GJとは「よくやった、お疲れ様」という意味です。
ネット掲示板やSNSでは、ローマ字の頭文字をとったスラングがたくさん使われていますよね。
似ているスラングが多すぎて、「GJ」が何の略語なのか、わからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、GJの意味や使い方、由来、類義語、対義語などについて詳しく解説します。
「GJ」の意味
よくやった、お疲れ様
例:〇〇ちゃんGJ!
GJとは、「よくやったね」「お疲れ様」と、相手を褒めてねぎらう言葉です。
GJは、英語の “good job(よくやった、良い仕事をしたね)” の頭文字をとったスラングです。
そのため、GJは “good job” の発音にならって「グッジョブ」と読みます。
「ジージェー」とは読まないため、注意しましょう。
「GJ」の使い方
GJは、5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のようなネット掲示板や、SNS、チャットなどで使います。
具体的には、以下のような場面で使うことが多いです。
- 相手の機転の効いた行動に救われたとき
「助かったよ」「でかした」というニュアンスでGJを使う - 相手が何かを頑張ったとき
「お疲れ様」「よく頑張ったね」というニュアンスでGJを使う
それぞれの場面に分けて、例文を見てみましょう。
①相手の機転の効いた行動で救われたとき
まず、GJは、相手の機転の効いた行動で救われたときに使います。
この場合GJは、「あなたのおかげで助かったよ、ありがとう」「でかした、よくやった!」というようなニュアンスになります。
2つ目の例文のように、GJは「マジGJ」という言い回しで使われることがあります。
②相手が何かを頑張ったとき
GJは、相手が何かを頑張って成し遂げたときにも使うことができます。
この場合GJは、「お疲れ様」「よく頑張ったね」というニュアンスになります。
GJを使うときには、下記の2点に注意しましょう。
- 目上の方との会話やビジネスシーンでは使わない
スラングであるため、親しい友人との会話のみで使う - 英語圏では意味が通じない可能性がある
省略形の「GJ」はあまり使わないため、“good job” を使うのが無難
※英語の “good job” は「まあまあ良い」というやや消極的な意味合いになる場合があるため注意
「GJ」の由来
GJは、英語の “good job” の頭文字を取って生まれたスラングです。
“good job” を直訳すると「良い仕事をしている」となりますが、実際には「よくやった」という賞賛のニュアンスも含まれています。
なお、元となっている表現は英語ですが、省略形の「GJ」は英語圏ではあまり使いません。
GJが定着するまでの流れ
日本ではもともと、「良い仕事をしている」という言葉を、相手を褒めたりねぎらったりする意味で使う習慣はありませんでした。
しかし、『開運!なんでも鑑定団』という番組で、鑑定士の中島誠之助さんが骨董品を査定した際、「いい仕事してますね」と褒めたことをきっかけに、1990年代以降、「“良い仕事”=褒め言葉」として定着しました。
そして、2007年ごろからは、「KY(空気が読めない)」をはじめとして、頭文字をとってローマ字化したスラングが流行しました。
このブームのなかで、もともとカタカナ語としてあった「グッジョブ」が「GJ」という省略形として定着しました。
「GJ」の類義語
GJには以下のような類義語があります。
- 乙(おつ)
「お疲れ様」を省略したスラング - 888
拍手の音を表すスラング
乙の意味を詳しく
乙は「お疲れ様」を省略し、漢字にしたスラングです。
わかりやすくまとめると、下記のような由来になっています。
↓省略
おつ
↓「おつ」の漢字変換
乙
乙は、GJと同じく、相手へのねぎらいの気持ちを表します。
乙は相手を素直にねぎらうときにも使いますが、時には皮肉や煽り文句として使うこともありますから注意しましょう。
例:はいはい、自慢乙
=直訳:自慢お疲れ様です
=「自慢が不快だ」という意味
888の意味を詳しく
「888」は「パチパチパチ」という拍手の音を、ハチハチハチと読める888という数字で表したものです。
このスラングはGJと同じく、相手を褒めたり、称えたりするときに使います。
888はネット上の会話というよりも、動画のコメントで入力されることが多いです。
たとえばアイドルのライブの動画配信に、リアルタイムでコメントができる場合、パフォーマンスが終わると「888」と送ることができます。
なお、888は8の数が多いほど、強い拍手を表すことができます。
そのため、「88888888…」などと8を連打して使うことも多いです。
「GJ」の対義語
GJには以下のような対義語があります。
- BJ
悪い成果になった、失敗した
読み方:バッドジョブ
“bad job(悪い仕事)”の略語 - BG
(ゲームで)悪い試合だった
読み方:バッドゲーム
“bad game(悪い仕事)”の略語
それぞれの対義語について詳しく解説します。
BJの意味:悪い成果になった、失敗した
BJとは “bad job(悪い仕事)”の略語で、「悪い成果になった、失敗した」という意味です。
自分の行いを反省するときに使います。
ただし、GJに比べると、BJはあまり使われません。
BGの意味:(ゲームで)悪い試合だった
BGは “bad game(悪い試合)”の略語です。
オンラインゲームで行なったバトルがあまり良いものではなかったとき、「悪いプレイだった」「下手な試合だった」という意味でBGを使います。
ちなみに、ゲームで良い試合だったときには、“good game(良い試合)”の略語である「GG」を使います。
補足:GJの他の意味
この記事では、“good job” を省略したスラングのGJについて解説しました。
ちなみに、GJは、以下のような意味で使われることもあります。
- gigajoule(ギガジュール)の略
gigajoule:エネルギーの量を表す単位 - gas jet(ガスジェット)の略
gas jet:英語でガスバーナーのこと - grown junction(グラウンジャンクション)の略
grown junction:英語で成長接合トランジスタのこと
※トランジスタとは半導体素子の一種 - GJ系アテンザの略
GJ系アテンザ:マツダの車種
ライトノベルに『GJ部(グッジョブ)』という作品があります。
『GJ部』の「読み方は「グッジョブ」であるため、「グッジョブ部」と読まないようにしましょう。
『GJ部』は、高校で “GJ部” に入部した生徒たちの日常を描いたものです。
主人公・四ノ宮京夜はGJ部に強制的に入部させられますが、部員は個性豊かなメンバーで、なおかつ部活の活動内容も謎なのでした。
そんなGJ部での日常を描いた物語が『GJ部』です。
ちなみに『GJ部』はアニメ化もされています。
「GJ」のまとめ
以上、この記事では「GJ」について解説しました。
読み方 | GJ(グッジョブ) |
---|---|
意味 | よくやった、お疲れ様 |
由来 | 英語の “good job”の頭文字をとってうまれた |
類義語 | 乙 888 |
対義語 | BJ BG |
友人とのやりとりで、「よくやったね」「お疲れ様」を別の言葉で表してみたいときには、ぜひGJを使ってみましょう。