「ご武運を」は「励ましの意味をもつ言葉」です。
「ご武運を」と聞けば、これから勝負事に挑む人へのあいさつとして使われている場面が思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
いざ使おうと思っても、使い方がわからなかった経験はありませんか?
この記事では「ご武運を」の意味や使い方などについて詳しく解説します。
自然な使い方をマスターしましょう。
☆「ご武運を」をざっくり言うと…
読み方 | ご武運を(ごぶうんを) |
---|---|
意味 | 励ましの意味を持つ言葉 |
類義語 | 勝運、盛運、時運など |
対義語 | 武運拙く |
英語訳 | Good luck(幸運・健闘を祈る) |
「ご武運を」の意味
励ましの意味をもつ言葉
「ご武運を」は「励ましの意味を持つ言葉」です。
「頑張って」「負けないで」というニュアンスを持ちます。
同じ意味で以下のように言う場合があります。
- ご武運を祈る
- ご武運をお祈りします
- ご武運を祈ります
- ご武運を願います
- ご武運をお祈り申し上げます
- 武運長久(ぶうんちょうきゅう)をお祈りします
つまり、「ご武運をお祈りします」は「戦いにおける勝ち負けの運命が良い方に転ぶように願います」という意味合いになります。
「ご武運を」も同様の意味を持ち、励ましの言葉としてあいさつのように使われます。
武運長久は「戦いや争いに行く人の運が長く続くこと」という意味の四字熟語です。
単に武運と表現するより丁寧なニュアンスが伝わります。
「ご武運を」の読み方は「ごぶうんを」です。
武運を「むうん」や「たけうん」と読まないよう、注意しましょう。
また、ご武運の「ご」を漢字で表した「御武運」の形でも使用されます。
「ご武運を」の使い方
「ご武運を」は、相手を応援する場面やビジネスシーンであいさつとして使われます。
例文を見ていきましょう。
- 今度の試合は元世界チャンピオンが相手と聞きました。どうかご武運を。
- アマゾンの奥地に調査に向かわれるのですか、ご武運をお祈りします。
- 今度の大規模プロジェクトが成功に終わりますよう、ご武運をお祈り申し上げます。
①の「ご武運を」は、試合に臨(のぞ)む人へのエールとして使われています。
②の「ご武運を」は、遠くへ出立する人へのあいさつとして使われています。
調査が上手くいくように励ます意味も含まれています。
③の「ご武運を」は、ビジネスシーンでのあいさつとして使われています。
「ご武運をお祈り申し上げます」と丁寧な言い回しになっています。
「ご武運を」の類義語
「ご武運を」には以下のような類義語があります。
- 勝運(しょううん)
勝負に勝つ運命 - 盛運(せいうん)
盛んになって行く運命 - 時運(じうん)
時の回り合わせによる運 - 籤運(くじうん)
くじを引いた時にあたるかどうかの運 - 商運(しょううん)
商売をする上での運 - 家運(かうん)
一家の運命 - 勝負運(しょうぶうん)
勝ち負けに関しての運 - 運勢(うんせい)
運・不運がめぐり合う程度 - 吉凶(きっきょう)
縁がめでたいことと悪いこと - 禍福(かふく)
災難と幸せ - 巡り合わせ(めぐりあわせ)
自然と決まっている運命 - 運命(うんめい)
自然と巡ってくる運 - 宿命(しゅくめい)
前世から決定している運命 - 因縁(いんねん)
決められている運命 - 運試し(うんだめし)
運が良いか悪いか判断すること - 運勢(うんせい)
人が持っている幸運・不運の巡り合わせのこと - 縁(えにし、えん)
二つ以上のもののかかわり
「ご武運を」の対義語
「ご武運を」の対義語は「武運拙く(つたなく)」です。
武運拙くは「運が悪い、幸運に見放されること」を指します。
ネガティブな意味であるため、「ご武運を」とは違い、あいさつとしては使われません。
「ご武運を」の英語訳
「ご武運を」英語に訳すと、次のような表現になります。
- Good luck.
(幸運・健闘を祈る) - I wish you good luck.
(あなたの幸運を祈ります)
「ご武運を」への返し方
相手から「ご武運を」と言われた場合は、感謝の言葉を返しましょう。
決まった返し方はないため、自分なりの感謝を表現すればよいです。
また、相手も何かに挑戦する場合は、こちらも「ご武運を」と返すこともできます。
まとめ
以上、この記事ではご武運をについて解説しました。
読み方 | ご武運を(ごぶうんを) |
---|---|
意味 | 励ましの意味を持つ言葉 |
類義語 | 勝運、盛運、時運など |
対義語 | 武運拙く |
英語訳 | Good luck(幸運・健闘を祈る) |
時代がかった表現ですが、現代でもよく使われるあいさつです。
大きな勝負事に挑む人に対して使ってみてください。