実は良い虫?「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」の違い

違いのギモン

夏から秋頃なると草むらや石の下で見かける、細長い体に無数の脚を持つ生物といえば何でしょうか。そう、「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」です。

見た目の気持ち悪さから敬遠されがちな彼らですが、実は全て害虫というわけでもありません。ですから、見分け方を知っていると落ち着いて対処することができます。

この記事では、「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」の違いについて詳しく説明していきます。

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結論:脚で見分ける

「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」は全て、左右対称の体節(関節)を持つ節足動物です。

これらを見分けるポイントは、脚の数と長さにあります。

ムカデヤスデゲジゲジ
脚の数1 節に一対 1 節に二対1 節に一対
脚の長さ短い短い長い

「ヤスデ」の脚は、2 節までは一対ですが、3 節以降は二対生えています。

「ムカデ」をもっと詳しく

「ムカデ」は、多足亜門ムカデ綱に属する節足動物です。節足動物とは、外骨格(がいこっかく)と関節を持つグループのことを言います。体は平たい楕円柱型で、頭部には一対の触覚と口が付いています。

脚はウジャウジャと無数に生えてるように見えるムカデですが、よく見ると1 つの関節に付き一対の脚しか生えていませんしかし、ムカデを漢字で「百足」と書くように、オオムカデは 21〜23 対、多い種では  173 対の脚を持っています。

体長は 60mm〜100mm と、ゲジゲジより大きいことも特徴です。日中は草むらや落ち葉・石や植木鉢の下などに潜んでいますが、夜になると餌を求めて家の中に侵入することがあります。ムカデの食料は、ゴキブリやクモなどの小さな昆虫です。

1 月〜10 月が活発期で、11 月ごろには冬眠を開始します。そして、4 月になると活動を再開します。

 

また、強い攻撃性と毒を持っているため、見つけたら注意が必要です。目が弱いので触れたものには手当たり次第噛み付く性質があり、噛まれるとひどい腫れや強い痛みを伴います。

万が一噛まれた際は、冷やしたり吸い出したりせずに、お湯で洗い流しましょう。そして、なるべく早く病院へ行くことが大切です。

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「ヤスデ」をもっと詳しく

「ヤスデ(馬陸)」とは、多足亜門ヤスデ綱に属する節足動物です。体は円柱型で、ムカデと同じく数十個の節に分かれています。目の有無や数は、種類によって異なります。

最大の特徴である脚は、前の 3 節までは 1 節につき一対、4 節以降は 1 節につき二対生えています。そのため、倍脚類(ばいきゃくるい)とも呼ばれています。体長は 10mm〜25mm とムカデより小さく足も短いので、容易に見分けることができます。

そして、落ち葉などの腐植物質やキノコなどの菌類を食べるため、毒のあるアゴは持っていません。攻撃性がないどころか、刺激するとダンゴムシのように丸くなります。5 月末〜7 月 初旬の特に梅雨明けに多く発生し、落ち葉や朽ちた倒木・石の下などの湿気が多い場所で生活しています。

動きが遅いことも特徴です。

「ゲジゲジ」」をもっと詳しく

ゲジゲジの正式名称は「ゲジ(蚰蜒)」で、節足動物門ムカデ綱ゲジ目に属するムカデの仲間です。体の節数は 18 節で、日本では「ゲジ」と「オオゲジ」の 2 種類が生息しています。体長は 20〜30mm と短いですが、長い触覚と足を持っています。また、先端が鞭(むち)のように伸びることも特徴です。

脚の数は、ムカデと同じく 1 節に一対です。しかしムカデは体をくねらせて移動しますが、ゲジは滑るように移動します。

夜行性で、普段は石の下や草むらに生息しています。毒は持っていますが、自ら積極的に襲うことはなく、噛まれても人体に影響はありません。ゴキブリや小虫を捕食するので、むしろ益虫と言えるでしょう。

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まとめ

以上、この記事では、「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」の違いについて解説しました。

もう一度以下の表で確認してみましょう。

ムカデヤスデゲジゲジ
脚の数1 節に一対1 節に二対1 節に一対
脚の長さ短い短い長い
有り無し微毒
学名多足亜門 ムカデ綱 “Centipede”多足亜門 ヤスデ綱 “Diplopoda”節足動物門 ムカデ綱 ゲジ目 “Scutigeromorpha”

「ムカデ」「ヤスデ」「ゲジゲジ」には、このような違いがあります。もし遭遇してしまっても、脚をよく見て落ち着いて対処できるようにしましょう。

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