テレビや雑誌、最近では SNS などでもよく見かける「芸能人」「タレント」。どちらも有名人の呼び名ですが、明確な違いはあるのでしょうか。今回は両者の違いについて紹介していきます。
結論:「芸能人」は芸を披露することを生業とする人
「タレント」は芸の有無に関わらず、テレビなどに出演し生計を立てている人のことをいいます。
「芸能人」をもっと詳しく
芸能人は、本来「観客の前で芸を披露することを生業とする人々」のこといいます。俳優やミュージシャン、歌手、お笑い芸人など、一芸に秀でている人を大きく分類して、芸能人と呼びます。
芸能人は広い意味では伝統芸能を披露する人のことも含まれています。
そのためかタレントよりも格が上、のような認識がされることもあり、俳優やミュージシャンなど、その道一筋で活躍する芸能人は、様々な才能があっても「タレント」とは呼ばれることは少ないです。
芸能人として売れっ子になると、世間における知名度は上がり、仕事や収入も増えていきます。
憧れられる存在となればファッションやライフスタイル、言動も常に大衆に注目され、カリスマ的な影響力を持つこともあります。
「将来なりたい職業」でも安定して上位にランクインする人気の職業でもありますね。
しかし一方で、 着実に生計を立てていくには不安定な職業でもあります。
表向きは華やかに見えても、有名になれば私生活などプライベートな部分が晒されたり、事実でないことが捏造されて伝えられたり、といったこともあります。
体力も必要ですし、強いメンタルも必要とされる職業であるともいえますね。
「タレント」をもっと詳しく
タレントとは、もともとは英語の “talent(タレント)” =才能がある、という意味からきている言葉です。
そのため、本来は何らかしらの才能がある人のことを指しますが、現在の日本においては、才能のあるなしに関わらず、テレビなどメディアやイベントの出演料を主にして生計を立てている人のことを幅広くタレントと呼んでいます。
芸能人の一部には含まれているものの「俳優」「歌手」などの明確な肩書きがない人を「タレント」と呼ぶことも多いです。
元スポーツ選手や元アナウンサーなどがテレビに出演する際にタレントと呼ばれることもあります。
他に堅実な職業を持ちながらもマスメディアへの露出度が高い人や、医学界、お笑い業界などから転向し、別の職に就きながらメディアに出演する人もタレントと呼ぶことも。
クイズ番組などで人気を博す「おバカタレント」、地域限定で活動する「ローカルタレント」、老若男女に人気の「ものまねタレント」、特定のジャンルに留まらず様々な仕事をこなす「マルチタレント」。
このようにタレントのジャンルは多岐にわたり、年々その種類が増えたり変わったりします。
テレビを付けていると、今何が流行っているのか、どんな人が求められているのかを目の当たりにできますね。
まとめ
以上、この記事では、「芸能人」と「タレント」の違いについて解説しました。
- 芸能人:観客の前で芸を披露することを生業とする人々
- タレント:ある特定の能力を使って生計を立てている人