「ご確認のほど」の意味とは?「ほど」の漢字は?使い方まで解説

言葉

「ご確認のほど」は、「確認」を意味する敬語表現です。

「ご確認のほど」は、ビジネスメールなどでよく使われる言葉です。

「確認」に「ほど」がつくと、どんな意味になるのか気になりますよね。

この記事では、「ご確認のほど」の意味や使い方を詳しく解説していきます。

「ご確認のほど」の意味

ご確認のほど

「確認」を意味する敬語表現

たとえば、「今一度ご確認のほどよろしくお願いします」と言う場合、「もう一度確認してください」という意味になります。

敬語の「ご」と表現を柔らかくする「〜のほど」がつくことで、丁寧な表現になっています。

主にビジネスシーンなどの公的な場面で、確認を促すメールや文章の結びに使われることが多い言い回しです。

相手に対し「確認」をお願いしたいときに使うことで、コミュニケーションを円滑に進める効果があります。

次に、「ご」の意味と「ほど」の意味についてそれぞれ詳しく見ていきます。

「ご」の意味

「ご確認のほど」の「ご」は敬語の意味をもちます。

敬語の「ご」には2つの使い方があります。

  1. 自分の行為につける謙譲語の「ご」
    例:後ほどご連絡いたします
  2. 相手の行為につける尊敬語の「ご」
    例:ご覧になりますか?

「ご確認のほど」の「確認」は相手の行為なので、②尊敬語の「ご」を用いていることになります。

たとえば、「資料のご確認のほどよろしくお願いします」と言った場合は、資料は相手が確認するということです。

「ほど」の意味

「〜のほど」の「ほど」には、以下の意味があります。

ほど

  1. 物事や状態の程度・段階
    例:「身のほどをわきまえる」
  2. ちょうどよい程度
    例:「夜更かしもほどほどにしなさい」
  3. ある広がりをもった時間
    例:「ほどなくして帰ってきた」
  4. 断定を避けて表現をやわらげる
    例:「ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」
  5. ある広がりを持った空間
    例:京のほどは隠れて、堤の辺よりぞ打ち出で参りける
    [出典:大鏡(花山)]
上記のうち、「ご確認のほど」の「ほど」は、④断定を避けて表現をやわらげるという意味です。

「〜のほど」の「ほど」は、漢字で「程」と書くこともあります。

「ご確認のほど」の使い方と例文

メールの文章などで、「ご確認のほど」は「ご確認の程」と書くこともあります。

「ご確認のほど」は敬語表現なので、上司や取引先のお客様といった目上の人にのみ使うことができます。

部下や同僚に使うことはできないので、部下や同僚に確認をお願いするときは、「ご確認ください」「確認お願いします」などを使います。

「ご確認のほど」の誤用表現

間違いやすい表現に、「ご確認してください」があります。

「ご確認する」という謙譲語の後ろに、「~してください」という丁寧語がついています。

「ご確認する」でへりくだっていながら、さらに「~してください」で相手を立てており、異なる敬語の意が混ざっているので、誤用となります。

下記の例文のように、一般的に、後ろに「お願いいたします」や「よろしくお願いいたします」などの言葉をつなげて使います。

  1. 当社の新商品の売れ行きの方はその後いかがでしょうか。ご確認のほどよろしくお願いいたします。
  2. お掛け間違えが多くなっておりますので、電話番号のお間違えのないよう、お電話の前にご確認のほどお願いいたします。
  3. この電車は回送列車となっております。お忘れものがないか、今一度ご確認のほどよろしくお願いいたします。
  4. ご多忙のところ恐れ入りますが、再度ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。
  5. 資料を添付いたしましたので、お手数ですがご確認のほどお願いいたします。

③のように、話し言葉で使われることもあります。

④と⑤のように、「お手数ですが〜」などのクッションになる言葉を前につけることで、より丁寧な印象を与えることができます。

クッションになる言葉には、主に以下のようなものがあります。

  • 恐縮ですが
  • 恐れ入りますが
  • お手数をおかけしますが
  • お手間を取らせてしまいますが
  • 勝手を申し上げますが

「ご確認のほど」への返事

「ご確認のほど」と相手に言われたりメールで送られたときは、以下のような返事をします。

  • 確認いたしました
  • 確認させていただきました
  • 拝受いたしました
  • 拝読いたしました
  • 拝見いたしました
上記の表現でも、確認したことは十分に伝わります。

より丁寧な表現にするには、前に「確かに」をつけて「確かに確認いたしました」と付け加えたり、後ろに「ありがとうございました」を続けます。

「ご確認のほど」の言い換え

「ご確認のほど」は、以下のような表現に言い換えることができます。

  • ご確認くださいますよう

「ご確認くださいますよう」は、「ご確認のほど」よりさらに丁寧な表現です。

「ご確認のほど」の類義語


「ご確認のほど」には、以下のような類義語があります。

  • ご査収(さしゅう)のほど
    書類や資料などよく調べて確認する必要があるものを受け取ること
  • ご参照(さんしょう)のほど
    2つ以上のものを照らし合わせて参考にすること
  • ご検収(けんしょう)のほど
    納品した商品が発注通りなのかを検査して受け取ること
  • ご一読(いちどく)のほど
    一通り読むこと。ざっと読むこと
  • ご高覧(こうらん)のほど
    書類や資料などに目を通してもらうこと
  • お取り計らい(おとりはからい)のほど
    物事をうまく処理してもらうよう頼むこと

「ご高覧のほど」の「ご高覧」は、相手の行為「見る」を尊敬語にしています。

「ご確認のほど」の英語訳


「ご確認のほど」を英語に訳すと、以下のような表現になります。

  • check
    (確認する)
  • confirm
    (確認する)
  • Could you please check it?
    (ご確認のほどよろしくお願いいたします)
  • Please confirm.
    (ご確認のほどよろしくお願いいたします)
  • We kindly ask for your confirmation.
    (ご確認のほどよろしくお願いいたします)
  • I am sorry to trouble you, but I would really appreciate it if you could confirm.
    (お手数をおかけしますがご確認のほどよろしくお願いいたします)
  • Please kindly confirm it.
    (どうぞご確認ください)

まとめ

以上、この記事では「ご確認のほど」について解説しました。

読み方ご確認のほど(ごかくにんのほど)
意味「確認」を意味する敬語表現
言い換えご確認くださいますよう
類義語ご査収のほど、ご参照のほど、ご検収のほど など
英語訳check(確認する)、confirm(確認する) など

「ご確認のほど」は、ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。

正しく意味を理解して、使いこなせるようになりたいですね。

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間山智賀
間山智賀
自称、誤字キラー。 Web記事でも誤字脱字を見逃しません。言葉が大好きです。 大学では言葉遊びについて研究していました。マイブームは日本語ラップを聴くこと。