今回ご紹介する言葉は、カタカナ語の「ギミック」です。
「ギミック」の意味、使い方、語源、類義語についてわかりやすく解説します。
☆「ギミック」をざっくり言うと……
英語表記 | ギミック(gimmick) |
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意味 | 人の興味を引くための工夫や特殊加工、巧妙な仕掛け |
語源 | 英語の”gimmick” |
類義語 | トリック、トラップ |
「ギミック」の意味をスッキリ理解!
「ギミック」の意味を詳しく
「ギミック」とは、人の興味を引くための工夫や特殊加工、巧妙な仕掛けのことです。
「ギミック」は、「今まで見たことのないようなもの、人目を引くようなアイテム」を指しています。マーケティングやビジネスの場面など幅広いシーンで使用されます。
たとえば、今までになかった機能をもつ洋服は「ギミックの効いた洋服」や「ギミックの高い洋服」と呼ばれます。
また「ギミック」は、場面によって、「不正」という意味に捉えられることがあります。主に会計のシーンなどで用いられます。「ギミック」は上記で示したように「巧妙な仕掛け」という意味があるため、「会計での巧妙な仕掛け」から「不正」というニュアンスが生まれたと考えられます。
「ギミック」の使い方
- 今回のプレゼンテーションでは、オーディエンスを飽きさせないようにギミックを効かせたスライドを作成した。
- 消費者の興味を引くために、前回よりもよりギミックを効かせたコマーシャルを作成した。
- この絵本は、今までになかったギミックを取り入れているので、子供の興味を引くことができるだろう。
- あの会社は、財務諸表を操作するという会計ギミックを使っていたことが明らかになった。
①の場合は、スライドソフトの機能を使用して、スライドに面白い動きをつけたり、スライドの文字を動かしたりしてギミックを効かせるという意味です。
②の場合は、ただ見やすい映像を用いるだけではなく、あえて映像を古くしたり、聞き取りにくくすることで、消費者の注意を引くという意味で使用されています。
③の場合は、「ただ絵本から絵が飛び出すだけでなく、飛び出した上にその絵が動く」といったように、他とは違う特徴を持った絵本という意味で使用されています。
④の例文では、「ギミック」は、「不正」という意味で使われています。
「ギミック」の語源
ギミックの語源は英語の “gimmick” です。
英語の”gimmick”には、「仕掛け」や「からくり」のように「隠されている何か」という意味があります。また、「隠された何か」が転じて、「不安要素」や「落とし穴」という意味も持っています。
「隠されている何か」と捉えれば、日本語の「ギミック」と同じ意味ですが、日本語の場合には「不安要素」という意味はありません。
「ギミック」の類義語
ギミックには以下のような類義語があります。
- トリック:だますこと
- トラップ:罠
「トリック」は、「たくらみ」や「だます手段」という意味があります。また、現実にはできないことを、様々な仕掛けによって本物のように表し出す技術のことを言います。マジックでよく耳にする言葉ですね。
「トラップ」は一般的に「罠」として知られています。 語源は古英語の”træppe”とされています。この言葉は、「足を付ける」という意味を持っています。そこから「足を付けた動物を捉える」の意味に転じ、「罠」という意味でも使われるようになったと伝えられています。
まとめ
以上、この記事では「ギミック」について解説しました。
英語表記 | ギミック(gimmick) |
---|---|
意味 | 人の興味を引くための工夫や特殊加工、巧妙な仕掛け |
語源 | 英語の”gimmick” |
類義語 | トリック、トラップ |
「ギミック」の意味は正しく理解できましたか。マーケティングやビジネスシーンでは、文脈によって言葉のニュアンスが変化するので文脈を意識してみましょう。