「含蓄(がんちく)」とは?意味や使い方を例文付きで解説

言葉

今回ご紹介する言葉は、熟語の「含蓄(がんちく)」です。

言葉の意味・使い方・語源・類義語・対義語・英語訳についてわかりやすく解説します。

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「含蓄」の意味をスッキリ理解!

含蓄(がんちく):表面に現れない深い意味や内容のこと

「含蓄」の意味を詳しく

含蓄(がんちく)には、2つの意味があります。

  1. 中に含み持っていること
  2. 表面に現れない深い意味や内容が込められていること

一般的には、表面に現れない深い意味や内容を表す言葉として用いられることが多いです。もっぱら肯定的な意味として使われ、否定的な意味として使われることはありません。

この含蓄は、しばしば「蘊蓄(うんちく)」と間違われて使用されることがあります。蘊蓄は「十分研究して蓄えた深い知識」という意味であり、含蓄とは全く意味が異なります。

蘊蓄ももともとは肯定的な言葉でしたが、近年はテレビ番組の影響などもあり、雑学の深い知識を披露したり、自分の知識を長々と話す、という否定的な意味で使われるケースが増えています。

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「含蓄」の使い方

  1. 今日観た映画は、とても含蓄のある内容だった。
  2. 先日法事に出席した時、住職が言った「故人のことを憶えている人がいるうちは、まだその人は生きているんですよ」という含蓄のある言葉が心に残っている。
  3. この物質は、少量の炭素を含蓄している。

上記の例文では、①と②が感銘を受けた場面を表す言葉として使われています。②の例では、住職の言葉から「死への悲しみをいつまでも引きずるべきではない」という含みを私が受け取った様子が描かれています。

③の例は、物理的に何かを含んでいることを意味します。

「含蓄」の語源

含蓄は、中国語由来の言葉です。中国語では「含蓄(hánxù/ハァン シュィー)」と言います。意味は日本語とほぼ同じですが、「含みがある」や「深い意味が込められている」の他に、「表に出さない、控えめである」という意味があります。

中国語では以下のように使用します。

  • 这首诗简练含蓄 耐人寻味(この詩はよく練られていて含蓄があり、味わい深いものだ)
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「含蓄」の類義語

含蓄には以下のような類義語があります。

  1. 深遠(しんえん):内容が奥深く、容易に計りしれないこと
  2. 奥深(おくぶか)い表面に現れていない深い意味合いのこと
  3. 意味深長(いみしんちょう):ある物事の表現が奥深いさま
  4. 深意(しんい):内面に隠されている深い意味のこと
  5. 暗示(あんじ):内容をそれとなくわかるように示すこと

上に挙げた言葉は、表に現れない意味合いという点で含蓄と近い部類に入ります。ただ、肯定的な意味のみで用いるという点においては、「奥深い」が最も近いと言えるでしょう。

「含蓄」の対義語

含蓄には以下のような対義語があります。

  1. 浅(あさ)はか:思慮に欠けており、考えが浅いこと
  2. 表層的(ひょうそうてき):外側から見える部分、上辺だけのこと
  3. 軽薄(けいはく):態度に重みや慎重さがなく、軽々しいさま
  4. 浅薄(せんぱく):知識や考えが、浅く薄っぺらなこと
  5. 皮相(ひそう):物事の表面、上辺、うわっ面

いずれも含蓄の持つ「深い意味」というニュアンスは無く、浅さや表面上の事柄を表す言葉が対義語として挙げられます。

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「含蓄」の英語訳

含蓄を英語に訳すと、次のような表現になります。

  1. significance
    (重要性、趣旨、意義)
  2. implication
    (含意、内含)
  3. connotaion
    (内包、包摂、暗示)

まとめ

以上、この記事では「含蓄」について解説しました。

読み方 含蓄(がんちく)
意味 表面に現れない深い意味や内容のこと
語源 中国由来の言葉で、中国語表記も「含蓄」
類義語 深遠(しんえん)、奥深(おくぶか)い、意味深長(いみしんちょう)など
対義語 浅(あさ)はか、表層的(ひょうそうてき)、軽薄(けいはく)など
英語訳 significance(重要性、趣旨、意義)

含蓄は読み方が難しいので使いどころがわかりにくい言葉ですが、他の言葉にはない独特の趣があります。似ている言葉と混同しないよう、使い方を覚えて活用してみてください。

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