「語弊(ごへい)」とは?意味や使い方を例文付きでわかりやすく解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「語弊(ごへい)」です。

言葉の意味・使い方・英語訳についてわかりやすく解説します。

「語弊」の意味をスッキリ理解!

語弊(ごへい):誤解を招きやすい、適切でない言い方のこと

「語弊」の意味を詳しく

「語弊」とは、誤解を招きやすい、適切でない言い方のことです。

「誤解」と混同して「誤弊」と書くのは誤りです。「言葉に弊害がある」という意味で「語」という漢字が使われるため、意味と一緒に覚えましょう。

「語弊」と「誤解」

「語弊」と似た場面で使われる言葉に「誤解」があります。

  • 誤解:相手の言動や事実について、間違って認識すること

「誤解」は、事実や、相手の発言・行動の意図を誤って認識することです。

「語弊」は発言についての誤解に関わる言葉ですが、「誤解」は相手の発言だけでなく、行動やもともとの事実についても使うため注意が必要です。

 

「語弊」は「ある」と表現するのが一般的で、もともとあるかないかの二択で考えられる言葉です。一方、「誤解」は「誤解がある」だけでなく「誤解を招く」と表現されることがあります。

「誤解」は「誤った理解」そのものだけでなく、「誤った理解に導く原因」というニュアンスで使え、「誤解を招く表現」などと言うことができます。

それに対して「語弊」は、言葉が発された時点で「すでに弊害がある」というニュアンスになります。そのため、「語弊を招く」という表現をするのはなるべく避けた方がよいでしょう。

「語弊」の使い方

  1. こう言っては語弊があるかもしれないが、私は平和が一番だとは思っていない。
  2. 語弊がある言い方はよしなさい。

上記の例文のように、「語弊」は「語弊がある」という形でよく使われます。

①の例文では、「平和が一番だとは思っていない」ということをあえて言うときに「語弊がある」という言い回しを使っています。

このように「語弊があるかもしれないが」と前置きをすることで、一般的には批判されるようなことを発言する際、必ずしも言葉通りの意味ではないと強調することができます。誤解を招きやすい言葉であることを自覚したうえで、あえてその言い方をしたいときに、この言い回しが有効になります。

②の例文は、「語弊がある言い方」をした本人ではなく、周囲にいる人がたしなめるために言う言葉です。誤解を生みそうな発言に対し、フォローを入れる場合にも使われます。

「語弊」の英語訳

語弊を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • be misleading
    (語弊がある)

「語弊がある」に相当する英語表現に、 “be misleading” があります。

misleadは日本語でも「ミスリード」と呼ばれ、相手に誤解をさせたり相手を騙したりすることを表します。

misleadが指すのが、必ずしも言葉に関係する誤解である必要はありません。

ただし、日本語の「ミスリード」は主に言葉に関係する誤解を指します。言葉遊びや、「普通ならこの言葉はこういう意味だろう」という一般観念などを利用してわざと誤解をさせるときなどに「ミスリード」と呼ばれる傾向があります。

 

“be misleading” も英語のmisleadと同様、言葉以外で相手を騙す場合に使われることがあります。この場合、本人に誤解させようという意図があったかどうかは関係なく、誤解があったかどうかで判断されます。

“The word is misleading.” という場合は「語弊がある」、言葉に関係する単語が文章に含まれない場合は「誤解を招くような」といった意味で捉えるとよいでしょう。

まとめ

以上、この記事では「語弊」について解説しました。

読み方語弊(ごへい)
意味誤解を招きやすい、適切でない言い方のこと
英語訳be misleading(語弊がある)

「語弊」は日常生活でよく使われる言葉ですが、「誤解」と使い方を混同しやすく、ややこしい言葉でもあります。意味を誤解せずしっかりと正しく覚えましょう。