「ゼネコン」と「サブコン」の違いとは?意味から関係性まで解説

違いのギモン

「ゼネコン」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。

この言葉はニュースで出てくることも多いでしょう。

また、「ゼネコン」という言葉は知らなくても、代表的な「ゼネコン」である、竹中工務店や大林組、清水建設などの名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

 

しかし、「ゼネコン」が何をしているのかはあまり知られていません。ニュースでは知ってて当然、とばかりに使われています。

また、「サブコン」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。

「ゼネコン」と「サブコン」では何が違うのでしょうか。わからないですよね。

そこで、今回は「ゼネコン」と「サブコン」の違いについて解説していきたいと思います。

結論:「サブコン」は「ゼネコン」の下請け会社

まず、「ゼネコン」は建築の全体の作業を管理する会社です。

一方、「サブコン」は建築にかかわるさまざまな設備をそれぞれ専門に担当する下請け業者です。

つまり、「サブコン」は「ゼネコン」の下請け会社なのです。

「ゼネコン」をもっと詳しく

ゼネコンは建築の全体の作業を管理する会社です。

ちなみに、英語では “General Contractor” と呼ばれます。

これを日本語に訳すと「総合建設業」ということになります。

 

そして、ゼネコンの仕事は大きく4つにわけることができます。

まず1つめは工程管理です。

工程管理では工事がスムーズに進められるようにします。

そのために、業者間の調整を行ったりします。

 

次に、2つめは品質管理です。

品質管理では、建築物が設計図の通りに間違いなく建築されているか確認します。

もし間違いが見つかったら、建築が進む前に修正する必要があるでしょう。

 

また、3つめは原価管理です。

原価管理では、予算の範囲内で工事が行われるようにします。

もし原価管理を行わずに予算オーバーで工事を行ってしまったら、会社が利益をあげられずに倒産してしまいますよね。

 

そして、4つめは安全管理です。

安全管理では事故が起こらないように対策を行います。

建築現場での事故は命にかかわることもあるので、これはとても大切です。

 

ちなみに、ゼネコンではサブコンの人だけでなく、フローリング屋、塗装屋などいろいろな職人の対応をする必要があります。

そのため、職人たちとのコミュニケーションを円滑にこなす能力が求められるでしょう。

また、図面などを把握し、現場と見比べることも重要なので、空間把握能力も必要です。

ちなみに、ゼネコンでの仕事を通じて知識を得た後で大学教授になる人もいるようです。

 

ちなみに、ゼネコンの最大手はスーパーゼネコンと呼ばれています。

そして、スーパーゼネコンでは売り上げが1兆円が超えていて、現在は5社がスーパーゼネコンと呼ばれています。

その5社とは、竹中工務店、鹿島建設、清水建設、大成建設、大林組です。

 

これらのスーパーゼネコンは通常の建物だけでなく、ダムやトンネルなどの公共事業を請け負うこともあります。

また、より品質の高い建物を作るために、設備の研究を行っている場合もあります。

「サブコン」をもっと詳しく

サブコンは建築にかかわるさまざまな設備をそれぞれ専門に担当する下請け業者です。

建築した建物には内装、換気扇、スプリンクラーなどいろいろな設備があるのですが、サブコンはそれぞれの設備を専門に担当する下請け業者です。

ちなみに、サブコンは英語では “Sub Contractor” と表記します。

そして、サブコンは専門的な知識や技術を持っています。

 

ちなみに、サブコンが担当する工事は大きく4つにわけることができます。

サブコンが担当する工事

電気設備工事

電気設備工事では、電気を使う設備の設置を行ったり、電気の配線を行ったりします。

空調設備工事

空調設備工事では空調機やダクトを設置したりします。

衛生設備工事

衛生設備工事は水回りや下水などを担当します。

消防設備工事

消防設備工事は消防や防災などのための設備を担当します。

具体的にはスプリンクラーを設置したりします。

まとめ

以上、この記事では、「ゼネコン」と「サブコン」の違いについて解説しました。

  • ゼネコン:建築の全体の作業を管理する会社
  • サブコン:建築にかかわるさまざまな設備をそれぞれ専門に担当する下請け業者

「ゼネコン」も「セブコン」も建築物をたてるためには欠かせません。

建物を見た時には、「ゼネコン」や「サブコン」のことに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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和佐 崇史
文章を書くこと、読むことが大好きな大学生です。中学2年生で漢検2級を取得するなど、言葉については詳しい自信があります。Webライターとしてはこれまで累計1,000記事以上を執筆してきました。