故事成語「疑心暗鬼を生ず」の意味と使い方:例文付き

言葉

今回ご紹介する言葉は、故事成語の「疑心暗鬼を生ず(ぎしんあんきをしょうず)」です。

意味や使い方、由来、類義語、英語訳などについてわかりやすく解説します。

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「疑心暗鬼を生ず」の意味をスッキリ理解!

疑心暗鬼を生ず:疑う気持ちが強すぎて、何でもないことまで疑わしく思えるという意味

「疑心暗鬼を生ず」の意味を詳しく

「疑心暗鬼を生ず」は、疑う気持ちが強すぎて、何でもないところが疑わしく感じられたり、恐ろしく思えたりすることを表す言葉です。

そのままの漢字の通りに読むと「疑う心が暗い闇の中に鬼を作り出す」となります。すこし怖いイメージですね。

「心に疑いを持っていると、暗闇の中にありもしない鬼の形を見たりする」という意から来た語となります。

「疑心」は漢字の通り「疑う心」という意味です。

「暗鬼」は「妄想から引き起こされる恐れや疑い」という意味です。

 

「疑心」と「暗鬼」を同じ意味だと思いがちですが「疑心と暗鬼が生まれる」というとらえ方は間違いです。

正しくは、「疑心が暗鬼を生む」なので注意しましょう。

 

この言葉は、単に相手を疑う気持ちが生まれるだけでなく、そのせいで新たな不安や恐れ、また別の疑いなどが呼び起こされてしまうことを指します。

ただ単に「彼に疑心を抱く」と表現する場合と、「彼の行動が疑心暗鬼を引き起こした」と表現する場合では、ニュアンスの違いがあるのがわかりますか?

 

「彼に疑心を抱く」は、彼の行動そのものに「何か怪しい」という感覚を抱いているだけです。

しかし「彼の行動が疑心暗鬼を引き起こした」は、彼の行動のせいで、不安や恐れ、妄動などが生じてしまっているのです。

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「疑心暗鬼を生ず」の使い方

  1. 密告のせいで、彼らは疑心暗鬼になっている。
  2. 会社内で盗難があってから、社員の間で疑心暗鬼が生じている。
  3. 疑心暗鬼を生じたせいで、周りの人が敵に見えてしまう。

「疑心暗鬼」という言葉は、➊のように「疑心暗鬼を生ず」以外の使い方もできます。

他にも「疑心暗鬼に陥る」「疑心暗鬼にとりつかれる」「疑心暗鬼の念を呼び起こす」などいろいろな使い方があります。

この機会に、意味と一緒に覚えてしまいましょう。

「疑心暗鬼を生ず」の由来

「疑心暗鬼を生ず」という故事成語は、中国の思想書「列子・説符」の注釈書の表現がもとになっています。

注釈書というのは、既述の文章や専門用語についての補足や説明、解説のことです。

ここに「諺に曰く、疑心暗鬼を生ず」という文章があるのです。

「疑う心が、暗鬼を生む」という意味の文章ですが、そのままの形で故事成語として使われるようになりました。

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「疑心暗鬼を生ず」の類義語

  • 疑えば目に鬼を作る:疑いの心が余計な疑いを引き起こしてしまうという意味
  • 幽霊の正体見たり枯れ尾花:疑う心が不安を増大させてしまうことの例え
  • 落ち武者は薄の穂にも恐ず:疑いの心が妄想を掻き立て、不安を増大させるという意味

「疑心暗鬼を生ず」の英語訳

「疑心暗鬼を生ず」を英語に訳すと、次のような表現になります。

  • To fight with one’s own shadow.(自分の影と戦う)

「疑心暗鬼を生ず」の類語の「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と似ている表現ですね。

疑う心のせいで枯れ尾花が幽霊に見えてしまうように、自分の影に怖がっているということです。

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まとめ

以上、この記事では「疑心暗鬼を生ず」について解説しました。

読み方 疑心暗鬼を生ず(ぎしんあんきをしょうず)
意味 疑う気持ちが強すぎて、何でもないことまで疑わしく思えるという意味
由来 中国の思想書「列子・説符」の注釈書の表現から
類義語 疑えば目に鬼を作る、幽霊の正体見たり枯れ尾花、など
英語訳 To fight with one’s own shadow.(自分の影と戦う)

「疑心暗鬼」という言葉は、耳にする機会も多いと思います。

この言葉が中国の古い書からきた言葉だと知らなかった人も多いと思います。

この機会に使い方や由来をしっかり覚えて、使いこなせるようにしましょう。

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