本語は「敬語」といっても尊敬語や謙譲語などの種類があり、これらを使うのは社会に出てからという人も多いでしょう。そのため、敬語の使い方や、意味の違いに戸惑うことも多くあると思います。

「ご健勝(ごけんしょう)」と「ご清祥(ごせいしょう)」の違いをご存知でしょうか。どちらもよくビジネスの場で耳にしますよね。

この記事では、「ご健勝(ごけんしょう)」と「ご清祥(ごせいしょう)」の意味の違いや使い方について解説します。

結論:「ご健勝」は健康を願い、「ご清祥」は健康に対する喜びを伝える

「ご健勝」は、相手の健康を願う言葉です。

一方で、「ご清祥」は、相手の健康や幸福を祝い、喜びを伝える言葉です。

「ご健勝(ごけんしょう)」をもっと詳しく


「ご健勝(ごけんしょう)」は、相手の健康を願って使われる言葉です。

ビジネスの場面でよく耳にする言葉ですが、「ご健勝(ごけんしょう)」という言葉は個人に向けて使うことがふさわしいとされています

企業や団体に対しては、一般的に「ご繁栄(ごはんえい)」や「ご清栄(ごせいえい)」といった言葉が使われます。

「ご健勝(ごけんしょう)」は、ビジネス文書や手紙、メールで使われることが多い言葉ですが、口語としても使われます。直接相手の方とお話する際にも「ご健勝(ごけんしょう)」という言葉を使うことができるので覚えておきましょう。

「ご健勝(ごけんしょう)」の使い方の例

「ご健勝(ごけんしょう)」はよく耳にする言葉ですが、その使い方に頭を悩ませた人も多いでしょう。ここでは、ご健勝の使い方の例を5つ紹介します。

  1. 「初夏の侯、田中様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」
  2. 「春暖の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」
  3. 「皆様のご健勝をお祈りいたします。」
  4. 「皆様のご健勝と、貴社の益々のご清栄をお祈り申し上げます。」
  5. 「皆様のご健勝とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。」

「ご清祥(ごせいしょう)」をもっと詳しく

「ご清祥(ごせいしょう)」は、相手が健康や幸福であることを祝い、それに対する喜びを伝える言葉です。

「ご清祥(ごせいしょう)」も「ご健勝(ごけんしょう)」と同様に、一般的には団体よりも個人に向けて使われるほうが良いとされている言葉です。

また、「ご清祥(ごせいしょう)」という言葉はビジネス文書や手紙、メールで使われる言葉です。「ご清祥(ごせいしょう)」は文書に特化した挨拶の言葉なので、誤って口頭で使うことの無いようにしましょう。

「ご清祥(ごせいしょう)」の使い方の例

「ご清祥(ごせいしょう)」はよく耳にする言葉ですが、その使い方に頭を悩ませた人も多いでしょう。ここでは、ご清祥の使い方の例を5つ紹介します。

  1. 「春暖の候、佐藤様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。」
  2. 「皆様のご清祥とご多幸をお祈り申し上げます。」
  3. 「ご家族の皆様におかれましてはいっそうご清祥の段、拝察いたします。」
  4. 「皆様にはいよいよご清祥にお過ごしのこととお慶び申し上げます。」
  5. 「山本様にはいよいよご清祥の段お喜び申し上げます。」

まとめ

以上、この記事では、「ご健勝(ごけんしょう)」と「ご清祥(ごせいしょう)」の違いについて解説しました。

  • ご健勝:相手の健康を願って使われる言葉(口頭でも可)
  • ご清祥:相手が健康や幸福であることの喜びを伝える言葉(口頭は不可)
「ご健勝(ごけんしょう)」と「ご清祥(ごせいしょう)」は似たような言葉に思えますが、意味や使い方に違いがありました。仕事をする上でビジネスマナーはとても大事なので、今後は誤って使うことの無いように、きちんと意味や使い方を考えて言葉を選ぶようにしましょう。